気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

そして一大転換

年明けから色々とシステムがシンプルになっていく中、以前から考えていたシステムの一部入れ替えを断行。それはパワー・アンプの入れ替えです。

前から考えていた事ではあるのですが、いまいちいい方向に向かうかどうか試してみるのに気後れしていたのですが、今回のシンプル化に伴って一歩前にと思い切って試してみることにしました。そして今回選んだアンプはこちら。

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QSC PLD4.2というD級のプロ用パワーアンプパワーアンプといってもこちら一台で4チャンネル分のD級パワーアンプDSPを使ったチャンネルデバイダーとパラメトリックイコライザーを内蔵、そして4CHからモノまで各チャンネルを配分して組み合わせることが出来るなど多機能なアンプです。4.2,4.3,4.5とシリーズで3タイプある中、うちでは必要十分と思い一番出力の小さいPLD 4.2を選択。こちらのアンプを知ったきっかけは、とあるオーディオコミュニティーで同じボクサーをお使いの方がこのアンプを使用して好結果と教えて頂いたのがきっかけでした。今回自分で使おうと思った決め手となったのはその機能で、各チャンネル400W X4のパワーアンプウーファーに2つのアンプをブリッジで800W、ミッドとツイーターに各400Wを使って3チャンネルのアンプになるという無駄なく効率が良いのが導入を決意した理由です。

そうと決まれば早速プロ機の販売で有名なサウンドハウス経由で注文すると翌日には2台のアンプと接続に必要な機材が到着。このアンプはスピーカーとの接続がスピコンの為、今のケーブルのバナナプラグとの間のアダプターを製作して接続、デバイダーのセッティングを行い、早速音出し。

一聴、悪く無いです。少し高域部分に違和感があったのでデバイダーのセッティングを変更。試しにと48db/Octとしていたスロープ特性を24db/Octに変更して聴くと、こちらの方が自然な感じでこれで決定。各帯域のレベルを好みに合わせると全く自然で違和感無い音が出ています。

音を出す前はデジタルだからノイズがとかS/Nがとかデバイダーでのビット落ちとか不安がありましたが、普通の音量ではそんな事は全く感じないぐらいで、試しにアコースティックな音楽も掛けてみるもやはり違和感なく、これなら使えそうだと安心しました。

何より今までの沢山機材と補機類、そしてケーブル類がなくなりシンプルになるのは大変気持ち良いです。
因みに前のアンプの状態はこちら。

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現在がこちら。

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使わなくなった電源ケーブルRCAケーブル。ケーブルだけでこれだけの量です。

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そして自作のクーリングシステムも使わなくなったので撤去。

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他にも電源タップも必要なくなったので順次撤去する予定。と音的にスペース的に気に入ったこのアンプも気に入らない点はいくつかあります。まずはデザイン、これは好みの問題もありますが個人的にはなんというか中途半端で安っぽい。あと筐体の作りが簡素。ただこれは価格からは仕方ない部分ですので、我慢するしかありません。現在は取り敢えずということで今まで使っていたラックを仕立て直してアンプをレイアウトしてアンプがセンターに見えるようになっていますが、スピーカーケーブルを作り直した後にアンプはスピーカーの後ろに隠す予定です。そうすればパワーアンプは黒子に徹していただきスピーカー周りに何も無くなり空間が出来てスッキリとして気持ち良くなるかと。そしてこれで落ち着いたら更なる変化へと向かう予定です。

年末にこのままと言いながら年明け早々に大転換となったシステム、さて今年はどうなることでしょう。。。。

 

 

 

更にシンプルに。

年明けにカートリッジをヘリコンに戻し、そこから細かく聴き込んでスピーカーの位置調整などしつつツイータ単体とTS208を使った組み合わせを何度も試しますが、どうにも完全に納得がいくポイントを見いだせないでいる中友人が遊びに来ました。

彼もオーディオ好きなので現状を聴いて貰うと、彼の意見は

“TS208要らないんじゃ無いですか”という意見。

確かに聴くソースによってはあった方が良い時と無い方が良い場合があって決めきれずにいたので、彼の意見は確かにもっともなのですが、でもこれが上に乗ってる方がカッコいいんだけどなと思い二の足を踏んでいたのですがこの際一度取り外してみることにしました。

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今までは接続のオン/オフはするものの、デリケートかつ重量があるので本体はそのままの位置に鎮座してテストしていたのを今度は完全に取り払いました。

見た目はスッキリと言うかやはり寂しいな〜と思いつつ視聴開始。

一聴、そんなに悪くないというかネガな部分はありません。TS208が無くなった分スッキリした様にも感じます。更に置き方を調整して、イコライザーの調整も行なうと、どのレコードも違和感ない感じになってきました。あと、年末に枚数を増やした絨毯を少し減らして調整し直し。これも良い方向に戻ったかと。これならTS208は使わなくても良いかとも思いますが、やはりあれが乗った状態のカッコいい感じがあって完全撤去はまだ決めかねている感じです。

 

 

 

振り出しに戻る。

12月の中頃にツイーターの修理が完了して、オリジナルのツイーターで聴けるようになったBoxer T2  ツイーター不調の間、TS-280のみで大きな不満なく音楽を聴けていたのでオリジナルは慣らし程度の音出し後TS-280を使って過ごしていて、そのままのセッティングで良いとも思いましたが、せっかく直ったツイーターを使うのが本筋と思い、正月休みが始まった年末にツイーターのセッティングに取り掛かりました。

まずはTS-280単体とオリジナルツイーターの比較。色々な曲を聴きながら繋ぎ変えてみますとやはりオリジナルの方が少しナローというか素っ気ない感じ、比べてTS-208は上はもちろん伸びますが、比べると下の方は少し軽いかなという感じです。ただ全体の感じはこちらの方が好み。そしてこれが本来の使い方とも言えるオリジナルプラスアドオンスーパーツイーターの4way、こちらは以前からのセッティングで一番良いはずなのですがこれには何かどうも違和感が・・・・・・・

こんな筈ないよなとイコライザーで調整を試みますが、なんか上手くいきません。
CDでピンクノイズを流しFETアナライザーで特性を見るも悪くないし、でもレコード掛けるとどうもいい感じに鳴りません。どうしようかと悩んだ挙句ふと気が付いたのがカートリッジ、現在のzyxは使い出したのがツイーター故障後のTS-280のみで鳴らしていた時から使い始めて本体ツイーターでは鳴らしたことがありませんでした。もしかして違和感の原因はこれ?と保管してあったHeliconをアルミアームに取り付け試してみる事にしました。

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ウエイト位置等セッティングははそのままにしてとりあえず針圧のみ合わせ聴いてみると・・・・
いや、全然違和感なくこちらの方がいいです。音に勢いがあるし、何よりノリが良い。空気感なども自然で自分的に音楽がすっと入ってきます。
今までzyxを使って色々とセッティングを詰めていい感じになってきたと思っていましたがこちらの方が断然好みの音でちょっとビックリです。

zyxもいいカートリッジだと思いますが、ポン置きでこの違いですとどうしてもHeliconに軍配が上がってしまうので改めてきっちりとセッティングし直しカートリッジはHelicon、ツイーターは本体プラス16KHzから上はTS-280アドオンというところに落ち着きました。

そして、年末に復活させたCDP MICROMEGA CD f-1に伴ってPCオーディオ 関係を撤去。いらない配線や電源コードも整理してシンプルな接続で気分もスッキリです。となるとふと、これってなんか一年前とほぼ同じ環境?違うのはSonataのイコライザーとプレイヤーのアームがマグネシウムからアルミにしたぐらいでほぼ変わっておりません、一年かけてあれやこれやとやったことがほぼ全て無駄?いや、無駄ではありません、自分の好みの音を再確認できた一年ということで全ての経験は無駄では無かったと思います。

そんな2019年のオーディオ生活でしたが、2020年には何か変化があるのでしょうか? できれば平穏な音楽生活ができれば良いと思うのですが、こればかりは神のみぞ知る・・・・です。

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Boxer T2 復活その他。

ツイーターのコンデンサー不良で片チャンネルのみでの音楽生活が一ヶ月程になった12月の頭、そろそろ何とかならないかなと思っていると問題のコンデンサーがやっと本国より到着したとの連絡が。やっとこれでモノラル生活から脱却できるとエンジニアの方に来ていただく日を調整して修理の日取りが決定、販売店の方とお二人で予定通り来ていただいて修理に取り掛かりました。

今回片側だけの問題でしたが、交換するならやはり両方共にと右側のコンデンサーも交換することにしました。それによってウーファーの点検も出来るし、せっかく来てもらうのだからこの際とお願いしました。

まずは右のウーファーを外して点検。やはりターミナルのキャップは4個中3個が外れていました。そちらの修理は自分が作業してエンジニアの方にはコンデンサーの交換に集中してもらい段取り良く作業終了しました。

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作業終了して緊張の音出しも問題なく無事修理完了。あくまで気分ですがなんかリフレッシュした感じの音です。
だた、リボンツイーターで合わせたイコライザーのセッティングは一からやり直しで、今回オリジナルのツイーターから変更したTS-208の感触が殊の外良かったので、ツイーターの慣らしがひと段落ついたらオリジナルツイーターのみ、TS-208のみ、オリジナルにTS-208をアドオンのどの組み合わせで行くか試してみたいと思います。

そしてPCオーディオに移行したデジタル系でしたが、やはりCDの方が自分のような古臭い人間には合っているように思い、しまって置いたMICROMEGAを元の位置に戻しました。

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前と同じポジションにセッティングして電源を入れ試しに掛けてみると以前通り違和感ない音でひとまず安心。でも何枚か掛けていくうちにやはり読み込まないCDが出て来てちょっと青くなりましたが、数日通電させると問題なくなりほっとしました。

なんというかスピーカーが元に戻ってCDも復活し以前と変わらず振り出しに戻った感もありますが、また正常に聴けるようになり、最初に聴いたのはこんなレコード達。

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最初はコステロでしっとりしましたがやはり大きな音で聴きたくてこんなチョイスになってしまいました。
もう年末も押し迫ってお正月休みもあるので、休みにはじっくりイコライザーの調整やツイーターのセッティングなど楽しみたいですね。

 

Boxer T2の中身。

夏にツイーターの故障に陥った我がBoxer T2、それまでスーパーツイーターとして使っていたTS-208に急遽ツイーターの役割を担ってもらい取り敢えず聴ける環境にしましたが、これがまたいい具合に好みの音で違和感なくてうまく行きその後導入したSonata op-1導入後はむしろこちらの方が好ましいという感じで満足して音楽に浸っております。

で、終われば良いのですが、でもやはり一部故障したままほっとく事は出来ませんので販売店さんに修理をお願いしていたところ先ずは状況を確認してもらいました。状態を確認後現在の輸入代理店を通じて現地からある程度このスピーカーの構造についてのインフォメーションをもらい、先日待望の修理に着手しました。

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売店と代理店の方々3名が来られて、まずは内部の状況を確認するためにウーファーユニットを取り外します。
実は自分でも以前中が見たくてウーファーユニットを外そうとしたことがあったのですが、結構しっかり密着していて少しぐらい抉ったぐらいでは外せず結局諦めたことがありました。

今回どう外されるのか興味津々拝見してところ、何とその手かという方法で外され、さすが場数を踏んでる方は違うなと思いました。そしてウーファーユニットを外したところ中は自分では予想外の構造になっておりました。

上側のウーファーが付いている右側面に何とネットワークらしきものが。そしてその上にはまた別のコンデンサーもあります。

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でもこれはネットワークという感じではなく、ミッドレンジの方に抵抗とコンデンサー、ツイーターにはコンデンサーが繋がっていて、ミッドの方はウーファーやツイーターに能率を合わせるのが目的のようです。そしてツイーターはアンプの故障などによる不意の直流発生からボイスコイルを守るための物のようです。

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問題はツイーターなのでツイーターに繋がるコンデンサーをチェックしたところ、周波数によってコンデンサーの容量が変わるという具合で多分これだと念の為コンデンサーをパスしてツイーターのみ通電して確かめたところやはりここでした。

これで原因はっきりわかってスッキリです。

そしてウーファーを外して判った不具合がもう一点、ウーファーターミナルの不具合です。こちらはスプリング式のターミナルなのですが、そのスプリングを抑えているキャップが外れてしまっていて接続が甘くなっているターミナルがありました。

そこで下側のウーファーを外したところやはりこちらにも不具合が。
こちらは自分でも直せそうなので自分でやってみました。

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こちらがそのターミナル。筒の中にスプリングが入りその上のキャップが接着で止められているのですが経年劣化で剥がれてしまったようです。右のターミナルに劣化した接着剤が見えます。

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という事で接着面をクリーニングして脱脂後もう一度キャップを接着、さらに収縮チューブで周りを覆い抜けどめとしました。これで多分大丈夫かと。

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それにしても、今までマルチアンプ駆動ということでユニットには何もデバイスが繋がってないと思っていたのでアンプのDC漏れなどちょくちょく点検したりして気にして使っていたのですが、能率のアジャストや破損防止と思われる対策がされていてBoxerもシステムスピーカーとして作られていたんだとちょっと安心しました。

次は部品を確保して修理という段取りとなって、しばらく音楽は聴けてもモノでちょっと寂しいけど、この間にちょっと気になっていたことアンプ周りの電源コードの整理などしておこうと思います。

 






Sonata op-1

新しいカートリッジを迎えてから再構築中のシステム。
まだまだ伸び代ががあるようにも思いますがだいぶんと納得できるところまで来たような気もするし、フェデリックスのLiricoが不発に終わったもので次はトランスを試そうかとか思っていたところ、以前からすごく気になっていたモノをオークションで発見。
前から一度使ってみたかった機械なので自分が思う金額まで入札するも更に上が2名もいて敢え無く落札ならず。やはりこの機械とは縁がないのかと思っていたところなんと同じものがまた一台出て来ました。
一度は諦めていたものなので今回は少し冷静に前回入札したより少なめの金額を入札して放ったらかしにして置いたところ、なんと落札できました。その前の物より少し安く落ちたのでお得な気分です。その機械はこちら。

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Sonata op-1 パラメトリックイコライザー。以前使っていたKlark Teknik DN-410が故障の為に退場させて以来イコライザーは要らない、いや、やはりあった方がと葛藤しつつラックのスペースの問題もあって導入を躊躇していました。あとは使ってみたいイコライザーがデザインも含めてあまりなく、それも導入に踏み切れない原因でした。そんな中でもこのソナタop-1はスッキリしたデザインで性能もいいと雑誌などで読んでいて一度は使ってみたいと思っていたイコライザーでした。

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ということでまずはレイアウト変更、一番操作することないチャンネルデバイダーは一番下のリブだけで機材を入れない場所にボードを渡してなんとか設置。

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そして以前のデバイダーの場所にイコライザーを設置しなんとか既存のラックに全ての機材収めることができました。次は接続ですが、ケーブルは以前作っておいたうちの共通ラインケーブルであるカルダスの4X24を使用。プリとイコライザー間はトランス変換は使わずにバランス入力でRCAシングルアウトデバイダーに接続。そして電源を繋ぎ、まずは全てのイコライザーをパスした状態で出てきた音は何とも眠たい音で電源スイッチの無いこのイコライザーはすぐに本領は発揮しないようです。
ここは取り敢えず我慢で一晩通電してからセッティング開始。今回は音色の調整という方向でなくこの部屋におけるピークディップの影響を排除すべく方向で調整開始。
と言っても大した機械もないのでリッピングしたテストCDのピンクノイズを流しiphoneのアプリのFFTアナライザーで見ながらピークディップを取ってみるという素人の簡易作業です。それなりに凸凹が少なくなったと思うところで作業終了。
今まで使っていたイコライザーでは音源を聞きながら操作して音が変わって行く様を聴きながら作業してのですが、今回はノイズの数値を見ながら操作して調整完了後音源を試聴という流れで調整中は音質がどう変わったか分からずに試聴に入りました。
一聴、これはもう全然というぐらい変わりました。今まで少しながら気になっていたソースによって出てくる濁りのようなものがだいぶんと消え去っています。この濁りのような感じは多分スピーカーの置き方が原因で前のATC SCM100Aから今のBoxerに変えてから常につきまとっていたもので、BoxerはATCより音の緻密さという点では全く上なのですが、どこかドライな面があって、モニタースピーカーだからソースのアラが出るのかなとかとも思い少し諦めのような気持ちもありました。でも以前は感じなかったその粗が気になって色々と試行錯誤しながらどうにも解消出来ないソースによって出てくる音に違和感が残っていました。

その違和感が今回これだけの簡素な調整でほぼ解消してくれるとはちょっとびっくりです。あと、このSonataはイコライザーの存在を感じさせない点も素晴らしいと思いました。今まで使ってきたイコライザーはやはり各機に個性があり、音質的に改善されても一種の色があってそこはどうしようもないなと思っていたのですが、Sonataはその辺り自分にはすごく自然で介入を感じさせません。それでいて音質は納得いく状態に変わって今回の結果はひとまず大満足。これから更に調整して良くなるはずという期待が持ててしばらく遊べそうです。

 

 

Fedelix LIRICO

前回の書き込みから一ヶ月以上たちますがスピーカーの方は全く進展なしで、その間仕事が忙しくオーディオ弄りも停滞気味でした。やっと仕事も少し落ち着くとまた弄りの虫が騒ぎ出しましてフェデリックスのMCヘッドアンプ"LIRICO"を導入。
購入の理由は先日から導入しているZYXのカートリッジがその前のHelikonより少し出力が小さく、ボリュームの位置が上がったせいで少しバックグラウンドノイズが気になることがあり、トランスかヘッドアンプを通してもう少し増幅してノイズを減らせないかなということで今回選んだのがこのLIRICOです。
選んだ理由は最新の機器であることとバッテリー駆動であること。メインのIMMEDIAはSpectral DMC-20のフォノイコライザー を使っていますが、もう一つのプレイヤーWell Tempardの方はサザーランドのハッブルというバッテリー式のフォノイコライザー を使用しています。現用のハッブルの前も同じサザーランドのPH-3dやNagraのBPS、他にもTRIGONのADVANCEとバッテリー駆動のフォノイコライザー を色々と愛用してきているので今回もその流れでこちらを選んでみました。

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ネット経由で注文して2日後には到着、説明書通りに手持ちのケーブルで接続を済ませ充電してから試聴開始。その前にプリアンプの方もセッティング変更で入力負荷抵抗を上げてゲインを下げました。
充電のためのACコードのスイッチを切り、本体のスイッチをオンにするとなんと盛大なハム音が・・・・イコライザーの位置が悪いのかと動かしてみますがほとんど改善なし、アースを疑ってみるもそこも関係なし、試しにプレイヤーとイコライザーのケーブルを他の物に交換したところ一気にハム音は改善されてとりあえず聴けるレベルになりました。

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ケーブルに関しては拙宅では全て自作で、線材は同じもののその都度少しづつ作りやプラグや配線パターンが色々あり、多分最初のケーブルはノンシールドで交換した方はシールドが落ちている作りになっていて、その辺りの違いであったと思われます。それにしてもケーブルには敏感なタイプのようです。
さて、音を出せるようになって試聴した感じは一聴高域方向の伸びが大きいかなという感じ。チャンネルデバイダーのツイーターのレベルを少し下げて試聴を続けますがどうも高域が気になり、LIRICOの方の入力負荷抵抗のセッティングを変えてみました。フェデリックスのお勧めはギガΩ受けのセットですがこれを330Ωに変更、音的にはこちらの方が好みな感じでしばらくこのまま聴き続けました。

時折ハッとする音を感じることはあるものの、自分が聞いている音源に関していうと中域がちょっと弱いような立体感に欠けるような少々違和感を感じる音というのが大体の印象です。
それと気になったのがボリュームへの何かしらの影響です。ヘッドアンプで増幅したものをプリアンプのフォノで受けるので以前より増幅量が上がって同じ音量ならボリュームの位置が下がるのは分かるのですが、ボリュームを操作する際に出るガリ音がなんというか太く大きな音で、ヘッドアンプを通さない時と大分違いがありあまり気持ちがよくありません。元々、Spectralのプリはボリュームにガリが出やすく、使っている個体も数年前にオーバーホールしてそれからはガリとは無縁な数年間を過ごしてきたが、このところ少しまた微小ですがガリが出ることがあってその辺り気をつけて使っていました。

今回LIRICOを繋いだ際に出るガリ音は今までとはちょっと違う感じで、何故そのようになるのか素人には分からない原因があるのか不安になる現象です。

そこで一旦元のスペクトラルのみのセッティングの戻して聴いてみますとやはりこちらの方が違和感なく、ハム音も無いためS/Nも良くこちらの方が好みかなという結果になってしましました。そしてガリも元に戻り問題ありません。

多分ケーブルに適正な物を使って普通のM Mイコライザーを使うとまた違う評価になると思うのですが、機器が増えて操作も少し気を使うのならうちの環境ではこのヘッドアンプを使うアドバンテージは無いかもという判断で残念ながら短い間の試聴のみで退場という結果となりました。

そして再確認したのはDMC-20のフォノの性能です。今ままでも良いと思って使ってきましたが、今回の件で改めてこのアンプへの信頼が増してこれからもよろしくという気持ちになりました。

といったことでフォノ関係はまた振り出しに戻る、いや、浮気心も無く落ち着いていけるかなとというのが今回の収穫ではありました。

ツイーターの悲劇その後。

またもやLチャンネルのツイーターから音が出なくなったBoxer、前回は新しいドライバーと交換して復活しましたが、今回は前に交換したドライバーを修理してもらってみようと思い、ツイーターなどの修理も行うという工房にお願いすることにしました。

お願いするメールを送って受け入れOKとのことでドライバーユニットを送ったところ、すぐに点検して頂けて帰ってきた結果は何と

”ドライバーユニットには問題なし”

との事。なんと前の飛んだと思っていたドライバーは問題なかったのでした。

そうなると問題は何か分からなくなってきました。アンプは今、TS-208を駆動していますので問題なし、それではケーブルはと思いツイーターのケーブルをTS-208に使ってみてテストするもこちらも問題なし。なら今度こそツイーターが飛んだのかと試しに左右のユニットを交換してみました。

そうしてもLチャンネルからは音はでず、Rからは問題なく音が出ています。すなわちユニットには問題なし。となると本体の問題、もしくはドライバーとベースの接触不良も可能性は低いものの否定はできません。とりあえず自分で出来る範囲で検証です。

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ツイータードライバーを外して、点検しやすいように外側のリングも外してみました。

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見た目全く問題ありません。ユニットとの接続面も問題なさそう。そこで配線はどうだろうとツイーターのターミナル+ーからドライバーベースのハンダまでの導通をチェックすると、なんと片側に導通がありません。

 

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いやいや、そんなはずはとターミナルを取り外して念の為ターミナルとケーブルのハンダのところでターミナルの接触不良を点検するもこちらは問題なし。一番確実であろうケーブル端ハンダ部からドライバーベースのハンダ部でチェックしたところ導通がありません。こんな太い線が何もなしに切れるとは俄かに信じられませんが、今のところこれぐらいしか思い付きません。

こうなるとドライバーマグネットかユニットベース部を外して点検するより他ありませんが、流石にここから先に手をつける気にはならないので、後ははプロにお任せするしかないと思い販売店経由で代理店にお願いしたところ、どうしてもそのような可能性は低いから今一度点検してみてくれとのこと。ここまで書いたように検証しているのも説明しましたが、こちらの検証にまだ見落としがないか今一度見て欲しいということです。確かにわざわざ来てもらってただの接触不良でしたなんて申し訳ないし、時間もお金も無駄になるので今一度点検と一通り見直す事にしました。ここまでやって自分が思う所ではない最後に残る不良の可能性はダイアフラムとベースの間の接点です。このドライバーのの場合、ユニットとベースの接点が点でなく面で接触しています。そこに歪みなどがあれば密着しないなどで接触不良がある可能性は無いとは言い切れません、そこでダイアフラムとベースの間の接点に点接触接触するよう間に導体をを咬ませてみる事にしました。これならほぼ点接触に持っていけるので接触不良の原因の検証はできるはずです。
使ったのは簡易的にということでアルミフォイルを折った物を使用。もちろん、フォイルを接触した上で導通を検査、念の為導電性のあるグリスを塗ってフォイルを貼り付け(取り付け時にズレを防ぐためもある)取り付け、音出ししてみました。

結果、何の反応もなし。駄目押しで直接ダイアフラムユニットを手で押し付け密着させるも何も変わらず。

ここまできたらもう配線しか無いのですが、確かにあんな線が切れるとは私も思いません。あれこれ検証してここまでやってまだ原因がほぼ特定しているにも関わらず、目視では点検できない為に駄目押しで他の可能性を検証してそこでも同じ結果とはと途方に暮れてユニットを見てみると、あることを思いつきました。

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この配線が露出している今の状態なら、アンプからのケーブルが直にユニットに繋げることができるんじゃ無いかと、そしてドライバーとベースの接触不良も検証できるのではと。

恐る恐るユニットの左右にある半田の部分にアンプからのケーブルを直接接触させると・・・・・音が出るではないですか!

これで原因は100%特定できたと思います。もう一度販売店に連絡して説明すると、代理店の方から技術者の方を派遣するとのこと。その後販売店の方と二人で来られて状況を確認してもらい、確かにこれはこれ以外ないと画像とムービーにて状況を保管して対応を向こうに聞くという事になりました。

それにしても改めてユニットとターミナルを繋いでいるケーブルのなんと普通なこと、

表皮は加水分解して状態は良く無いし、できればもう少し良い物に交換したい衝動に駆られます。もし、配線の交換がうまく出来るならツイーターとミッドレンジぐらいは交換したいところです。ウーファーは以前外してみようとしたことあって、全然外れてくれなかったので本当にダメになった時に考えようと思います。

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そんなトラブルの中で出て来たTS-208ツイーター仕様、その後も調子よく全然問題なくいい感じに聴けているのでいつもと同じように音楽を楽しんでます。何を聴いても全然違和感ないこの仕様で聴き続けるのも悪くないな〜とも思いますが、やはり一部でも不具合をそのままにするのは気分的に良くないのでまあじっくり構えて修理しようと思います。

いつも機械のことばかりなのでたまには音楽のことなど。

いつもの古いレコードばかりでなく、新譜のCDなど買ってなかなか良かった一枚。

 

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NUMBER GIRL / 感電の記憶
今年再結成なったナンバーガールの新譜。

といっても発掘された2002年のライブをCD二枚組に納めたもの。
ライブならではヒリヒリした演奏が意外に良い音で聴きごたえあります。

Boxerの本領発揮といった感じの爆音が心地よい一枚です。

 

zyx Ultimate 100 その2 Eminent ET-2セッティング編

とりあえずはこれでと思って聴きはじめたZYXUltimate 100、どうも前のヘリコンとの違いと言うか違和感があり、以前はWell Tempered との差がそれ程気にならなかったのが同じレコードを掛け替えるとどうにもWell Tempered の方がしっくり来てしまいます。
もちろんZYXの方にも細かい音を拾うとか楽器間の空間感や定位など良い面があってそれはそれで魅力なのですが、どうにもこれでは聴くレコードを選ぶなと言う感じでちょっと困ったなと思い少しセッティングを見直すことにしました。

まず、フォノイコライザー の負荷抵抗を100Ωから800Ωに変更。これでじっくり色々なレコードを聴いていきますと、前に違和感あったレコードもこちらの方が音が前に出てくる感じで違和感が減りました。そして、針圧を説明書に書いていた気温に合わせて変えるようにとの指示を参考に軽めの1,85gに変更。これで大分違和感が無くなりつつこれがZYXの個性なのかなというぐらいの感じに聴けるようになって来ました。取り付けネジの方もナットを純正のステンレスに変更してカートリッジ本体とナットの接触面積を増やし、カーボンワッシャーをビス側に取り付けてみたところ、ネジにトルクが掛るようになりいい感じです。その後しばらくして低域がかなり効いたレコードをかけたところちょっとだぶついた感じに違和感を持ちました。今まで低域が厚いと思っていたのとはちょっと違う感じで、ここを見直せばだいぶんと変わるのではとセッティングを変えてみることにしました。

うちのIMMEDIAのアーム、Eminent ET-2は結構セッティングを変えられる部分があって、今回見直したのはカウンターウエイトのセッティング。今回カートリッジが4g軽くなった事でカウンターウエイトは約10gほど軽くなりアームの動きがスムーズになりました。その結果ウエイトのバランスウエイト位置がアームから一番遠い位置でバランスが取れる感じになりました。エミネントの説明書ではバランスウエイトは出来るだけアームから離れた位置でバランスを取ると低域が伸びるとの説明があります。それを基本に今回もセッティングしたのですが、これを少し変えてウエイトの重量を増やして低域バランスを取り直してみようと言う目論見です。現在のウエイトの位置がこちら。

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それを約4gウエイトを増やし再セッティング。それがこちら。

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その差数ミリ、差はそれ程無いように見えますがこれが結構違いがあり、それはウエイトを変えた際に必要なこの調整に出てきました。

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それがこちらのゼロバランス調整。エミネントはまずウエイトの重量を決めてから針圧をかけ、その後このゼロバランスセッティングを行います。その方法は針圧がかかったその状態に別のウエイトを取り付けバランスを取ります。画像右上に見える真鍮製のウエイトがそれでネジになっているカウンターウエイト固定用ネジに取り付けてゆっくり回してバランスを取ります。その際アームが内周や外周に流れ無いように水平バランスも取りつつヤジロベエが動かない状態のように持っていきます。

そしてここからもう一つの調整を行います。それがこちら。

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ヤジロベエのように動くアームのバランス調整、カウンターウエイトの上下方向の調整でアームが水平で止まるように調整しなければいけません。これがなかなか微妙な調整で何度かウエイトを移動させて水平になるように持って行きます。

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これがほぼ水平の状態で、ここまでくるとフッと息を吹きかけるだけで上下ふわふわ左右フラフラとアームが動くようになってなんとも不思議な感覚。

これで真鍮のウエイトを取り、もう一度針圧を調整して調整は終了です。

ここまでやって今一度先ほどのレコードを聴いたところ、低域に締まりが出てかつソリッドでいい感じになりました。ウエイトの重量と位置だけでこんなにも変わるのねと改めてこのアームのセンシティブさに驚きです。

これでカートリッジ側の調整はいいと思います、残るは増幅側ですかね・・・・

zyx Ultimate 100

新しいアンプを導入するとか長い事悩んで踏ん切りが付かないくせに、何故か衝動的に近い感じでメインプレイヤーのカートリッジを変更しました。f:id:cuerex:20190808220938j:image

 拙宅のメインレコードプレーヤーのカートリッジはLyra Heliconというかなり古いモデル。結構以前にもう針交換ができないのをボディはそのままでユニットだけ交換ということをしてもらいずっと愛用していました。以前書いた電子顕微鏡などを使って針先を確認してまだまだ現役で使えそうですが、この気に入ってるヘリコンを温存したまま新たなカートリッジを導入してみようと思い今回新たに採用したのがこちらZYXのUltimate 100。

ZYXは以前から気になっていたカートリッジメーカーで一度使って見たかったのですが今回採用にした一番の理由はその重量。

現ヘリコンの重量は約10g、今回のUltimate 100の重量は5gととても軽いのです。

今回の決断以前に次期カートリッジ候補と考えていたのはpuratanus 3,5sというカートリッジでした。ボロンカンチレバーを使ってデザインも何と無くライラに近いなと感じがしていて、次はこれが良いかなと考えていました。ただ、こちらの重量が12g、メインプレイヤーのトーンアームEminent ET-2はエアベアリングのリニアトラッキングアームゆえにカートリッジの重量が大きくなるとアームの動きが悪くなってしまうという所が弱点で、以前に購入したPuratanaus 2,0はその重量故に相性が悪く、もう一台のプレイヤーwell Temperedに使われる事になった顛末がありました。

そんな訳で、今回あまり無い理由かもしれませんが、重量が軽く、かつ評価の高いブランドで最新のモデルという事でこのZYX Ultimate 100を選んでみました。 

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取り付けネジは愛用のチタンネジを使用。ナットも以前個人的に譲っていただいたチタン製の物を使用。ワッシャーはドライカーボン製です。

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 記録として今回使うアーム、ローコンプライアンスカートリッジ用のマグネシウムアームの重量を計ったところ32g。

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 こちらは標準のアルミ製アームで21g。

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 カートリッジカバー付きなので多少変化はありますが、カートリッジの重量差としては4g。

組み立ててセッティングするとたった4gの違いですが、これが以外に大きく影響があってカウンターウエイトを10gほど減らす結果となり、全体の動きが軽くなりました。これは思った以上に目論見が当たって音にも期待が持てます。

そんな新旧カートリッジの見た感じがこちら。

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見た感じ凛々しい感じのヘリコンに対して・・・

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精悍、もしくは悪っぽい感じのZYX

それに伴ってフォノイコライザー の設定も変更、久しぶりにDMA-20の天板を開けました。う〜ん、何時見ても綺麗な基盤です。左側のメインの基盤から一枚上の物がフォノイコライザーボードで負荷抵抗とゲインはピンを差し替えて調整するようになっています。

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 何度かピンを差し替えて聴き比べた結果、今回はゲインはHI、負荷抵抗は100Ωで行く事にしました。

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 まだ新品ですのでインプレッションというほどで無いですが、一聴した感じ低域が厚く他は自然な感じでキャラクターは感じません。ヘリコンの繊細な感じとはやはり違いますが、これはこれ良いかもと思います。まあ、まだトーンアームのセッティングも詰めていませんので、これからかわると思いますしそれがまた楽しみであります。