気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

セッティングその他整え中。

Nagra PL-P の真空管交換比較も落ち着いて、サイドボード上のレイアウトなど少し試してみたいことなどに手を付けました。
現況はこんな感じで3台のターンテーブルがありますが、繋げているのはフォノイコライザー の不足で2台のみ。フォノイコは未だ検討中なので取り敢えず置いといてまずはメインのIMMEDIAでちょっと実験。

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前のプリアンプ、Spectral DMA-20に使っていたRELAXAのボードをIMMEDIAに使ってみました。

耐荷重はギリギリでふわふわすることなく良い感じでセッティング出来て音も悪くありませんでしたが、見た感じがちょっと大仰でごちゃごちゃしていて落ち着きません。

試しに元に戻すと音も含め落ち着きがあり、やはりこれが良いと元に戻りました。

オーディオ的にはRELAXAを使った方がS/Nも良く良いかもしれませんが、うちでは少し綺麗すぎるきらいもあってオーソドックスなセッティングに落ち着きました。

次はPL-Pの足元。最初にRELAXAのボード、次にアクリルブロックと足元を変えてきましたが、何となく最初のRELAXAの方の自然な感じが良かったような気がして、さりとて機材の大きさに対してボードの大きさがバランス悪く感じてそれ以外で何かないかと考え、今回特注サイズも受け付けてくれるWellfloatボードを使ってみることに。

注文から約三週間で希望の仕上げのボードが到着。

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PL-Pにぴったりのサイズでフィンランドバーチ素地のまま、小型フルコンメカ搭載仕様で作ってもらいました。全く素の木地ですので軽くサイディングして針葉樹用のオイルワックスにて仕上げました。

さて、音の方は私の駄耳にはそれほどの変化無しでちょっと肩透かしな感じですが、癖はなく、前のアクリルよりは線が細い感じでしょうか、このまましばらく使ってまたアクリルブロックと比べてみようと思います。

 

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そして最後にこれが一番効いたのですが、3台のプレイヤーを2台に減らしてレイアウトに余裕をもたせました。出来れば3台のプレイヤーを同時に使い分けしたかったのですが、レイアウトしてみるとどうにも窮屈でスッキリしません、なので今一度2台の状態に戻したところこれが見た目もあってかとてもスッキリ伸びやかな音に。

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こうなると元には戻せないなという感じです。そしてこちらも以前から考えていたことを実行。

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手を付けたのはパワーアンプの電源環境。デジタルのパワーアンプということでちょっと他の機器に対する電源環境が気になって以前から検討していたアイソレーショントランスを導入。使ったのは電研精機の500VAの物。これを二つ各パワーアンプ毎に使用しました。普通はパワーアンプの消費電力に対して余裕のある出来るだけ大型のものを使うのが一般的かと思いますが、今回使うにあたってパワーアンプの消費電力調べたところ(参照)これならそれほど大型のものでなく小型の物で十分ではないかと、そしてこちらの記事をみて、その中のこちらを参考に各パワーアンプに一台ずつ必要であろう容量のトランスを使うことを決めました。届いたトランスは思ったよりしっかりした美しい作りでしたが付属の電源ケーブルがあまりに実用的すぎるので少しオメカシしました。使って見てはじめにビックリしたのがその発熱。その温度はちょっと触れないぐらいの熱さになって、”これ大丈夫か?”というレベル。でも、これは新品ゆえの物のようで、ランニングイン後はしばらく使うと手で触ってほんのり感じる程度までに温度も下がりホッとしました。
音的には少しS/Nが上がって背景が静かになって細かい音が浮き上がってくる感じでしょうか、激変とはいかない感じまでも良い感じです。

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レイアウトの方もトランスはアンプ下の空間にうまく収まってくれて目立つことなく、これも大型の物を使わなかったメリットかと。
ちなみにアンプ左側の壺はイタリアの貯金箱、知っている人は知っているあのBancoの壺です。右側はMIT初期の製品Z-SABILIZER、こちらもそれほど激変ではないですが、外すとちょっと変わってしまうので併用しています。

あともう一つ電源に関して機材を購入しましたが、こちらはカナダから購入して現在配送中。ですが、注文から三週間未だ届かず・・・・このコロナ禍で配送にはかなり時間がかかり覚悟してましたが、やはり到着が待ち遠しいです。

 

 

毒を食らわば皿まで。で、過ぎたるは及ばさるが如し

フォノイコライザー段に使ったTESLA ECC803Sがあまりに良い感じで、ラインアンプ部にもこれを使ったらもっと良くなるかも、やはり同じ真空管で統一するのがやはり良かろうと思いますが、いや、あんまりコロコロ変えるのはいかんと思いつつebayなど見出しだすといけません、同一ロットで4個揃った物を発見してしまいました。

結構高価になってしまいますがどうしても試してみたくなり、正に毒を食らわば皿までとポチッとしてしまいました。

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ウクライナのセラーから届いたこちら、早速組み込み試聴しますとなんかちょっと違和感が・・・・まあ、しばらくエージングしてから判断しようと一週間ほどそのまま使ってみましたがやはり自分の好みとは違う感じ、少し繊細すぎるというかふっくりしたところが少ないように感じます。で、過ぎたるは及ばさるが如しで元のTESLA ECC83に戻しましてこちらの方が自分的には好みで

まあ、これも良い経験で、こちらはフォノ用の予備として置いておけば安心かと納得させておきます(苦笑)

そしてもう一方のECC81の方は元付いていたEiとTUNGSRAMを更に聴き比べてTUNGSRAMをメインに使うことに決定。
もうこれでしばらくは変えないぞ!と心に誓っておりますが、あんまり自信ありません・・・・・

 

 

ECC803S

初心者ながら色々と真空管交換していくうちにECC83の方は現時点ではTESLAのE83CCが自分の好みだと思い、ECC83の部分はこちらで行こうと決めました。

それなら安心のため予備の球を探そうと色々と調べると、それのローノイズ菅ECC803Sという物があるというのを知りました。さっきまでE83CCで行こうと言っていたのにそうなるとそれがどんな物か気になって仕方がありません。またぞろネット上で探しますと同じTESLAのECC803Sをebayにて発見、取り敢えずフォノイコライザー 用にと一本だけ購入してみました。

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到着した物がこちら。同じTESLAのE83CCと見比べるとプレートの長さが全然長いです。そしてピンのメッキがプラチナメッキ?ニッケルメッキと違い、白っぽく何とも綺麗なメッキが掛かっています。早速取り付けて試聴してみます。

ローノイズ管ということなのでまずはボリュームを最大まで上げてみて残留ノイズをチェックしたところ前より明らかにノイズが少ないです。これはかなり期待できそうと何枚かレコードを聴くと、尖ったところや鈍った所のない何とも自然な感じでとてもいいです。

こうなるとラインアンプのE83CCもこれに変えたくなってきますが、それは先の楽しみに取っておいて、まずはこの組み合わせでしばらく楽しもうと思います。

 

 

真空管。

せっかく真空管を使ったアンプを手に入れたのだからやはりやってみたくなるのは真空管の交換。

最初についていた真空管はEiの12AT7とSOVTEKの組み合わせ、これを基準にどう変わって行くのか楽しくなるか苦行になるか踏み出してみました。

さて、交換しようと思っても全くの素人なのでネットで検索などしても有名TelefunkenやMullardは評価が良いようですが、良い良いというのを最初に試すのもあんまり楽しくなさそうなので(笑)とりあえず秋葉原真空管屋に行ってみる事にしました。

そこでプリアンプの真空管でフォノも使うと相談すると、取り敢えずフォノの部分だけで試してみたらと進められたのがこちら。

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RCAの12AT7WAとAmperexの5751の組み合わせ。最初は東芝を進められたのですが、舶来好きなのでそれは・・・・と言うとこちらを勧められました。
5751の方はAmperexブランドだけど製造はRCAという事で良いのではないかという事で

取り敢えず購入。

早速交換してみたところ、なんか少しバックグラウンドノイズが増えた?そしてノイズの質が違います。まあ新品だから落ち着くまでしばらくは掛かるだろうと一週間ほど使ってみましたが、やはりイマイチピンときません、ちょっと厚ぼったい感じというか空気感が無いというか好みではありません。

なるほど結構変わるものなのだなと納得して元に戻し、また一から探索。

で、次に手に入れたのはこちら。

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 今も結構出回っている軍用のPhilips ECG JAN 12AT7WC
値段も手頃なのでつい買ってしまって試したところあまり変化無し。
でも、悪くはなってない感じなので予備には良いかと取り敢えず保管しておく事にしました。

その後も自分なりに色々調べてこれはと思ったのは旧チェコスロバキア産のTESLA。

まずはECC83をと思いウクライナのセラーからE83CCの金メッキピンを購入。

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偽物があるらしいTESLA、あまり画像などの情報が少ないセラーだったので一抹の不安がありましたが到着したものは本物のようで、このようなプリントもされており良い品物のようです。

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軍物の印、交差剣マーク付きです。此処からは計6本のE83CCを購入しましたが、何本かはこのプリントが残っていました。実はこのE83CC、コロナ禍で到着まで一ヶ月以上かかって気が気でなかったです。結構高価だったので本当ホッとしました。
そしてその間にペアになるECC81としてこちらも購入。

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同じく東欧圏のハンガリー製TUNGSRAMのECC81をこちらは日本の販売店から購入。

購入したのはE83CCの方が先でしたが、一向に来ないので先にこちらだけでもとフォノとラインステージの3本を交換。印象はそれほど変わりなく悪くありません。

そう考えると初めについていたEiの方も良かったのかと改めて純正の良さも再確認。

そしてやっと到着したTESLA E83CCは念のため真空管テスターを持っているお友達に頼んで測定してもらいました。結果大体ペアマッチしていて各真空管にほぼばらつきも無く使えそうなことが分かって安心して組み込みました。

これで真空管は全て東欧製のビンテージになって数日慣らしも終わったその音は前と比べると高域の伸びがありかつ自然で結構好みな感じです。

その後デバイダーを少し弄って更に良い感じになって来て、取り敢えず真空管の交換は上手くいったかなと。

でも、探してみると色々な真空管があってまだまだ真空管探しは続きそうです。

 

実験くん

プリアンプの変更が落ち着いてきたところで前から少し気になっていたパワーアンプの電源関係を見直すために少し実験をしてみました。
現在使用中のQSC PLD4.2はユニバーサル電源で100〜220Vの電圧で使用可能なのでせっかくなら200Vで使うか、それともアイソレーショントランスを使って200Vから100Vにして、いや、それなら200Vのままアイソレーションというのも可能かと色々と考えているのですが、そうなるとトランスの容量はどれぐらい必要なのだろうか?と思いまして、使う電力の3倍ぐらいは必要というのを以前見聞していたので、さてうちのパワーアンプの消費電量はどれぐらいだろうと調べてみることにしました。
あくまで目安なので簡易的で良いだろうと市販の電力量表示器をパワーアンプに繋いでみました。まず音が出ていない状態での消費電力がこちら。

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48W たったの48Wです。ふーん、D級だしそんなものかととりあえず確認。
そして音を出し始め、普段聴いているくらいの音量で鳴らした音量と消費電力がこちら。

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なんと49Wでほとんど変化無し、ちょっとびっくり。
そしてうちでは大音量だと思うレベルでの再生で測ったのがこちら。

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結構な音量でもたった61W、3つのアンプでチャンネルデバイダー 込みで2X30cmのウーファーまで駆動してこの消費電力とはなんとエコロジーなのでしょうか。
これなら両チャンネルでも200Wも使わないでしょうからそれこそ1KVAもあれば全然余裕でしょう。それこそ500VAのトランスを二つ使うなんていうのも良いかもしれません。
なかなか面白い結果が出てやって良かった実験でした。

Nagra PL-P その音

一大決心をして入れ替えたプリアンプのNagra PL-P 、最初はDMC-20 S2を置いてあったRilaxaのボードにそのまま設置。

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出力に関してはPL-Pはシングルエンドなのでこちらは以前から使ってるLUNDAHLLL 1582を使ったバランス変換トランスでバランス出力で試聴。

そして出てきた音は・・・・一聴  ”やっちまった”   というぐらい酷くぼんやりした音で、イヤ、これ本当にどうしよう・・・元に戻すか??と思うほどでした。
そうは言ってもイヤまだ分からないとそのまま聴き続けると少しづつ音がほぐれてきた感じで、数時間後には段々とPL-Pの音はこんな感じかという片鱗が見えてきました。

そこから数日間、色々なレコードを聴きながらデバイダーの調整もしてこんな感じかなというところまできての感想。

まず最初に思ったのは今はお休みしているCDプレイヤーMICROMEGA CDf-1を初めて聞いた時に感じた音がゆったり遅く感じつつしっかりした音という感じ。

と言っても何を聞いても全て同じ感じではなく、激しい時は激しいなりに鳴りますし、素っ気なくなる時も有りで、結構表現の幅が広く、聴けば聴くほどいつもの聴き慣れたレコードから新しい発見がある事もあり新鮮な感じです。

そしてスピーカーの存在を感じさせない音というのかとても自然な音でもあります。以前からだいぶんとスピーカーのセッティングも落ち着いてきて、音離れのようなものに関しては気にならなくなっていましたが、PL-Pになってからさらにスピーカーの存在が消えて音だけがそこにある感じが増してきました。

勿論これはソースによってなのでダメなものはダメですが(苦笑)

最後に総体的に感じたのは今までにオーディオ機器で感動したATCのスピーカー、マイクロメガのCDP、ノッティングのスペースデッキなどに似た感じの自分の感覚に違和感ない音です。求めていた音といった感覚でもあります。ただ、ほんの少し柔らか過ぎかなというところも有りますが、これはまだこれからと言ったところでひとまずの印象としては変えて良かったとホッとしました。

 さて、とりあえずの音が分かってくると気になるのはその置き方。
DMC-20を置いてあったリラクサのボードの大きさにに対してせっかくのコンパクトな本体はどうも違和感があり、左右のスペースを広げスッキリするようにしたくてリラクサは外してみて別の方法を考える為にお試しでこんな感じでレイアウト。

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程よい操作感を得るために本体の高さを調整しようと同じぐらいの大きさの本でちょうど良いものがあったのでテスト。
やはり下回りがスッキリしてボリュームなどへのアクセスも自然で高ささ的にはOK。

こんな感じで置けるようベースの材質含めて検討です。

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左右のスペースも余裕あってこんな感じで良いかなと。バランス変換トランスはプラグの交換が必要でアース線もワニ口クリップでやっつけでここは要補修です。
あと気になったのは出力側のケーブル、ちょっと横に張り出してるのが気になるのでこちらも考える必要がありです。

ベースに関しては以前某オーディオ修理工房で見たボードが記憶に残っていて、それを試してみようとボードと言うか置き台といった感じの物を製作をしてみました。

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それはキャストアクリルを使ったブロックにPL-Pを乗せるというもの。やってみるとちょっとやりすぎな気もしますが、まあ作ってしまったもので当分はこれで行こうと思います。で、三様な置き方をして気が付いたのはこのアンプ置き方に結構シビアに反応すること。
音だけで言うと最初のリラクサが最も綺麗でアクリルが硬めというかガサツな感じ、そして本がその中間といったところで、アクリルは失敗かと思いましたが、それは下にフェルトを敷くことでだいぶんと改善され、これならまあ良いかという所まで持っていけました。でも、やはりフローティングされた時の感じには少し及ばない感じがして、これは今後の課題ということでぼちぼち考えようかと思います。

 

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気になった出力側の飛び出したケーブルはスイッチクラフトのL型プラグを使って製作。バッテリーへの給電ケーブルは飛び出したままですが、こちらは交換することが出来ないので仕方なくそのままです。

そして他のケーブルも少し作ってアース線も製作。

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と、まずは最初の踏み出しといった感じでPL-Pとの付き合いが始まりました。
これからまだまだ色々と手を入れる余地もあるのでこれからが楽しみです。

 

Nagra PL-P

で、ターンテーブルが落ち着いたと思ったら

そんな中、またもや一大決心。

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拙宅のプリアンプはSpectral DMC-20 S2 。スペクトラルのプリでフォノモジュールが付いたものとしては最後のモデルとなるアンプ。

前のスピーカーATC SCM100Aを使っていた頃、色々とプリを取り替えた末にこちらに落ち着き、スピーカーがBoxer T2に変わっても不動の存在として鎮座しています。前にも使ったDMC-12と合わせると本当に長い間Spectralのアンプを使ってきました。

ですが、パワーをSpectral DMA-80からQSC PLD4,2に変えて半年近く色々とセッティングやパラメーターを変えて試してみましたがどうしても越えられないものを感じて、次の一手はもうこれしかないと思い、プリアンプを入れ替えることを決心しました。そして選んだのがこちら。

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Nagra PL-P です。
長年使い続けたDMC-20S2に未練というか変える必要があるのか?と何度も悩んだのですが、パワーアンプの変更が後押ししてこの様になりました。

といってもPL-Pに素直に変更されたわけでなく、実は最初は別のアンプを購入しようと考えていました、それはEARの912。フォノ2系統や入力ゲイン設定など使い勝手も良さそうで世間の評判も良く、真空管プリという未知の部分にも惹かれて、購入を考え始めて評判など調べたり、置いてあるお店でも軽く試聴などしてタイミングをみて購入しようと考えたのですが、最後にどうしても一歩踏み出せなかったのがそのデザインでした。

うちの他の機器はどちらかというとクールな感じのデザインで、それが好みで使っているのですが、EARはどちらかというとウォームなデザイン、ノブや特徴的なメーターの針のデザインも有機的でそれはそれで素晴らしいのですが、うちの他の機器に合うかというとちょっと違う様な気がしてどうしても踏ん切りが付かないでいました。

音が良ければデザインは慣れるという考えもありますが、やはりプリアンプは直接コントロールで触れる機械ですので、気に入ったデザインの物を使いたいなと今一度他の機械が無いものかと思っているところに、オークションでConvergent Audio Techinology のSL-1を発見。そう、これも一度使ってみたいと思っていたプリで真空管、デザインも他の機器と違和感ないと思い入札してみることに。ですがオークションということで保証も無いモノに躊躇して今一歩及ばず落札はできませんでした。

そうなるとここはじっくりといくかと他の真空管を使ったプリということで調べますと引っかかったのがこのNagra PL-Pでした。もちろんその存在は知っていてデザインなど格好いいなと思っていましたが、当時は真空管のアンプというのもあって自分で使うなど考えなかったアンプでした。ですが、今回真空管アンプを使ってみようと思うとこれもいいのではないかと調べるとEAR 912の様にインプットレベルコントロールが付いていてメーターを見ながら調整できるし、他のラインのインプットレベルも各調整可能でこちらも助かる装備、サイズもコンパクトでちょうど良さそう、うん、これも候補に考えようと探すととある販売店に売り物を見つけました。状態も良さそうで、価格も過去に販売されていた物の価格よりお手頃で、これならと思い切って購入してしまいました。そして到着したPL-Pをスペクトラルのあった位置にそのまま設置して接続。
出てきた音は・・・・・続く。

Pink Triangle Tunetable レストア記録その2 一応完成

フレームまで出来上がったPink Triangle 、次はサブフレームの塗装です。

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来た時の状態はフレームに当たったり擦れたりして塗装が剥がれた状態で、接着されたブラケットの状態も全然ダメでちょっとこれはそのままにはできず、まずは接着されていたブラケットを外して塗装を落とします。

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再塗装する為仕上げはそこそこで塗装。

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素人塗装なのでアクリルのつや消し黒で塗装しブラケットを接着。サスペンションが入る部分にはセンターリングとダンピング用にゴムのグロメットを装着。

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スピンドルの固定ネジは普通の鉄からチタンに変更。上側のゴムブッシュはここでは装着されていますが、試したところあまり良くなかったので後に取り外しました。

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サスペンションが付いた状態では作業しにくいのでサブテーブル単体でプラッターとトーンアームを乗せて位置の確認。今回アームレスで入手したのでトーンアームは新たに探して入手しました。できるだけ軽量のアームを使ってみたかったのでSMEの3009 s3などが良かったのですがすぐには見つかららず、他に気になっていたこのAudio -technica AT1100を入手。まあまあいい感じで取り付けできました。
カートリッジも手持ちの物が無いのでこちらはとりあえずオルトフォンのOMEGAというMMカートリッジを入手。

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そして一旦サブテーブルのみにしてフレームに取り付けます。この取り付けがスプリングにプラスチックの円盤を挟んでおしまいとまたいい加減で(笑)でも、スプリングのどの位置にこの板を挟むかでプリロードを調整できるという合理的なアイデアで面白いと思います。

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トップボードを取り付ける前にプラッターとトーンアームを仮組みしてバランスを取ってみますが、これがなかなかうまく行きません。もともと同じテンションのスプリングに違う荷重が乗っかる為、横の調整ネジだけの調整ではうまく水平が出ないので先ほどのスプリングに差し込んだ板の位置を変えてプリロードを調節、なんとかいいところまで持っていくことができました。

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そして天板を取り付けトーンアームを装着。ケーブルもサスペンションの動きを阻害しないように製作。

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ちょっと厄介だったベルトの装着もちょっとしたツールを作って簡単にできる様になりました。

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で全部の部品を取り付け空けておいた場所にセッティング。
ベルトを装着してターンテーブルを回転させるとまたバランスが変わったり、レコードを乗せてもバランスが変わる為、何度か底板を外しスプリングのプリロード調整など行いやっと聴けるようになるまで持っていくことが出来ました。

まだまだ完璧とは言えないし、改良ポイントもいくつかあるのでこれで終わりでは有りませんがそれはぼちぼちと楽しみながら行こうと思っています。
それにしても今回このレストア作業をしたことでターンテーブルについて色々と勉強になって、改めてIMMEDIAとWell-tempered の良さを再発見したことも有意義なことでした。

で、また変化が・・・・・・

Pink Triangle Tunetable レストア記録

前回から引き続き進行中のPink Triangle のレストア、フレームと電気系のメンテナンスです。電気系と言っても素人な自分、前のユーザーが行った修理の手直しと使い勝手向上のためのちょっとした事ぐらいがせいぜいですが、少しでも気持ちよく使うために手を入れてみました。

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ターンテーブルを回すモーターはDCモーターで電源は一般的なACアダプターを使用となっています。まずは基盤に付いたコネクターの修理。

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一方向に差し込んで抜けなくなるタイプの物が付いていて補修の跡もあり、それも不良気味なので汎用のコネクターに交換することにします。

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そしてこちらが付属していたACアダプターと基盤までの配線。本体との間のジャックはイヤホンプラグを使用。こちらもあまりに作りが簡素なので両方とも交換。

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一般的なDCジャックに変更して配線も交換。モーター側のコネクターも変更して見た目スッキリ、メンテナンスもやりやすくなります。電解コンデンサーは以前のオーナーにより交換されていますが、こちらも怪しいので交換したいところです。ですがCovid-19の影響で外出も出来ず、通販を利用しようにもこんなコンデンサーだけ買うのも無駄が多いのでここはまた後日ということにして終了。たまたま持っていた手持ちのアナログ電源のACアダプターを繋いでモーターのテストをしました。大きなボリューム状のものは回転の切り替えを兼ねた電源スイッチでその下のボリュームは33,45回転のアジャスト。両方ともに変化するのを確認して取り敢えず作業終了。

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フレームは大きなダメージは無いもののワックスやオイルなどがムラがある状態で塗られているため研摩仕上げすることにしました。

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こちらが研摩後。角がシャープになりスッキリしました。木材の種類は詳しく無いので何かは分からないのですがローズウッドでしょうか?研摩中とても良い香りのする木でした。

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仕上げは今回自然な仕上がりのオイル仕上げにすることにして、ワトコオイルで一度ウエット研摩後、知り合いの家具屋さんオススメのデンマーク製チークオイルで仕上げました。少しマットな仕上がりで満足です。

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サブフレームを釣り下げるサスペンションフレームを組み付けるとこんな感じ。

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裏側から見るとサスペンションの調整する構造が分かると思います。

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分解して初めて解ったのがこのサスペンションの構造。クサビが付いたネジとスプリングの付いた天秤でプラッターの傾きを調整するようになっています。これだとプレイヤー本体を通常の状態に置いた状態で外から調整が出来るので意外と簡単に調整が出来そうで、どんな感じになるか楽しみです。

で、次はサブフレーム他のレストアです。

 

Pink Triangle Turntable

手持ちのオーディオ機器に手を入れることが無くなると、何故かタイミングよく新しい機械が引き寄せられるように手元に来るように思います。

そんな縁なのかやってきたのがこんなターンテーブル

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Pink Triangle Turntableイギリス製の多分80年代半ばの頃のものです。何でこんな物を入手したかというと・・・

うちの2台のターンテーブルはどちらもメカニズムは個性的でデザインも好みでとても気に入っているのですが、どちらも少しだけ弱点があります。それは7inシングルレコードを掛ける時。

Well Tempered の方は33/45回転の変更がベルトの掛け替えで行うのがちょっと面倒でIMMEDIAの方はEminentのアームの問題で最後まで聴くことが難しくちょっと残念なところがありました。

以前からもう一台コンパクトで普通のアームのプレイヤーも一台使ってみたいと思ってLinnのLP12辺りを入手しようとか考えていたのですが、あまりにもメジャー過ぎて、そして最近のはちょっと最初のコンセプトから行き過ぎな感じがして、なんか同じ感じの良いのがないかなと思っていたところ、こちらをオークションで見つけなんかこれ良いかもと安値もあってつい入手してしまいました。

画像はオークション時のもので見た感じ凄く地味な野暮ったい感じです。他の写真もオークション時のものです。

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まあ、全くもって地味でチープな作り、でもプラッターはアクリルだし、ウッドキャビネットも面白そうだし、ダメ元と適当な価格で入札して放置してたら落札となっておりました。

早々に決済を済ませて到着したものを早速点検。

外観はウッドの部分はオイルなのかニスのようなものが塗られあまり綺麗ではなくかなりくたびれた感じ、ダストカバーはヒビが入り(使わないので気にしません)アームボードの穴もなんかいい加減な感じであまりよろしくありません。と言ってもそれは想定内なのでとりあえず電源を繋いでモーターが動くことだけ確認して点検を始めました。

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というか作りが本当にシンプルなのでバラバラにしてしまいました。感じ結構簡素なイギリスっぽいと思う作りの中、色々と凝ったデザインの部分もあり、素材としてちょっと期待が持てそうな感じです。

分解して分かったのは基本的にはLinnなどと同じ三点支持のフローティングタイプですが、スプリングが吊り下げ式でこちらは以前使ったこともあるSOTAと同じコンセプト。ただ、よく考えてあるのはその調整で、フローティングタイプのプレイヤーで面倒な水平バランスを取るのを普段置いてあるポジションで調整可能というのがちょっと考えられているところです。その辺りはまた後でご紹介するとして各パーツの状況。

まずはフローティングプレイヤーの要の部分サブフレーム。

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こちらはなんとアルミハニカムを使用。見た目はあんまり良くありませんが極めて軽量で高剛性、フローティングさせるフレームとしてはもってこいの素材です。外観はかなりくたびれていて塗り直しなどもされているようで要レストアです。分解するとあれやこれや部品を変えたいところもあってまずは部品の手配をしてターンテーブルでもっとも重要なプラッターとスピンドルの点検と整備を始めます。

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プラッターはサンドブラスト仕上げのクリアアクリルでとてもスッキリした清潔感あるデザイン。うっすら見えるグルーブは裏側にあるベルトを掛けるプーリーとモーター軸部分の逃げです。レコードのスピンドルは真鍮でプラッターとはアルミのハウジングを介して繋がっています。

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こちらは一般的なプラッターが軸で受けはフレーム側とは逆のインバーテットタイプになっているスピンドル。ちなみにIMMEDIAもこのタイプです。この構造の場合レコードのサーフェス付近に軸受の支点があるためブレが少ないという利点があります。スピンドルの先端は凄く小さなボールが嵌め込んでありプラッター側の軸受と接する構造。

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軸受はちょっと変わっていてアルミのハウジングは全くスピンドルと接しなく嵌め込んである樹脂の短い部分と先端に埋め込まれたレコード用のスピンドルに付いた多分宝石系(ルビーかサファイヤ)製の軸受と接するという接触面積がとても少ない構造です。

 

 

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ピンボケでうまく見えませんがいくつもの素材を何重に組み合わせた構造がわかります。なかなか凝ったつくりです。

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スピンドルと軸受のはめ合いの精度もかなり良くて、ごく少量のオイルを塗ってスピンドルを入れると押し返されてしまうぐらいの程よいクリアランスです。家にあったいろいろなオイルや量を試して、自分でしっくりいく感じの具合が見つかってとりあえずプラッター周りは完了です。
次は外観上一番気になるフレームと苦手な電気系のレストアです。