気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

安定期。

先日ウーファーの取付ボルトをチタン製に交換したら低域の締まりが出て、チャンネルデバイダーのレベル調整を少し変えつつ日々色々と聴き続けると良い感じに収まって来て何を聴いても違和感無いレベルで何というか納得する音になって、久々にアレコレ考える事なく安心して聴ける音になりました。

それでも少し気になっていた長年交換していなかったパワーアンプのフューズなど交換してみました。パワーアンプだけで一台あたり3本x4台合計12本も必要なので特にオーディオ用というのでなく、秋葉原のガード下で購入した汎用の物を購入。それでも少しは奢ってセラミックの物をチョイスしました。

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早速付け替えてみたところ変化は特になく、これで良いかと納得してこれも終了。

暫く振りの安定期に入りました。

 

レコード再生の秘密兵器。

以前から拙宅ではレコード再生において悩んでいた一つの問題がありました。
それはレコードプレイヤーのセンタースピンドルとレコードの穴の問題です。
拙宅のプレイヤーはウエルテンパードとIMMEDIAなのですが、このプレイヤーのセンタースピンドルの直径と先端の形状がが少し違うため同じレコードを掛けるときに微妙にレコードの入り具合が違うのです。そしてレコードによっては穴にバリがあったりして両方ともに綺麗に入っていかないレコードもあって悩みの種でした。この症状は特に輸入盤に起こって、この様なレコードが出るたびにレコードを押し込んだり引っこ抜いたりで悩んでおりました。
それとは全然関係無いところに話は逸れますが、最近ちょっとした事が発端でこんなEPレコード用のアダプターを遊びで製作しました。それがこちら。

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わかる人にはパッとわかる(笑)DEVOエナジードーム型アダプターです。
これを作るのに図面を書いたりしていく中でやはりセンタースピンドルの穴の直径を決めなくてはいけません。穴径を規格の最低直径あたりに設定して何度か試作品を製作したところ、そのままでは思った直径ぴったりに収まら無いのでここは追加工で行きましょうと穴を正確に開けるために精密な寸法のリーマを使って加工したところ、綺麗にセンタースピンドルに収まりこのアダプターも完成となりました。
そんな時ふと、これをレコードの穴に使ったらいいんじゃないかと思い穴のきついレコードにこのリーマを通してみました。
通してみると効いているのかと思うほどの抵抗しか無くてこんなものか?と思って
プレイヤーに乗せてみるとこれが気持ちよく綺麗に収まってくれます!
その後もちょっとキツイと思ったレコード何点かで試してみましたが、どれも本当にほんの少しの削り具合ですが全くいい具合になります。
これがそのリーマーです。

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そしてこれで穴を適正にするとほぼプラシーボ効果かもしれませんが音が伸び伸びと変化する様に思います。
まあ、スピンドルに綺麗に入ってくれるのが一番なのでそこは気持ち程度ですが、
それだけでも十分使う価値があると思います。
もし、レコードで同じ悩みをお持ちの方はお試しくださいませ、本当にこれだけ?というぐらいのことで気持ちよくレコードが収まります。

チタンネジ最終章。

もう4ヶ月程前になりますが、スピーカーユニット取付けネジをチタン製のネジに交換して好結果を得ていました。
以前に交換したのはツイーターとミッドレンジのネジで、それがうまく行ったのでウーファーの取り付けネジもチタンにしようとしたのですが、希望の長さと表面処理の物がなく、それならオーダーでとお願いして待つ事4ヶ月、やっと希望のネジが到着しました。

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ウーファー一本あたり8本のボルトが2X2で合計32本、結構な価格になりました。

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前と同じ様にネジ部にスレッドコンパウンドを塗布して組み付けました。

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組み込んで試聴してみると、一聴低域がかなり静かで中高域が前に出てくる感じです。言い方変えると低域が弱くなった?ちょっと戸惑う感じです。
それではと更に低域が多く入った音源を聴くと、いや、減ってはいません、低域の滲みみたいなものが減ってほかの帯域がクリアになったのかなという感じです。

こうやってツイーターから順番にチタンネジ化していって思ったのは、交換の効果は高域より低域の方が効果が大きい様に思います。なのでもし同じ様にユニット取り付けネジを交換される場合はウーファーからやったほうがより効果を実感出来ると思います。

This is not This Heat

先日、1980年代に始まったロックミュージックの変革期のひとつ、ポストパンクロックミュージックの祖と言えるThis Heatの再結成ライブ”This is not This Heat”のライブを観てきました。
プロモーターの方が仲良くさせて頂いている方だったので、運良くリハーサルから本番まで観る機会が持て、色々と面白い音の現場を感じることが出来ました。

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普段ライブハウスというと、爆音で音質などは二の次のような印象を受けますが、
観客が入っていないリハーサルでは空間が十分にあるので全体の音は伸び伸び広がって低域もソリッド、本番はお客さんが入るとどうしても吸音されてかつ空間の密度が上がるので低音がデッドになっていき音が変わってしまうのを感じました。
なるほど、自分の部屋でも一人と何人か人がいるのの差は感じていましたが、それ以上の落差でその差を実感しました。


それと、今回、本番時の視聴場所がミキサー卓の間近で周りより一段上で周りに空間がある稀有なポジションで聴くことが出来て感じられたのが爆音中の定位感でした。
普段、こういうライブハウスだと、立った人がみっちり詰まった状態で見上げる状態になり、音量の迫力だけで何を聴いているのやらですが、今回幸いにも周りにかなりの空間があって、ステージ反対側の他より一段高い地点で聴いてみると何とも綺麗にピンポイントで定位する音でびっくり。試しに前後左右色々動いてみるとコロコロと音が変わる様は自宅のオーディオ以上で凄まじい爆音なのに各楽器が前後感を持って綺麗に定位するのは快感でこういう音もあるのだなと感激した経験でした。
もちろん音楽も本当に素晴らしく、大満足の二日間でした。

新しいラインケーブルその後。

さて、新しいRCAライン接続ケーブルをそのまま使用して数日色々聴き込むと、当初気にならなかった音でしたが、そのうちなんとなく違和感のあるレコードなどもで出してきました。これはやはり前のケーブルとの比較をもっと詰めないといけないととりあえずケーブルを2種類、バランス変換BOXも使用して3種類の接続方法をもう一度検証。

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録音の良いレコード数枚を聴き比べ、久々に真面目に音だけ聞いた結果やはりカルダスの方が良いという結果になりました。
バランスBOXか変換ケーブルかは優劣つけがたいところですが、今回はバランスBOXを使用することにしました。
カルダスをRCA接続に仕立て直す事も考えたのですが、それは又いつでも出来るかと結局元に戻るような結果となりました。

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CDプレイヤーの方は一旦修理上がってきて動くようになり喜んだのもつかの間、又同じ症状で再入院でございます・・・・・
あと、最近の工作はアンプ冷却システムのアップデート。
今まで一つの温度センサーをウーファー側アンプで温度監視していたのを
もう一つ温度センサースイッチユニットを作ってウーファーとミッド/ツイーター別々に温度管理出来るようにしました。

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これで各アンプ適温でファンのON/OFFがコントロールされてアンプにも良いかと思います。

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それとウーファー側のファンにひと工夫、ファンのタンデム化を導入。メインのヒートシンク近くのファンに向けて後ろからもう一つファンを回すようにしました。
これが意外に効果的で並列に二つファンを回すより効率よく冷えるようになりました。
もう夏も終わりでこれからは熱対策もそれほど過酷では有りませんがこれで安心でアンプたちにも優しいかと思います。

夏休みの宿題。

本来なら夏休み中に作ろうと思っていた物だったのですが、気が付いたらもうすっかり涼しくなり秋に差しかかった今頃になってやっと着手するという何とも遅い夏休みの宿題です。それは何かと言いますと・・・・

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このLUNDAHLのトランスを使ったバランス・アンバランス変換器。

今のプリ〜チャンネルでバイダー間は前のスピーカーATC SCM100Aの時からから使っている自作のバランスケーブルなのですが、今のチャンネルデバイダーTA-D900はRCA入力の為変換ケーブルで対応していたのですが、ここはやはりちゃんとバランス〜アンバランス変換して接続したいと思い今回変換器を作りました。実は前にも同じような変換器を一度製作した事があったのですが売却してしまい、今回新たに違うトランスを使って製作してみました。今回使用したのはLL1582というタイプで、この手のもので一般的に使われている1524の5Hz〜100KHzに対して10Hz~100KHzと帯域幅は少し狭いですが、逆に10Hz以下のサブソニックフィルター的なものにもなるかと思い今回こちらを使用。

基板はルンダーストランス販売店のトライテックさんで作っているものを使用しています。こちらの基盤は前の時にも使用していてとても使いやすく、今回もこちらを使うことにしました。

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ケースはTakachi製のものを使用して左右チャンネル独立仕様、コネクターはXLR、RCA同じデザインで統一していたアンフェノールを使用。

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ケーブルはラインケーブルとして使っているカルダスの4X24を分解してケーブルを取り出し使用しました。リッツ線なので予備ハンダしておきます。

f:id:cuerex:20180921224759j:plain配線してケースに入れた状態はこんな感じです。まあまあ綺麗に収まったかなと。

今回ケースなどを秋葉原まで買いに行った際、部品屋さんで格安でM3のチタンネジが売られていたので贅沢に一部のネジにそちらを使用しました。どれだけの効果があるかは不明ですが、まあ気分ですね。

 

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出来上りです。早速接続してみたところ何とハム音が発生、再度配線等チェックするも異常なし、試しにバランスのシールド線をアンプのボディーに接続すると、ノイズがピタッと無くなりました。本当はトランスを使っているのでシールドをフローティングしたかったのですが、他に手はないので少し配線を直してシールドラインを接続する端子を追加しました。

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シールド端子は片側だけで充分なので一個だけ端子を追加して作業終了。

本体の接続後アース線をチャンネルデバイダーのボディに接続してテストするとハム音は無し、これで使用可能になりました。

変換器を通して一聴した感じ違うのは同じボリュームでの音量が上がって少しはっきりした音になりました。それに伴いチャンネルデバイダーのセットも少し変更、結果はまだ手放しで良くなったと言えないところですが、とりあえずはこのまま少し様子見という感じです。

 

沁みる音。

9月4日から11日まで一週間ほど海外に出張で、全く音楽を聴く環境から遠ざかっておりました。今日の夕刻帰宅して、その間電源を落としていたシステムの電源を入れておき、夕食を取った後に聴き始めた音は当たり前ですがなんとも違和感があるものでした。
それでも聴き続けると、システムが温まるにつれて音が変化していく様は普段の音の変化と比べると良くなっていく具合の変化の幅が大きくてワクワクするところもあり、なんとも複雑な気分です。
でもやっぱり自分の音は落ち着きますね、まさに帰ってきたなと感じます。
そんな今日掛け始めに選んだのはこちらでした。

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LOU REED - TRANSFORMER
本当に体に沁みるいいアルバムです。

夏休みの宿題のような物で前から作っていたあるものの試作品第二弾が出来上がってきました。

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オーディオ用途とは少し違う物なのですが、3Dプリンターを使って作ったこのDEVOエナジードームシングルアダプター、これを見ていてふと思ったのがこれってインシュレーターにも使えるのじゃないかと思い実験。

現在、ミッドとハイのアンプは積み上げ状態で、その間にはKRYNAのC-PROPを使用しています、それをこの物体に交換してみようとの試みです。

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こちらが元の状態。

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早速交換してみますと以外と悪くありません。ほぼプラシーボ効果?なんというか開放感が上がった感じ。瓢箪から駒のようでこれは面白いです。
まだもう少し試作品があるので色々試してみようと思います。

TS-208帰還

お盆休みに自分の不注意で破損してしまったGEM TS-208が修理完了して帰還しました。

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GEMの代表入江様は大変丁重な方で、修理品の返送も本来の純正箱に入れて送ってもらうばかりか最新の取り扱い説明書まで同封頂くなどこちらが恐縮してしまうほどのありがたい対応いただきました。

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そんなTS-208を慎重に開封してセッティング。今回最新のダイヤフラムに変更して貰ったのと同時にクロスオーバーを10KHzから16KHzに変更、購入時から気になっていた筐体組合わせ面のズレも綺麗になっていて、磁気回路のクリーニングなどその他色々しっかりメンテナンスしていただきました。

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とりあえず前と同じセッティングで聴き始めました。クロス周波数が変わったので当たり前ですが前より少し控えめな感じでなっていてより自然な感じです。これでまたしばらくセッティングなど楽しめそうです。

 

TS-208 その後と夏休みの工作。

前回に書いたダイヤフラムを破損したTS-208はホームページ経由でKan Sound Labさんに連絡のメールを入れるとすぐに返事をいただき早々に発送しました。代表の入江さんはとても親切で到着時に直接お電話までいただき、丁寧な対応に感激しました。

今回、最新のダイヤフラムに張替えと整備、ネットワークの変更等していただくということで今から到着が楽しみです。

そして当方お盆休みになって時間ができたので、以前から部品を集めていた工作をスタートしました。

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まずはパワーアンプ用クーリングファンシステムVer.2 を製作。今回は12V電源でPC用ファンを駆動するようにしました。ケースもアルミ製でLEDがあちこち光って少しゴージャス(笑)

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天板をどうするかは考え中なので開いたまま、電源のアウトプットジャックが暫定仕様です。今使っているファンの調子が悪くなったのでとりあえず暫定仕様と入れ替えます。

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ちゃんと作動してくれて前より静かになったと思います。後はファンの位置調整でもっと良くなるかなとそのあたりは今後の課題です。

それともう一つ、前からずっとほったらかしにしていたこちらもようやっと手を付け出しました。

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ハッベル製の4口ACアウトレット。これを使ってACタップを作りたくてずっと前に取り寄せてはいたものの、色が地味でこのままでは嫌だなと思い、それなら染めてしまおうと顔料なども用意してあったのですがなかなか進まずにいました。

今回やっとやる気になって染色してみました。初めての染色は結構大変で数時間かかり予想より苦労しました。出来上がりはちょっとムラがあるものの、初めてにしては上出来かと思います。次はベースの製作で、こちらは材料一部手配済み、これでこちらも少しづつ進みそうです。
あともう一つ、これはオーディオとは関係があるような無いような、こんなモノの製作。

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わかる人には分かるDEVOのエナジードム型シングルレコードアダプターを3Dプリンターにて製作中。全くのお遊びですが一応実用品になるよう試作中です。

と夏休みの工作は夏休みが終わっても続きそうです。