気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

UHER CR240修理など。

拙宅にEMT948が来て3ヶ月程、音もですが操作感や他の機材との使い分けなどシステムにすっかり馴染んできました。何かを触って音の変化を楽しむオーディオモードでなくひたすらレコードを聴き続けられる感じで平穏な音楽生活が訪れています。
久々に3台体制になったレコードプレイヤーでしたが、新しくメインというかユニバーサルユースに使うEMT 948と更に聴き込む為のSTSTという使い分けになっていくようになって3番目のMissionの方はイマイチ出番が少なくなっていました。
と言ってもデザインがとても好みで置いてあるだけでも絵になるプレイヤーなのでこれはこれ良いかと思っていた所、友人がMissionを使いたいという事で貰われることに。
そうなるとMissionの空いたスペースに何か置かないと寂しいのでプレイヤー3台以前の状態、UHER CR240を戻す事にしました。

久しぶりに置いたUHERはやはり格好良く、見ているだけでも良い気分です。

せっかく戻したのだからテープでも聴いてみるかとカセットを入れて掛けたところ少し動きに安定感がありません、テープ伸びてるのか?試しに他のテープでも掛けてみると同じような感じなのでこれはと思い少し手を入れてみる事にしました。
とりあえず自分に出来そうなのはベルト交換ぐらいなのでeBayでドイツのセラーからCR240用のベルトセットを入手し分解開始です。

まずは上蓋を外し、カセットのガイドユニットを取り外し

ベルトが掛かっているヘッド下を観察。

何やらややこしそうなレイアウトで交換するのに苦労しましたが、なんとか交換。
ベルトはメインのベルトだけオリジナルから交換されていてそれが原因だったかも。

さて、交換も完了してランニングテストしますがまだ安定しません、というかスピードが遅いです。
これは何か調整が必要とネット上でマニュアルを探しますと意外に簡単に発見しPDFのマニュアルをダウンロードできて調整方法を確認。
スピード調整の前にどうもピンチローラーも怪しいのでこちらも点検。
やはりツルツルピカピカでこれではと部品を探しますが、なかなかピッタリの物が見つからず、仕方ないので一皮剥くように少し加工して装着。
そして最終調整に用意したのはこちら。


440Hzのテストトーンテープと 管楽器用のチューナー。これを掛けてチューナーを見ながら調整しました。チューナーはワウフラッターもみれるのでレコードプレイヤー用にも便利かも。

最終テストも良好で調整無事終了。パネルを組み戻して完成です。

これでしばらくは楽しめそうです。そして少しだけおまけの加工。

パネルの固定ネジが普通のプラスだったのをチタン製のキャップスクリューに変更。

少し高級感が増したかとw

今回Uherを整備するにあたって大変参考になったのがこちらのブログ。

blog.goo.ne.jp詳細な記事がたいへん参考になりました。

そしてスピーカー側も少し変更。

一旦はサブスピーカー用にと導入したGoldmundのアンプは結局例によってサブスピーカープランは却下に伴い撤去し元のように戻しました。でもクイックシルバーは置いた感じが好きなのでそのままに残してあります。ちょうど良い感じの置き台も見つけて良い感じ。

竹の集積材で出来たこのボード、実はIKEAのまな板。アンプに合った大きさと意外に程よい重量感のしっかりした作りでまさにピッタリです。そして安い(笑)

と結局一回りして元に戻った感のあるオーディオ生活ですが良いのか悪いのか・・・・・

 

 

EMT 948 その音。

何日かずっと新しいEMTでレコードを聴き、音が少しづつ部屋に馴染んできた感じになって何となくこのプレイヤーの音の感じが掴めてきました。
その間、来た当初からレイアウトを少し変更。

最初はこんな感じで2台のプレイヤーの間にUHERを置いて程良い空間を保った感じ。
でも、UHERの出番はあまり無いのとちょっと考えがあってこちらに変更。

久々のレコードプレイヤー3台体制、今回EMTがフォノイコライザーアンプ内蔵ということで出来たこのレイアウト、手前味噌ですがなかなか壮観です。
これで3台の音を聴き比べて新しいEMTの傾向を掴もうという目論見です。
そして少し気になる所を自分好みに手を入れました。
まずはこのプレイヤーならではの電源ONで点く蛍光灯の照明。

昼光色の蛍光灯なのでかなり白く、明るいのですが個人的にはあまり好きな感じでなく、こちらを少し自分の好みに変更。

蛍光灯に照明用のセロファンシートを被せて電球色に近付けつつ光量を落としました。
実はこのランプ、上から見るとそれほどでは無いのですが、横から結構ランプが見えて普段聴いているポジションからだと照明がうるさく落ち着きませんでしたがこれでちょうど良い感じになりました。
それと上の写真と比べるとちょっと違うところが・・・・それがこれ。

こちらは針先を照らすためのライト。元々ついてなかったのですが、その取り付け穴にメクラ蓋がついている状態だったのでつい付けたくなり買ってしまいました。
とりあえず取り付けて配線はまだですが何となく満足してしまってます。
そして買った時から動きが悪かったこちらを修正。

それはドーナツ盤用のアダプターポップアップ機構。
こちらの動きが悪くて使えない状態だったのを修正して使えるように。まずはとユニットを取り外して気づいたのですが、どうもセンター穴のクリアランスが詰まってしまってダメっだったようでそれならとこちらの出番。

問題はスピンドル穴の問題みたいなので自作のレコード穴用のリーマーで修正して動きを試すとバッチリ。

ささっと掃除して元通りに組み付け修理完了。これはアダプターを押さえながら回すとポップアップしたり戻ったりする機構で修理後は動きもスムーズで問題無し。
これで自分でできることは一通り終了です。
ついでに針先ランプと同時に購入した新品のプラッターマットに交換。その際、プラッターを外してみたのですが、これが何とも”これだけ!”っというぐらいの物でビックリ。

5mmあるかないか位のアルミの板に滑り止めの加工とコーティングをしただけという何とも心もとないプラッターです。こんなペナペナで良いのだとちょっとびっくりです。ちなみに画像は表側のコーティングが少し劣化していたので綺麗な裏側を撮影。

さて、肝心の音ですが、まず操作系が素晴らしく使い勝手が良いです。今まで長い間ベルトドライブなどのターンテーブルを使ってきたことからするとボタンを押せばまさにスッと動きストップも一瞬、ベルトドライブの電気式になってるアームの上げ下げも通常のオイルダンプ方式からするととてもスムーズでクイック、回転数の切り替えも一瞬と全くもって気持ち良い使い心地です。ダイレクトドライブで言うとSL1200シリーズのプレイヤーも操作したことありましたが、それとはまた違った軽快さがこのプレイヤーにはあります。
そして音の方は何というか全く盤石で説得力があります。何を掛けても今までと違和感感じることなく正しい音が出ていると感じます。なのでプレイヤーの個性といった感じは感じず安定していて何を掛けても大丈夫といった安心感があります。あと、音が前に出てくる感じがあってそこもいい感じです。ただ、S/N比というか背景の静けさは流石に重量級のプラッターを回すSTSTの方があるように思います。
それならSTSTの方が良いかというと、それはほんの少しの差で、この操作性の気持ち良さと使い勝手故についこちらのプレイヤーを使ってしまします。実際カートリッジはシェルが違うと言っても同等品なので音の傾向が似ていますので普段はEMT、じっくり聴きたいときはSTSTと使い分け出来そうです。
次に妄想するのはSTSTのさらなるブラッシュアップ、具体的にはカートリッジのアップデートですがこれはもう少し先になりそうです。
それにしてもEMT 948 とても気に入りました、これから長く付き合えそうです。

EMT 948 。

今年は秋を感じる事なく冬の感じになり、そろそろ良いかと石油ストーブを部屋に置きました。

リスニング軸上にある物体というのは少し気になりますがそこは静かで電気に影響無い暖房として拙宅では石油ストーブを使っています。
その状態でサブスピーカーをまたまた設置。でもやはり何度やってみてもメインとサブの使い分けが定まらず、何日か聴くと撤去、そしてまた戻すという事を繰り返しやはりシンプルが一番かなと納得いきはじめたところでまた機材の変化が・・・

それはこのレコードプレイヤー、EMT 948 今まで自分で使ってきたプレイヤーの毛色と全く違う感じのこれを新しく向かい入れたのは、何というか偶然を引き当てたような出来事がありました。
というのはある日友人から”レコードプレイヤーを入れ替えたいのだが何か良いの無いかな?”という相談が発端でした。そこで自分なりにその友人の音楽嗜好に合いそうなプレイヤーを探して、とあるプレイヤーの中古品を販売しているのを見つけて紹介し、友人もそれを気に入り確認の為販売店に行くとそこのお店にこのプレイヤーも置いてあったのです。

本来の目的であるプレイヤーの確認を終えて、これも良いですねと言うと動かしてみますかとスイッチを入れてターンテーブルを回してくれました。その動きが今まで使ってきたオーディオ用のターンテーブルの動きと違う反応でプラッターの回転が立ち上がる様を見て、おお!何といのでしょう、凄く静かでリニアな立ち上がりにちょっと感動して、その後聴いてみますかとTSD15を取り付け聴かせてもらうと何というか説得力のある音にこれはと気に入ってしまい、その場はとりあえずという感じで帰宅した後どうしても気になり熟考を重ね、翌日導入決定してしまいました。
この個体にはカートリッジが付属していなかったのでカートリッジも併せて購入。

選んだというかEMTのトーンアームですから使えるのは基本専用カートリッジのTSDからになり、今回は一番一般的なTSD SFL をチョイス。これだとSTSTに使っているHSD 006と基本変わらないようにも思いますが、このカートリッジを気に入っているのとEMT 948の方をユニバーサルに使う事を考えるとこれが一番かと思いこちらを使うことに決めました。

 

まずは接続でこのプレイヤー流石にプロ機だけありしっかりトランスを使ったバランスアウト仕様になっており、それに合わせた変換ケーブルを拙宅の基幹ケーブルCaldas 4X24にて製作。

一瞬で点灯するSYNCランプ、色と照度がとても良い感じの光り方で綺麗。

肝心の音のインプレッションはカートリッジ含め馴染んでいないのでまた次回に。




 

 

レイアウト変更、そして更なる変化。

DACの移動や新しいCDやレコードプレイヤーの導入で機材がみっちりとしたキャビネットの感じが少し嫌になってレイアウトの変更に着手。そしてスピーカー側もアンプが増えた分ゴチャゴチャしてきたのであわせてこちらも整理してみました。

まず、CDのMicromegaを撤去。お気に入りのCD機で入手当初は嬉しかったのですが、やはり一度通り過ぎたCDの再生はアナログ主体の現在では出番が少なく、ここは一旦仕舞う事にしました。さりとてアナログ2台だけのレイアウトでは少し寂しいので
カセットデッキのUHERを隙間を埋めるようにレイアウト。アナログ機材のみのレイアウトにしてみました。

前にDENONのトランスを入れて好結果だったのでそれではとEMTにも使えるトランスをとHaufeのT890を入手。とてもしっかりしたハウジングで置き方にも気を使います。
音に関しては意外にDENONの方が良かったように思いますがそっちは友人に譲ってしまったので、これで行こうかなと思います。

サブスピーカーのAudience1+1 V3用のパワーアンプを気分で使い分けれるように置いたことでメインのQSCの位置が上がって聴こえ方に変化が。
スピーカーからの反射が上がったのが原因と思われますが意外と悪い変化でなくこれはこれで良いかという感じ。

さて、これでまたイジるところ無くなった感になってしまいましたが、また、変化が・・・・





地味にアップデート。

CDやらMissionのプレイヤーが増えてさらにアンプも2台と一気に機材が増殖した感じになって何か落ち着かない感じになってしまったオーディオ機器類。

そこそこ纏めないといかんと地味にラックなど拵えて収納してみました。

30mm厚のバーチ材で簡易的なラックを作ってGoldmundを収納。
QSCを収めたランクはそのまま上に乗せて少し嵩が高くなりましたがまあ許容範囲無いかなと。
サブスピーカーとして導入したAudienceのスピーカーは色々試した結果、共存は難しいと思いとりあえず部屋の端に撤去となりました。
このAudienceのスピーカー、自分的には時に”おっ”という音を聴かせてくれたのですが、何人かの数少ない友人が来て聴いてくれた際に”いや、大きい方が良いよ、こっちに変えてよ”と言われ、家内にも”ラジオみたい”と言われ、いや、並んだ見た目も綺麗で合ってるよな、低音の少ない音楽や目一杯ならした時の音いいでしょと思いつつここは一旦外して一旦戦略的撤退をしました。
そんな中、他の部分で地味にアップデート。

ラックを作った余りの板でキャビネット内の棚板を製作。実はこちらの部分、元の棚板が薄いのと反りがあったので前から気になっていて、今回Nagra DACを収納するにあたってしっかりした棚板となって気分スッキリとなりました。
そして新たに迎えたMissionのプレイヤーも少しアップデート。

カートリッジは元々ついていたMission773SMを一度手持ちのオーディオテクニカのAT20SLに交換したのですが、イマイチ良い感じではなく元に戻しました。
実はAT20SLを試した際、Missionとのカートリッジの重量差がかなりあって付属のウエイトでは調整範囲ギリギリになり、これでいかんと対策のために投入したのがこちら。

イギリスXact AudioのXTCウエイトキット。こちらは前にWell-temperedにも使っていて印象が良かったのでこちらの方にも導入。ウェイトの重量も変えられ調整ネジの部分もしっかりしていて色々なカートリッジに対応できるので良かったかと。

で、元のMission 773SMに戻す際もウエイトの重量調整などして結果前より安定感が上がった感じで良い感じになりました。
あと、こちらはまずはという感じで昇圧トランスをお試し導入。

まずはお試しなので小型で安価なDENONAU-300LCを挿入。フォノイコのPh3Dのゲインと負荷抵抗をセッティングし直し試聴、スッキリした良い感じで鳴ってくれました。

こちらのMissionのプレイヤーはまだ少し手を入れる部分も残っているのでまだこれからも楽しめそうです。

 

増殖。

新しいスピーカーAudience1+1 V3が来て、それに合わせるQuicksilver Mono AMP なども手に入れ、メインのBoxerT2と繋ぎかえたり色々とセッティングなどして遊んでいるとどうもいけません、他のアンプではどうだろうなど思ってしまい夜な夜なネットを色々徘徊していると関係ないものまで見つけてしまい、つい購入してしまったのがこれらの機器。

まずはGoldmund Mimesis 8 。真空管Quicksilverと比較してどうだろうと一度使ってみたかった初期のゴールドムンドを購入。これには別の目論みもあって、Boxerの今のアンプQSCからQSCはデバイダーと低域に、中域と高域をゴールドムンドとクイックシルバーというハイブリッド構成はどうだろうというのも試してみたく導入。
そして、勢い余って全く必要無いはずのこんなものたちまで。

MicromegaのCDプレイヤーSOLO 。長年こちらのCDf-1を使ってきて、それとお別れしてデジタルはPCオーディオに移行したのですが、ジャンク品との説明でしたが状態の良さそうなこちらを見つけてしまい、つい購入。
品物が到着後早速試すと確かに電源は入るもののCDは回らず。そうなればささっと開けて点検するとどうもサスペンションに問題がありそう。

CDf-1はゴムブッシュ2点とスパイク1点の3点支持でしたが、こちらはゴムブッシュ4点で支持する仕様。ドライブメカの重量バランスの関係でそのうち2点がへたって傾いておりそれが不調の原因の様です。

これがそのゴムブッシュ。こちら普通のソリッドゴムのブッシュよりかなり柔らかく、寸法含めなかなか同じようなブッシュが見つかりませんでしたが、なんとか同じ様な硬度のブッシュを見つけて取り付け、とりあえず動かしてみると問題なく動き無事修理完了。久々のCD生活が戻ってまいりました。
そしてもう一つまた余計な物を。

イギリスMISSION社製レコードプレイヤー。ターンテーブル775SMとトーンアーム774、カートリッジ773SMの純正組み合わせ仕様。
なんとも良い雰囲気のプレイヤーで面白そうで迎入れました。
そうなると対になるフォノイコが必要でこれまた偶然こちらのイコライザーを発見。

SUTHERLAND Ph3D 。こちらは以前使ったことがあり、とても気に入っていたイコライザーだったのとそれ専用の台も残してあったので見つけて即購入。
故障品との事でしたが、ただの接点不良のみで問題無く動作してくれてラッキーでした。
前に使っていて音は気に入っていたのですが、今回せっかくなので少しアップグレード。

この4個のオペアンプと8個の電解コンデンサーのアップグレードをしてみようという目論み。

オペアンプはBB OP627 BMにコンデンサーはニチコンのUKAに交換。
そんな感じで現在のレイアウトはこんな感じに。

雰囲気が何か以前に戻った感じもしますが、以前との違いというか隠しアイテムも

それがこちら。CDが復活してもやはりDACはNagraということでNagra DACはキャビネットの中に収納。 というのもこのDAC全く熱を発しないのでこういう収納が可能と判断、キャビネットの裏板に穴を開けてケーブルを出して収納しました。
もちろんラインと電源は別の出口から出す様にして干渉ない様にしています。
下に見えるのはプリの予備機NaimとカセットデッキのUHER 。UHERはすぐ使えるようにセッティングしました。
そしてそれにあわせてケーブルも製作。


CDPとDACはスイスVovox社製のケーブルを使用、DACとプリ間はいつものCardas 4X24で。キャビネット内で機材背面スペースが少ないのでスイッチクラフトの90°アングルコネクターを使用してケーブルにストレスないように。

と一気に増殖してしまった拙宅、実はまだ他にも・・・・・








スピーカーセッティングなど。

さて、新しくやってきたAudience1+1 V3 聴くにあたって思っていたQuickSilverのアンプを確保。次はスタンドとネット上を目を皿の様にして探した結果見つかったのがこちらSound Magic のRD30というスタンド。スピーカー本体がとても小型なのでユニットの高さをリスニングポイントに合わせるにはスタンドの高さが700mm以上が理想なので、一般的な600mm程度の高さでは低すぎ、かといって小型スピーカー用などの一本足スタンドでは強度が不安で、尚且つ天板のサイズがいい感じでなくなかなか良いものに行き当たりませんでしたがやっとのことでこのスタンドに行き当たりました。

正面から見るとあつらえた様に天板の幅がぴったり合っていて高さの感じもいかにも小型スピーカーが宙に浮いている様で良い感じ。

横から見るとさらに浮遊感があって良い感じ。ただ一点だけこのスタンド、意外に底板の強度が無く、この高さも相まって少しフラフラしてしまうのです。
これは支柱にこのSaund Magic製のサウンドキャビアという重量のある充填材を入れたせいでもありそうですが今後改良の余地ありです。
アンプの方も来た当初くすんでいたメッキ部を含めクリーニングして綺麗に。

古いアンプ故の直出しの電源コードやネジのスピーカーターミナルなど気になるところはありますが取り敢えずは素のまま使ってみます。
このアンプはバイアス調節が必要との事でそのためのコードを自作してテスターに繋げて点検調整


アンプの切り替えは以前作ったラインセレクターを使用してみることに。

バランスからRCAに変換してセレクターに入力してなのでメインの方にはあまり良くない方法ですが、取り敢えずということでこれも今後の課題です。
さて、一番肝心のスピーカーセッティングですがまずはこんな感じで始めてみました。

ちょっと左右の間隔が大きいですが、メーカー推奨の45度の角度でリスニングポジション付近でメインと干渉しないと思われる位置に設置。
アンプの電源を入れてしばらく待ってからワクワクの最初の音出しの感想は
”低音無い..........スッカスカ.......”(苦笑)
プレイヤーに針を落とした時の音から違う感じで、これは.....どうかなぁ......と思いましたが、やはり音が出るとちょっとビックリしました。
そうは言ってもまあ考えれば当たり前、今までBoxerに慣れた耳には期待していたたまに見聞きする”スピーカーサイズを超えたスケール感”とか、”これが3インチフルレンジとは!”とか期待していた音でなくちょっと肩透かしを食らった感じで、簡単にはいかないと想像していた部分もありましたがここまで違うとは・・・・・
そうはいってもそう簡単に引き下がれませんので少しづつスピーカーを動かしたりセッテングを詰めて行くと、アンプが温まってきたのもあり少しづつ音が熟れてきてボリュームを上げると表情も変わり、小さいながらも低い音も出てきたようになってきました。

ただ、そこまでの感じになるとユニットは本当に盛大にピストンモーションしていて、まさに精一杯な鳴ってる感じで、これはこれで凄いな〜と。
その後小一時間後にはソフトによってはこれはこれで充分じゃない?と思わせてくれる音を出す瞬間もあり、これは中々に手強いスピーカーじゃないかと鳴らし込み含めてまだまだ手懐けるには時間がかかりそうだな
というのがAudience1+1 V3とのファーストコンタクトでした。

さあこれからどう調理してBoxerと融和させていくかまだまだ道は長そうです・・・・・

 

新しいスピーカー。

3月に前回のブログを書いてからかなり間が空いてしまったのですが、その間も色々なオーディオ活動がありました。

まずは友人のオーディオのお手伝い。レコードマニアで音楽に関して超詳しい友人からの相談でスピーカーの買い替えや接続ケーブルの相談を受けて、彼好みであろうスピーカーを探してお薦めしたり、スピーカー購入後ケーブルの購入やセッティングなど一緒に楽しませてもらいました。
そんな作業の中、ネットオークションやオーディオショップのサイトを見ていくと、自分の好みではなく友人好みであろうという目で見ると色々と普段気づかない面白い機材に目がいって、それは久々に楽しい経験でした。

そうやって色々な機材をみているうちに、久々に新しいことを始めてみようと思い始め導入したのがコチラのスピーカー。


アメリカAudience AudioのAudience1+1 V3というスピーカー。

3inフルレンジのユニットはチタン製、密閉型のエンクロージャーの前後に同じユニットがあるバイポール方式で、さらに両サイドにパッシブラジエターを配置したとても個性的なスピーカーです。

長い間、Boxer T2 とATC SCM100という大型スピーカーを使い続けていて、ATCの時に幾つかのサブスピーカーを導入して結局必要なしという結論に達してBoxerになってからは一切別のスピーカーを同じ部屋に入れることなく過ごしてきましたが、このスピーカーは見た感じBoxerと並んで違和感なさそうな外観で、更に重要だったのが個性的であること。
大音量や低域の迫力が欲しい場合はBoxerを使えば良いので、全く真逆のこのスピーカーでどんな感じになるのか鳴る前からワクワクします。

そしてこのスピーカーを駆動する為に新たに導入したのがコチラのアンプ。

 

1980年代のQuicksilver AudioのMono AMP これはずっと以前から憧れていたアンプで、何度か入手しようと思いつつ使うあてがないので躊躇していましたが、今回新しいスピーカーを導入したことでやっと使う環境が出来て入手しました。

さて、スピーカーとアンプは揃いましたが、どうレイアウトするのか、電源とスタンドはどうするのか、入力の切り替えはどうする?など鳴らすまでには色々ありますが、ここはじっくり楽しみつつ臨みたいと思います。

 

 

Nagra復活。

修理に送り出して約1ヶ月、思ったより早く故障の原因が分かり修理完了して無事NagraPL-Pが戻ってきました。
故障の原因は電源部のメインスイッチだったそうで、スイッチの接触不良でバッテリー駆動のPL-Pがノイズを発生するのかは不明ですが何はともあれ大きな故障でなかったのでホッとしました。
今回、修理に送り出すにあたってオリジナルの状態が良いと思って元々ついていたEiとSovtekの真空管に交換して送り出しましたが、その際確認の為真空管Dummy Tube Testerでチェックしたところ、ほぼ全ての菅の双極がほぼピッタリマッチしていて流石Nagraと思いました。
帰ってきたPL-Pをそそくさと接続してしばらく暖機した後出てきた音は聴き慣れたPL-Pの音。修理の間使っていたNaimもなかなか良い音でありましたがやはりPL-Pの音は自然でしっくりきます。

帰ってきた当初はWellfloatのボードで聴いていましたが、やはりアクリルの方が良いかなと思いアクリルベースに。ただ、今回は専門の会社で同じサイズに切り出してもらった適度な硬度の3mm厚のフェルトを敷いた上にアクリルブロックを置くようにしました。これでアクリルベースがたつきも無くなって落ち着いた感じになりました。
その後真空管をライン部のECC83をTeslaに交換してフォノイコはやはりTesla ECC803SとTungsram ECC81に交換して完璧に元に戻った感じ、平和が戻ってきましたです。

 

Nagra戦線離脱

11月にバッテリーを交換したNagra PL-P その後も問題無く年も明けて本当に何かを変えるという気が起きないまま平和に過ごしてきましたが、1月の終わり頃にちょっとしたトラブルが。
それは電源をオンにした後数分するとプチっというノイズが聞こえるようになり始め、その後も鳴らなかったり鳴ったりといった症状でこれは真空管か?と真空管テスターで計測するとラインステージのECC81一本に不均衡なモノを発見。
これを予備と交換するとノイズは出ません、これで解決とホッとしました。
ところがこれがまた暫くするとまたノイズが再発・・・・・
また真空管?と調べますが今回は問題無し。原因が分からないので気持ち悪いなと思いながら音はちゃんと出ているのでもう少し様子をみようと思った矢先、今度は音が出ている時にノイズ発生してしまいました。
それも連続した大きなノイズで即座に電源を落としてこれにて戦線離脱決定です。

そうと決まればこんな時のために用意していたNaim NAC32を引っ張り出してセッティング。

とりあえずアクリルブロックの上に置いてみましたが、どうも寒々しくこちらに変更。

うん、こっちの方がいいように思います、横に置いた電源のNSAPSも良い感じのレイアウトになったと思います。

NAC32はMC,MMとフォノ入力が2系統あるのでそのままPhono 1に接続して早速試聴。出てきた音はそれ程違和感もなくまずはホッとしました。
フォノイコのノイズレベルも十分低くEMTとの相性も悪くないと思います。
その後1週間ほど使って落ち着いたところでの感想は

PL-Pと比べると少しナローで落ち着いた感じ、下の方の量感は増しているので聴くレコードによってはちょっとダブつき?いや、こっちでは厚みがあって良いかもと悩ましいところがあります。
ただ一つ言えるのはPL-Pにある時々感じる”ハッ”とした音はあまり感じられなく、うんレコードを聴いてる感があるグッドリプロダクションといった感じがします。

PL-Pが戻ってくるまで色々なレコード掛けて違いを楽しませてもらおうと思います。