気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

夏対策その2

夏対策というかこちらは常時の熱対策が必要なパワーアンプ群、ラックに収めると熱がこもるので暑さでダウンしないためにまずは簡単にということでよくあるUSBファンを購入してみました。裏にちょこっと見えているのがそれです。

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ですがこの手のファンは回転数の制御がラフで2段階ぐらいしかないものが多く、風量も多すぎ、音も大きくちょっと残念に思っていました。何か外付けでいい物ないかと色々探すと段階にファンの速度を変えるデバイスを見つけました。

早速購入してちょっとした工作でそれを組み込んだのがこちら。

 

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右端に見えるのが速度調整ユニット、価格はなんと540円!こちらで購入しました。

まだ試用段階なので基盤むき出して使用。

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レイアウトはこんな感じです。ファンは2重反転ファンの物を使用。同じようなデザインお物が無印良品でも販売していたような・・・・

とりあえずの設置でもヒートシンクを触ると熱くならず効き目は十分で満足。ですがアンプの電源を入れるたびにこちらの電源を入れるのが面倒だったり切り忘れて付けっ放しになったりで、何とか自動でON/OFF出来ないかとと考え導入したのがこちら。

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温度センサー付きスイッチ制御基盤。こちらはなんと220円!なんでこれで売るのかわかりません(笑)そして前の速度調整基盤と一緒にチープな透明の箱に組み込んでファンの配線はイヤフォンジャックを使い取り外しできるようにして夏休みの工作風に完成。

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アンプ群の中で熱的に苦しいであろう一番下のアンプのヒートシンクに温度センサーをクリップで留めて温度監視、これで一定の温度で自動でスイッチオン、温度が下がればスイッチオフと便利この上なし。こちらは温度気にせず年中ほったらかしでとっても気楽です。

梅雨明け間近夏対策。

梅雨も明けないというのにこの暑さで、人間もですがアンプの熱も大分と上がってきてそろそろ対策しないといけないとと思い以前から考えていた熱対策に着手。

まず一番はプリのDMC-20、こちらの発熱量はかなりあってオーバーホール以前はそれこそ夏場に差し掛かり気温が25℃を越えると天板が触れないほど熱くなり怖いほどでした。

なもので夏場は発熱量の数ないMark Levinson JC-2にバトンタッチして夏を乗り切っていました。一昨年の夏にJC-2と交換した際これを機会にと軽い気持ちでオーバーホールに出したDMC-20は本国送りとなり、なんと1年半も掛かってしまいました。その間もJC-2は頑張ってくれていました。

今年の冬に長年掛かったオーバーホールから戻ったDMC-20を使ってみると少し以前と違い発熱が抑えられているようで、もしかしたらこのままいけるか?と様子を見ていましたが、やはり気温が25℃を越えると少し熱いかなという感じになってきたので、まずはこれを試してみました。

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秋葉原で買ってきた一個600円汎用のヒートシンクを4個天板の上に置いてみました。まずはそれだけ。

しばらくして触ってみると、効き目ありで天板の熱を吸収してくれて大分と温度が下がった感じです。

その後いい感じでそのまま過ごしていましたが気温が30℃を越えたあたりでまた少し熱くなってきました。そこでもう2個ヒートシンクを追加して天板を均一に冷却できるようにして追加にこれも投入。

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PC用の静音ファンです。12Vのコントローラーを使って音が気にならないぐらいに回転を落として常時回すようにしています。本当はもっと見栄えの良いスタンドを作ろうなどとも考えていましたがとりあえずお試しでセットしてみました。

これが効果抜群で温度は安定して、ファンの音も気にならなく、後は見た目の問題だけです。フィンの上に乗っているのは共振防止用のウエイトです。あんまり見た目良くないのでこちらも少し考えないとと思っています。

プリアンプは年中常時通電しているので夏場は付けっぱなしで運用しています。

それにしてもこれだけの対策で温度が下がるのはびっくり、これでDMC-20が夏場も問題なく運用できて安心です。

 

カートリッジ入れ替えその2

ウエルテンパードから取り出したライラのヘリコンを今度はIMMEDIA / エミネントに装着していきます。

エミネントはアームの交換が可能ですのでアームを本体から取り外してカートリッジを取り付けます。

アームの動きが悪くなった原因はカートリッジを含めた全体の重量と思われるのでカートリッジを変えるだけでどれほど改善するかはわかりませんが、せっかく購入したマグネシウムアームなのでまずはマグネシウムアームにヘリコンの組み合わせで装着することにしました。

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カートリッジ取り付けてアームをセットしてセッティング、リニアトラッキングのキモであるトラッキングエラーゼロにするべくアームの位置のセッティングから。

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外周から内周までスピンドルの中心を動くようにアームの長さを調整。

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その後針圧調整してこれからがエミネント独特の調整に移ります。それはテラルバランスの調整、針圧0の状態でアームが平行かつアームが内にも外にも流れない状態にします。

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まず、針圧をかけた状態でのバランスウエイトに追加のウエイトをつけて針圧ゼロでバランスをとります。その際メインの鉛のウエイトの位置を上下させて、アームが0バランスでプラッターと平行になるよう鉛ウエイトの位置を調整します。最後にアームが内外に流れないよう水平を調節しますがこれが本当に微妙でほんの少し調整ネジを回すというよりピクッと動かすぐらいで調整します。先日交換したアルミ製のベースは強度が上がって調整に対する反応が良くなり一層微妙になりました。その後ウエイトを外してまた針圧を調整してまたバランスを取るというのを繰り返します。

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エミネントには色々な種類のウェイトが調整に必要なので調整中はこんな感じでとっちらかっています。じっくり何度かの調整でセッティング完了しました。

 

カートリッジ入れ替え。

レコードプレイヤーのメインとして使用しているIMMEIDIA/Eminentのアームの動きが悪くちょっとイライラ、具体的に言うとレコードのかけ始めの辺りでのアームの動きが重く、溝に掛からず演奏が始まらないのです。原因はカートリッジのプラタナス2,0とそれと同時に導入したマグネシウム製のトーンアームにあります。

プラタナスの重量が17g、トーンアームも付いていたアルミ製から10gアップとかなりの重量増で、それとバランスするために付けるウェイトの重量も増えて、やじろべえのようにバランスするエミネントのアームの構造上ただでさえかけ始めと終わりのところで重量バランスが悪くなるところにさらに抵抗が出てしまい、動きが悪くなってこのような症状が出てしまいました。

さてどうするものかと考えて、そういえば以前アームの駆動用ポンプとして新たに買っていたより吐出量の多いポンプに交換してみることにしました。

 交換自体はたいした手間ではないのですぐに終了して早速テスト、う〜んあまり芳しくありません、動きに引っかかりがありスムーズではありません。

そしてポンプの駆動音も大きくなってちょっと気になりますのでこれは却下、さてどうするものか・・・・こうなったら一番の原因を排除するしかありません、カートリッジ交換です。

と言っても余っているカートリッジなどありませんので、もう一台のプレイヤーのウエルテンパードに付いているライラ・ヘリコンと交換してみることにしてみました。

そうと決まればささっと両方のカートリッジを交換してセッティング。

まずはウエルテンパードにプラタナスを装着。流石にこちらでもウエイトがそのままでは合いません、エクストラウエイトなども無いのでウエイトに付いている微調整用のねじ込み式の小さなウエイトに エミネント用のバランスの鉛の板を付加してバランスを取りました。

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セッティング完了して音出ししてみると、プラタナスの特徴的なしっかりしたピラミッドバランスの音でトーンアームとの相性も良いみたいです。

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次はIMMEDIAの方に移ります、続く・・・・

 

 

DMC-20S2その後

プリアンプのDMC-20が修理から戻って来て2ヶ月ほど経ちました。ずっと常時通電して、音もだいぶ落ち着いてきたようで良い音で鳴っております。色々とメンテナンスされて何か変わったかと言われると以前から劇的に変わった事は無いのですが、一つ挙げると今回とても良くなったのはボリュームです。このアンプや姉妹機のDMC−12に使われているボリュームはガリが出やすく、セルフクリーニングで何十回とボリュームを回してクリーニングしても直ぐまたガリが出てしまうのが難点でした。以前使っていたDMC−12もガリが出て、一度国内でメンテナンスして頂いてガリが収まり喜んでいましたが、数ヶ月で元に戻ってしまいちょっとがっかりしたことがありました。今回も戻って来た際、ガリは収まっておりますがボリュームを交換した訳では無いので、またすぐガリが出るのではと思っていましたが一向に出る気配が無く、この一点だけでも向こうに送って長い間待ってお金を掛けた甲斐があったかもしれません。

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足元の遍歴

Boxer T2を使うようになって困ったな〜と思ったのが足元のセッティング変更でした。

何せ一台の重量が120Kgとかで、一人の力ではもちろん2人でもプロでない限り移動することが困難なのは設置された時によくわかりました。

T2が来ることになってそのまま直に置くのはあり得ず、さりとてちゃんとしたスタンドを作るにも適当な高さもわかりませんし、足元をどうしようと色々サイトを検索して出てきた数少ない画像などを参考に、まずはウッドキューブが適当だと100mm角のハードメープル集積材ブロックをこちらで作ってもらいそれを使いました。

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スピーカーとの接触面には0,1mmの極薄ゴムを貼り、台座側にはカグスベールシートを貼って移動しやすくしました。

ちなみに画像はチャンネルデバイダーがUREI 525、アンプ構成がLowがLab.gruppenIPD 1200でMid/Hi はDMC-80の組み合わせ。

しばらくはこれで角度を調整して追い込んでいましたが、どうも見た感じ落ち着きがないというか腰高で安定感がないような違和感を感じて、ブロックをもう少し低いものに変更しようと思いました。ですが、これをどうやって交換する?そのためにプロを呼ぶのもお金がかかるし、友人に頼んで持ち上げるにも重量物移動ベルトなどの道具揃えないくてはいけないし、もし倒しでもしたら大変だし・・・・ジャッキも考えましたが、今の100mmの隙間からさらに低くとなるとかなり特殊なジャッキで、複数使用となるとかなり高価でこれも無理、いろいろな方法を考えていたところある方のオーディオブログにスピーカーのジャッキアップの方法があってこれはいけそうと真似させて頂くことにしました。

早速ホームセンターに行って足場用のジャッキベースを購入。結構重量があったので不要な部分を切断して軽量化、ジャッキの間を渡すバーを適当な木の板を切り出して試すと重量に負けてしまい撓んで超不安定でこれはアウト、バーの材質を鉄の角パイプに変更して安定して持ち上げることに成功しました。

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そこで分かったことはこのスピーカーの重量バランスの悪さ、フロント側に重量が集中しすぎではないと・・・・もちろんユニットは前に集中しているので前が重いのは当然ですがこれほどとは思いませんでした。

そして100mmから半分の50mmの高さになるブロックを挿入。とりあえずお試しなので山本音響工芸のアサダ桜材をつかいました。

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 変えて見た感じ安定感があって落ち着いています。ジャッキを導入したことで3点支持やブロックの咬ませ方を変えたり出来て色々なパターンを試して最終的に前2点、後1点の3点支持に落ち着きました。

画像はチャンネルデバイダーはdbx DriveRack PA2、アンプ構成はLowがLab.gruppenIPD 1200でMid/Hi はDMC-80の組み合わせは変わりません。

高さやパターンが決まったところで本格的に足の材質を検討していたところオークションにてアピトン合板の積層ブロックで同じ50mm厚100mm四方のぴったりの物を発見、早速落札しました。

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素の色付けもされていない素材なのでスピーカーの色に合わせ黒のウレタンニスで着色、スピーカーの接触面には0,1mmのゴムシートを底面には今回は極薄のテフロンシートを貼り付けました。前に使ったカグスベールも定番の滑る素材ですが、素材に少し厚みがあってクッション性があり、それが気になって今回このテフロンシートを使いましたがこれは正解でした。このシート、実はラジコンカー用の素材で、本来バギーなどの車のシャーシの下に貼る素材のようですが、極薄で粘着剤が付いていてとても使いやすく、滑りも適当にあっていい素材でした。

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画像は現在のアンプ構成、チャンネルデバイダーはdbx 234xl、パラメトリックイコライザーはクラークテクニックDN410、アンプはLo/Mid/HiともDMA-80でLoのみブリッジモノ接続。これでやっと足回りも落ち着いた感じで安心して細かいセッティングできそうです。

 

寒過ぎです。

今日は特に寒いですが、急に寒くなってきてうちの機械達は大変寝起きが悪いです。

ステレオを置いてある書斎は築40年ぐらいの古い建物で、余り気密性が良くなく、部屋が暖まるまで時間が掛かるので聴き始めは本当にどこか壊れたんじゃないかとか、セッティング変えないと!と思ってしまうぐらいがっかりの音になってしまいます。

今朝は特に記録的な寒さだそうで暖房点けても全然気温が上がらず諦めモードで聴いています。f:id:cuerex:20170114160911j:image

さすがに15度以下では話になりません。

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夜ゆっくり聴くために今日は一日中パワーアンプ付けっ放しですね。

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朝から終日アンプの電源を入れっぱなしにしたおかげで夜はそれなりの音で楽しめました。できれば冬場はずっと電源入れておきたいですね・・・・・

 

ちょこっとしたこと。

プリのDMC-20 S2が落ち着いてきたところでチャンネルデバイダーとパラメトリックイコライザーの調整。

まずはイコライザーと色々と周波数やレベルを変えますが、結果それほど大きく変化させることなく、最終的には2,5Khz辺りの周波数を少し変えたぐらいでほぼ同じところに落ち着きました。

チャンネルデバイダーも同じで、何度かレベルを変えて試聴するも結局元どおりという結果となりこの辺りの調整は大分と熟成してきた感が感じられました。

結果以前より情報量が上がった感じがして、同じ音源でもJC-2で聞いていた時と違いハッとすることも多々ありオーディオの楽しさをしみじみと感じている次第です。

そんな中、少し気になったのは低域で、少し制動感が無いというか丸いというか甘いというか気になりだしました。

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低域のレベルやイコライザーをいじってもあまり好転せず、どうしたものかとちょっとした思いつきで低域のDMA-80の接続を変えてみました。現状は高域と中域はステレオ、低域はブリッジ接続のモノで使っていますが、この低域のブリッジを普通の接続で片チャンネルのみ使ったモノラル駆動でというふうに変更してみました。

ちょっと丸まった感じの低域が少し痩せてスッキリするかもとの思惑です。

ささっと接続変えて早速試聴、一瞬でこれは・・・・げげ!全くやせ細った音になってしまいました(苦笑)

スペックを見るとノーマルが8Ω100w/4Ω200wに対しブリッジでは8Ω180w/4Ω250wと倍とまでいかない数値なのですが、ここまで違うとは驚きでした。

もちろんすぐにブリッジに戻して聞いて、当たり前ですが元に戻り落ち着きました。

でも、あれでこれだけの差があるならもし他のアンプなら、例えばDMA-180やDMA-80M、特にDMA-80Mはスペックを見ると8Ω200w/4Ω300wとノーマルのブリッジモノより出力が上がっているので、今よりもう少し締まりつつ量感が出るのではないかとすごく興味が出てきました。以前80Mは別物ですよと聞いたことがあって興味があったのですが、この結果でますます一度聞いてみたいなと妄想が広がります。でも、売り物がなかなか無さそうなのでここはじっくり出物があるまでこのセットのまま他のことで詰めていこうと思います。

 

 

Spectral DMC-20 S2

DMC20が帰って来て約一週間、やっと落ち着いてきて馴染んだみたいでほっとしています。

久々に使うDMC-20 S2ですが、JC-2と比べるとやはりS/Nが圧倒的に良いです。あと、高域が伸びて空気感も出て当たりが柔らかいです。それとこれが一番なのですが、フォノのS/Nが素晴らしいです。大げさに言うとライン入力と間違えるぐらい静かで文句無しの音です。JC-1/Hubbleの組み合わせもかなり静かでダイナミックな音だと思ってましたがこちらの方がさらに上行く感じで変な言い方かもしれないですがレコードっぽくない音です。

かなりの時間が掛かってしまった今回の修理でしたが、完全オーバーホールしたということで修理代もかなりのものになりました、これからは大事に使わないと(苦笑)

とりあえずプリアンプに関しては夏まではこのまま平和に過ごせそうです。

 

 

Spectral DMC-20 S2 帰還

本当に長い間(約1年半!)修理に出していたスペクトラルDMC-20 S2が帰って来ました。

修理をお願いしていた店から持ち帰り、今まで頑張ってくれたJC-2とハッブルを取り外してリラクサのボードを設置してその上に設置。

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とりあえず電源を入れてそのままにして夕食を取りに外出して数時間、とりあえず確認に適当に鳴らしはじめました。

出てきた音は懐かしいと言えれば良かったのですが、かなり違和感のある音でした・・・

まあ、鳴らしはじめですし最低2〜3日安定するまでは我慢ですね・・・・・