気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

まあぼちぼちと。

最近はアンプが変わったことで細々したことを変更したりして環境を整えるのも落ち着いて来て、本当に細かいところをこそこそっと手を入れていってます。
例えばCDプレイヤーをまたも撤去してほぼアナログのみのセットに変更。

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一時復活したCDプレイヤーでしたが、ちょっと不良な時もあり、また引っ込めてしまいました。その代わりのデジタル系はこんな簡素なセットに。

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ifiのコンパクトDAC 。前にbluetooth接続用に買っておいた機械でBGM用と割り切って今回使用。

そうは言ってもちょっと一捻りでアナログのシングル出力をトランスを使ってバランス変換してプリに。DACをアンプ側に置いたことでデジタルラインがPCから距離があるのでPCからのUSB 出力のD/D変換はこちらを使用。

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中華製FX-AUDIOのUSB D/Dコンバーター、いや、気軽に聴くならこれで充分かと思います。で、その分アナログに集中して細かいところを詰めていきます。

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それの一つがフォノケーブルの交換。以前にFidelix Liricoを試した際、盛大なハム音が出て、ハム音が出たのを消すのにシールドされたと思われるケーブルを使いました。

結果ハム音は小さくなりましたが結局Liricoは使うことが無く、その後元のケーブルに戻しシールド無しのケーブルで問題なく聴けていたのですが、やはりシールドあった方が良いかなと思いたち、試しに片側落しのシールドでケーブルを製作してみました。

まずは最初に以前買っておいて余っていたモガミの同軸ケーブルを使って製作。

結果ほんの少しですが静かになったかなという感じで悪くはありません。でも、なんというかちょっとさっぱりし過ぎて色々聴きこむと違和感が出て来ました。ならばと今度は拙宅定番のカルダスの4X24で同じく片側シールド落とし4本の芯線うち2本のみ使用で製作。

交換して聴いてみるとやはりこちらの方がしっくりきます。あっさりからほんの少し艶のある好みの感じの音で、シールド効果もあるようで少しノイズも減りました。やはりうちではこのケーブルが一番かと改めて確認した結果となりました。

そんな中、アンプの方でちょっと気になる現象が・・・・
それは音は問題なく出ているのですが、一台の方からスタンバイ状態など無音時にたまにバツッという音が出ます。それとこれを感じたのは一度だけなのですが、小さな音でギュルギュルというノイズが出たこともありました。それと電圧表示が同時購入した物と異なり安定しないという症状。
音は問題なく出ているので問題無しとも言えるのですがやはり気になって点検をお願いすることにしました。なのでその間プリをモノラルモードにして聴くしかありません。

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そうすると、なんと面白い事に最近少し出だしてきていたボリュームのガリが発生しなくなりました。これってアンプ側に何か問題があったのか?と点検に出してみて良かったかもととりあえず様子見の状態です。

最後にこれは以前からちょっと気になっていたアンプを固定しているネジの交換。とりあえずラックに付属していたネジを使ってアンプを固定しましたが、ちょっと長さが足りず十分固定されていないのが不安。色も黒で色や仕上げが合わないよなと感じていました。

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そして本体に傷がつくのを防止するのにナイロンワッシャーを噛ませていたのですが、これもちょっとイマイチかなと。今回、アンプを送るのに取り外した時にやはり長さが足りないのを確認してこの際なので交換する事にしました。で、やはりかっこいいのはチタンネジだよなとスピーカーユニット固定にも使った64チタンネジを前にもお願いしたチタンショップGKさんに注文。

早々に送っていただき交換してみるとやはり適度な長さでしっかりと固定でき色合いもピッタリで気持ち良いです。

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そしてちょっとびっくりしたのは音が変わった事です。今回ワッシャーなど噛ませずダイレクトに固定したのもあるのかもしれませんが、パッと開けた感じというか明らかに音がクリアになりました。

見た目も良くなったし、これは大満足の交換でした。そんな感じで細々した事ぐらいしかやる事なくて、これで暫くは何にもする事無いかなと思っていたところ新たなる展開が・・・・

 

 

更に少しブラッシュアップ

アンプのレイアウトが決まったところで更にブラッシュアップを図ってこちらを導入。

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アンプに合わせた電源ケーブルを作った勢いで以前から少しづつ部品など集めて製作を進めていた電源タップを完成させることにしました。そしてそれに合わせて電源ケーブルも改良。

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それがこのベルデンの4口コンセントを使った電源タップ。コンセントはカナダのTake Five Audioでクライオ処理された物を使用。ベースは山桜の無垢材をくり抜いたものでケーブルはオヤイデ電気のEEE/F-S2.0 屋内配線を使いました。このケーブルを使用した理由は、このコンセント、ケーブルの接続方法が屋内配線用の単線を使用することが想定されていて、捻線のケーブルだとうまくいかない構造になっていたので単線のこちらのケーブルを採用。ただ、このケーブルが大変硬く、作るのにはちょっと苦労いたしました。

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電源プラグはデザインがとても気に入っているPass & Seymourの90度アングルタイプを使用。日本ではあまり有名では無いですが、ちゃんとホスピタルグレードのしっかりしたものです。ケーブルはアコースティックリバイブ製を使用。

 

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今回90度アングルタイプにした理由、こんな感じでケーブルのレイアウトがスッキリして気持ち良く収まりました。

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 そしてこれは気休めという感じですが、フレームにこんなこんなものを追加。

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オーディオ用鉛インゴットで有名なTGメタルの鉛粒、5Kgをラックのフレームに封入。
泣き止めになるかと期待しましたが、音を出しながらラックに触った感じそんなに効果はなかった模様・・・・
でも、まあ重量が増えて安定度は上がったと思いますので良しとします。
念のため前のコンセントタップと繋ぎ換えして比べてみましたが”すごい変わった!”というほどの変化は無かったですが、悪くも無いのでせっかく作ってレイアウトも綺麗に収まったこちらで行くことにしました。

これでパワー・アンプ周りの設定もひとまず終了でこれからじっくりイコライザーを試してみようと思います。

 

QSC PLD4.2

さて、年初早々パワーアンプの入れ替えを行った我がシステム。モノラル仕様でレイアウトによってはスピーカーの間のラックを無くしてすっきりとしたレイアウトも可能なので早速試してみることにしました。手持ちのLANケーブル流用スピーカーケーブルを作り直してスピーカー後ろにアンプを隠してレイアウトするとこんな感じ。

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真ん中の空間には何も見えなくなり本当にスッキリとしました。

このスピーカーを使い始めた当初からこのレイアウトをしてみたかったので出来上がりをかなり期待していたのですが、なんかさっぱりしすぎて物足りない感じがしてしまい少し期待外れな感じになってしまいました。

一緒の部屋で過ごす奥様の意見も ”なんか寂しい感じ”  とあまり良く無く、さりとて前と同じラックを戻してレイアウトするのもなんか芸がないので違う方法を試そうと色々探して見つけたのはこちらの製品。

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19インチラックマウントの機材用スタンド K&M製8Uデスクトップ用ラックスタンドです。(画像はサイトより拝借)
鉄パイプを溶接して作ったシンプルなデザインのスタンドで強度的には必要十分そうな感じ。何と言っても価格が安いのでこれでダメでもまあお試しのつもりで購入。
何時ものサウンドハウスに頼んで1日で到着し、組み立ても簡単でチャチャっと組んで今回は気分を変えて元のLANケーブルを使用せずその前に使っていたスピーカーケーブルを使って早速音出し。

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レイアウトはアンプの下がスカスカで裏の配線が気になりますが、低くなってあっさりでいい感じ。音も全然問題ないようでラックは当分これで行くことにしました。

ですが、やはり下の隙間から配線が見えるのが気になってどうしようか色々考えて空いたスペースを塞ぐパネルを付けてみようと思い材料を揃えて自作。
無機質というかメタリックで安っぽいデザインのアンプの雰囲気を少しでも変えるためにブラジリアンローズウッドのツキ板を張ったボードを隙間にはめ込んでみました。

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自分的には70年代ぐらいの家具調というか少し雰囲気が変わっていい感じに仕上がったと思っています。

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レイアウトが決まったところで電源ケーブルも長さを合せた物を作り、スピーカーケーブルも作り直しでスピコンコネクターは半田タイプのしっかりした物をチョイス、余分なケーブルが塒を巻く事もなくアンプ裏もスッキリまとまって気持ち良いです。そしてスピーカーケーブルも単線LANケーブル流用ケーブルから捻線のキャブタイヤケーブルに変更。

 

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今回捻線に戻ったスピーカーケーブルに使った金属製のスピコンプラグ。半田接続でケーブル取り出し口やコネクター部もしっかりした作りで安心感あり。

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こちらは最初にテスト用として普通のケーブルを繋げられるように作ったスピコン用アダプター。手持ちのケーブルをテストする為に作りました。これのお陰で手持ちのスピーカーケーブルを色々テストできて今回のケーブル選定には大変助かりました。

今回スピーカーケーブルをLANケーブルの単線からキャブタイヤの撚り線に変えたのもあって少し変化がありました。自分の場合変化がダメな方向だとすぐに判断がつくのですが、悪くない変化の場合一定時間使わないとジャッジ出来ないのでケーブルに関しては暫くこのまま行くことにしました。ちなみに現在使用中のケーブルはこちら。

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 イギリスのカナレのようなポジションの製品、Van Damme 製の普通のキャブタイヤケーブル。ATCの内部配線もこちらが使われていました。カナレなどより持った質感が少し柔い感じでいい感じのケーブルです。

さて、肝心のアンプの音質に関しては、導入後から少しずつデバイダーのパラメーターを弄りつつ詰めている状態で、まだイコライザーを使うところまで行っていませんが、まあまあ満足したところまできている感じです。デバイダーの帯域分割周波数は以前とほぼ同じで今回のデバイダーになって新しく使えるようになった48db/octのフィルターは結局使わず全て24db/octに落ち着きました。音質は各論で言うとほんの少し高域に癖があるけど低域のだぶつきが無い為見通しが良く、その為全体的にはスッキリした感じ。間接音より直接音が多く正にモニターという音かと。高域の癖はイコライザーで慣らせるかなと思うのでそろそろイコライザーに着手しようというところです。

あと、デジタルアンプとはいえ鳴らし込みは必要なんだなということ、今の所常時通電で使っていますが、それでもやはり音を出して最低30分は鳴らさないと本来の音は出ない感じでここはアナログアンプとあまり変わらないかなと思いました。

そして今までとの違いというところ、細かい音のインプレッションとしては先に書いた通りなのですが、以前と違うところが一つありました、それは音楽のノリが良いところです。さらっと流して聴いているだけでもつい一緒に歌ってしまう感じの音というか、実際一緒に口ずさんでしまうノリの良さが有って、それがとても楽しくつい色々と音源を引っ張り出して聴いてしまいます。

やっぱり聞いて楽しいということで、このアンプに変更したのはひとまず成功のようです。これから更に詰めて行くのが楽しみです。

 

 

そして一大転換

年明けから色々とシステムがシンプルになっていく中、以前から考えていたシステムの一部入れ替えを断行。それはパワーアンプの入れ替えです。

それは前から考えていた事ではあるのですが、いい方向に向かうかどうか試してみるのに気後れしていたこの案件、今回のシンプル化に伴って一歩前にと試してみることにしました。そして今回選んだアンプはこちら。

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QSC PLD4.2というD級のプロ用パワーアンプパワーアンプといってもこちら一台で4チャンネル分のD級パワーアンプDSPを使ったチャンネルデバイダーとパラメトリックイコライザーを内蔵、そして4CHからモノまで各チャンネルを配分して組み合わせることが出来るなど多機能なアンプです。4.2,4.3,4.5とシリーズで3タイプある中、うちでは必要十分と思い一番出力の小さいPLD 4.2を選択。こちらのアンプを知ったきっかけは、とあるオーディオコミュニティーで同じボクサーをお使いの方がこのアンプを使用して好結果と教えて頂いたのがきっかけでした。今回自分で使おうと思った決め手となったのはその機能で、各チャンネル400W X4のパワーアンプウーファーに2つのアンプをブリッジで800W、ミッドとツイーターに各400Wを使って3チャンネルのアンプになるという無駄なく効率が良いのが導入を決意した理由です。

そうと決まれば早速プロ機の販売で有名なサウンドハウス経由で注文すると翌日には2台のアンプと接続に必要な機材が到着。このアンプはスピーカーとの接続がスピコンの為、今のケーブルのバナナプラグとの間のアダプターを製作して接続、デバイダーのセッティングを行い、早速音出し。

一聴、悪く無いです。少し高域部分に違和感があったのでデバイダーのセッティングを変更。試しにと48db/Octとしていたスロープ特性を24db/Octに変更して聴くと、こちらの方が自然な感じでこれで決定。各帯域のレベルを好みに合わせると全く自然で違和感無い音が出ています。

音を出す前はデジタルだからノイズがとかS/Nがとかデバイダーでのビット落ちとか不安がありましたが、普通の音量ではそんな事は全く感じないぐらいで、試しにアコースティックな音楽も掛けてみるもやはり違和感なく、これなら使えそうだと安心しました。

何より今までの沢山機材と補機類、そしてケーブル類がなくなりシンプルになるのは大変気持ち良いです。
因みに前のアンプの状態はこちら。

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現在がこちら。

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使わなくなった電源ケーブルRCAケーブル。ケーブルだけでこれだけの量です。

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そして自作のクーリングシステムも使わなくなったので撤去。

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他にも電源タップも必要なくなったので順次撤去する予定。と音的にスペース的に気に入ったこのアンプも気に入らない点はいくつかあります。まずはデザイン、これは好みの問題もありますが個人的にはなんというか中途半端で安っぽい。あと筐体の作りが簡素。ただこれは価格からは仕方ない部分ですので、我慢するしかありません。現在は取り敢えずということで今まで使っていたラックを仕立て直してアンプをレイアウトしてアンプがセンターに見えるようになっていますが、スピーカーケーブルを作り直した後にアンプはスピーカーの後ろに隠す予定です。そうすればパワーアンプは黒子に徹していただきスピーカー周りに何も無くなり空間が出来てスッキリとして気持ち良くなるかと。そしてこれで落ち着いたら更なる変化へと向かう予定です。

年末にこのままと言いながら年明け早々に大転換となったシステム、さて今年はどうなることでしょう。。。。

 

 

 

更にシンプルに。

年明けにカートリッジをヘリコンに戻し、そこから細かく聴き込んでスピーカーの位置調整などしつつツイータ単体とTS208を使った組み合わせを何度も試しますが、どうにも完全に納得がいくポイントを見いだせないでいる中、友人が遊びに来ました。

彼もオーディオ好きなので現状を聴いて貰うと、彼の意見は

“TS208要らないんじゃ無いですか”という意見。

確かに聴くソースによってはあった方が良い時と無い方が良い場合があって決めきれずにいたので、彼の意見は確かにもっともなのですが、でもこれが上に乗ってる方がカッコいいんだけどなと思い二の足を踏んでいたのですがこの際一度取り外してみることにしました。

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今までは接続のオン/オフはするものの、デリケートかつ重量があるので本体はそのままの位置に鎮座してテストしていたのを今度は完全に取り払いました。

見た目はスッキリと言うかやはり寂しいな〜と思いつつ視聴開始。

一聴、そんなに悪くないというかネガな部分はありません。TS208が無くなった分スッキリした様にも感じます。更に置き方を調整して、イコライザーの調整も行なうと、どのレコードも違和感ない感じになってきました。あと、年末に枚数を増やした絨毯を少し減らして調整し直し。これも良い方向に戻ったかと。これならTS208は使わなくても良いかとも思いますが、やはりあれが乗った状態のカッコいい感じがあって完全撤去はまだ決めかねている感じです。

 

 

 

振り出しに戻る。

12月の中頃にツイーターの修理が完了して、オリジナルのツイーターで聴けるようになったBoxer T2  ツイーター不調の間、TS-280のみで大きな不満なく音楽を聴けていたのでオリジナルは慣らし程度の音出し後TS-280を使って過ごしていて、そのままのセッティングで良いとも思いましたが、せっかく直ったツイーターを使うのが本筋と思い、正月休みが始まった年末にツイーターのセッティングに取り掛かりました。

まずはTS-280単体とオリジナルツイーターの比較。色々な曲を聴きながら繋ぎ変えてみますとやはりオリジナルの方が少しナローというか素っ気ない感じ、比べてTS-208は上はもちろん伸びますが、比べると下の方は少し軽いかなという感じです。ただ全体の感じはこちらの方が好み。そしてこれが本来の使い方とも言えるオリジナルプラスアドオンスーパーツイーターの4way、こちらは以前からのセッティングで一番良いはずなのですがこれには何かどうも違和感が・・・・・・・

こんな筈ないよなとイコライザーで調整を試みますが、なんか上手くいきません。
CDでピンクノイズを流しFETアナライザーで特性を見るも悪くないし、でもレコード掛けるとどうもいい感じに鳴りません。どうしようかと悩んだ挙句ふと気が付いたのがカートリッジ、現在のzyxは使い出したのがツイーター故障後のTS-280のみで鳴らしていた時から使い始めて本体ツイーターでは鳴らしたことがありませんでした。もしかして違和感の原因はこれ?と保管してあったHeliconをアルミアームに取り付け試してみる事にしました。

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ウエイト位置等セッティングははそのままにしてとりあえず針圧のみ合わせ聴いてみると・・・・
いや、全然違和感なくこちらの方がいいです。音に勢いがあるし、何よりノリが良い。空気感なども自然で自分的に音楽がすっと入ってきます。
今までzyxを使って色々とセッティングを詰めていい感じになってきたと思っていましたがこちらの方が断然好みの音でちょっとビックリです。

zyxもいいカートリッジだと思いますが、ポン置きでこの違いですとどうしてもHeliconに軍配が上がってしまうので改めてきっちりとセッティングし直しカートリッジはHelicon、ツイーターは本体プラス16KHzから上はTS-280アドオンというところに落ち着きました。

そして、年末に復活させたCDP MICROMEGA CD f-1に伴ってPCオーディオ 関係を撤去。いらない配線や電源コードも整理してシンプルな接続で気分もスッキリです。となるとふと、これってなんか一年前とほぼ同じ環境?違うのはSonataのイコライザーとプレイヤーのアームがマグネシウムからアルミにしたぐらいでほぼ変わっておりません、一年かけてあれやこれやとやったことがほぼ全て無駄?いや、無駄ではありません、自分の好みの音を再確認できた一年ということで全ての経験は無駄では無かったと思います。

そんな2019年のオーディオ生活でしたが、2020年には何か変化があるのでしょうか? できれば平穏な音楽生活ができれば良いと思うのですが、こればかりは神のみぞ知る・・・・です。

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Boxer T2 復活その他。

ツイーターのコンデンサー不良で片チャンネルのみでの音楽生活が一ヶ月程になった12月の頭、そろそろ何とかならないかなと思っていると問題のコンデンサーがやっと本国より到着したとの連絡が。やっとこれでモノラル生活から脱却できるとエンジニアの方に来ていただく日を調整して修理の日取りが決定、販売店の方とお二人で予定通り来ていただいて修理に取り掛かりました。

今回片側だけの問題でしたが、交換するならやはり両方共にと右側のコンデンサーも交換することにしました。それによってウーファーの点検も出来るし、せっかく来てもらうのだからこの際とお願いしました。

まずは右のウーファーを外して点検。やはりターミナルのキャップは4個中3個が外れていました。そちらの修理は自分が作業してエンジニアの方にはコンデンサーの交換に集中してもらい段取り良く作業終了しました。

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作業終了して緊張の音出しも問題なく無事修理完了。あくまで気分ですがなんかリフレッシュした感じの音です。
だた、リボンツイーターで合わせたイコライザーのセッティングは一からやり直しで、今回オリジナルのツイーターから変更したTS-208の感触が殊の外良かったので、ツイーターの慣らしがひと段落ついたらオリジナルツイーターのみ、TS-208のみ、オリジナルにTS-208をアドオンのどの組み合わせで行くか試してみたいと思います。

そしてPCオーディオに移行したデジタル系でしたが、やはりCDの方が自分のような古臭い人間には合っているように思い、しまって置いたMICROMEGAを元の位置に戻しました。

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前と同じポジションにセッティングして電源を入れ試しに掛けてみると以前通り違和感ない音でひとまず安心。でも何枚か掛けていくうちにやはり読み込まないCDが出て来てちょっと青くなりましたが、数日通電させると問題なくなりほっとしました。

なんというかスピーカーが元に戻ってCDも復活し以前と変わらず振り出しに戻った感もありますが、また正常に聴けるようになり、最初に聴いたのはこんなレコード達。

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最初はコステロでしっとりしましたがやはり大きな音で聴きたくてこんなチョイスになってしまいました。
もう年末も押し迫ってお正月休みもあるので、休みにはじっくりイコライザーの調整やツイーターのセッティングなど楽しみたいですね。

 

Boxer T2の中身。

夏にツイーターの故障に陥った我がBoxer T2、それまでスーパーツイーターとして使っていたTS-208に急遽ツイーターの役割を担ってもらい取り敢えず聴ける環境にしましたが、これがまたいい具合に好みの音で違和感なくてうまく行きその後導入したSonata op-1導入後はむしろこちらの方が好ましいという感じで満足して音楽に浸っております。

で、終われば良いのですが、でもやはり一部故障したままほっとく事は出来ませんので販売店さんに修理をお願いしていたところ先ずは状況を確認してもらいました。状態を確認後現在の輸入代理店を通じて現地からある程度このスピーカーの構造についてのインフォメーションをもらい、先日待望の修理に着手しました。

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売店と代理店の方々3名が来られて、まずは内部の状況を確認するためにウーファーユニットを取り外します。
実は自分でも以前中が見たくてウーファーユニットを外そうとしたことがあったのですが、結構しっかり密着していて少しぐらい抉ったぐらいでは外せず結局諦めたことがありました。

今回どう外されるのか興味津々拝見してところ、何とその手かという方法で外され、さすが場数を踏んでる方は違うなと思いました。そしてウーファーユニットを外したところ中は自分では予想外の構造になっておりました。

上側のウーファーが付いている右側面に何とネットワークらしきものが。そしてその上にはまた別のコンデンサーもあります。

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でもこれはネットワークという感じではなく、ミッドレンジの方に抵抗とコンデンサー、ツイーターにはコンデンサーが繋がっていて、ミッドの方はウーファーやツイーターに能率を合わせるのが目的のようです。そしてツイーターの方はローカットでは無くアンプの故障などによる不意の直流発生からボイスコイルを守るための物のようです。

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問題はツイーターなのでツイーターに繋がるコンデンサーをチェックしたところ、周波数によってコンデンサーの容量が変わるという具合で多分これだとコンデンサーをパスしてツイーターのみ通電して確かめたところ問題なく鳴り、やはりこのコンデンサーの不良でした。

これで原因はっきりわかってスッキリです。

そしてウーファーを外して判った不具合がもう一点、ウーファーターミナルの不具合です。こちらはスプリング式のターミナルなのですが、そのスプリングを抑えているキャップが外れてしまっていて接続が甘くなっているターミナルがありました。

そこで下側のウーファーを外したところやはりこちらにも不具合が。
こちらは自分でも直せそうなので自分でやってみました。

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こちらがそのターミナル。筒の中にスプリングが入りその上のキャップが接着で止められているのですが経年劣化で剥がれてしまったようです。右のターミナルに劣化した接着剤が見えます。

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という事で接着面をクリーニングして脱脂後もう一度キャップを接着、さらに収縮チューブで周りを覆い抜けどめとしました。これで多分大丈夫かと。

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それにしても、今までマルチアンプ駆動ということでユニットには何もデバイスが繋がってないと思っていたのでアンプのDC漏れなどちょくちょく点検したりして気にして使っていたのですが、能率のアジャストや破損防止と思われる対策がされていてBoxerもシステムスピーカーとして作られていたんだとちょっと安心しました。

次は部品を確保して修理という段取りとなって、しばらく音楽は聴けてもモノでちょっと寂しいけど、この間にちょっと気になっていたことアンプ周りの電源コードの整理などしておこうと思います。

 






Sonata op-1

新しいカートリッジを迎えてから再構築中のシステム。
まだまだ伸び代ががあるようにも思いますがだいぶんと納得できるところまで来たような気もするし、フェデリックスのLiricoが不発に終わったもので次はトランスを試そうかとか思っていたところ、以前からすごく気になっていたモノをオークションで発見。
前から一度使ってみたかった機械なので自分が思う金額まで入札するも更に上が2名もいて敢え無く落札ならず。やはりこの機械とは縁がないのかと思っていたところなんと同じものがまた一台出て来ました。
一度は諦めていたものなので今回は少し冷静に前回入札したより少なめの金額を入札して放ったらかしにして置いたところ、なんと落札できました。その前の物より少し安く落ちたのでお得な気分です。その機械はこちら。

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Sonata op-1 パラメトリックイコライザー。以前使っていたKlark Teknik DN-410が故障の為に退場させて以来イコライザーは要らない、いや、やはりあった方がと葛藤しつつラックのスペースの問題もあって導入を躊躇していました。あとは使ってみたいイコライザーがデザインも含めてあまりなく、それも導入に踏み切れない原因でした。そんな中でもこのソナタop-1はスッキリしたデザインで性能もいいと雑誌などで読んでいて一度は使ってみたいと思っていたイコライザーでした。

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ということでまずはレイアウト変更、一番操作することないチャンネルデバイダーは一番下のリブだけで機材を入れない場所にボードを渡してなんとか設置。

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そして以前のデバイダーの場所にイコライザーを設置しなんとか既存のラックに全ての機材収めることができました。次は接続ですが、ケーブルは以前作っておいたうちの共通ラインケーブルであるカルダスの4X24を使用。プリとイコライザー間はトランス変換は使わずにバランス入力でRCAシングルアウトデバイダーに接続。そして電源を繋ぎ、まずは全てのイコライザーをパスした状態で出てきた音は何とも眠たい音で電源スイッチの無いこのイコライザーはすぐに本領は発揮しないようです。
ここは取り敢えず我慢で一晩通電してからセッティング開始。今回は音色の調整という方向でなくこの部屋におけるピークディップの影響を排除すべく方向で調整開始。
と言っても大した機械もないのでリッピングしたテストCDのピンクノイズを流しiphoneのアプリのFFTアナライザーで見ながらピークディップを取ってみるという素人の簡易作業です。それなりに凸凹が少なくなったと思うところで作業終了。
今まで使っていたイコライザーでは音源を聞きながら操作して音が変わって行く様を聴きながら作業してのですが、今回はノイズの数値を見ながら操作して調整完了後音源を試聴という流れで調整中は音質がどう変わったか分からずに試聴に入りました。
一聴、これはもう全然というぐらい変わりました。今まで少しながら気になっていたソースによって出てくる濁りのようなものがだいぶんと消え去っています。この濁りのような感じは多分スピーカーの置き方が原因で前のATC SCM100Aから今のBoxerに変えてから常につきまとっていたもので、BoxerはATCより音の緻密さという点では全く上なのですが、どこかドライな面があって、モニタースピーカーだからソースのアラが出るのかなとかとも思い少し諦めのような気持ちもありました。でも以前は感じなかったその粗が気になって色々と試行錯誤しながらどうにも解消出来ないソースによって出てくる音に違和感が残っていました。

その違和感が今回これだけの簡素な調整でほぼ解消してくれるとはちょっとびっくりです。あと、このSonataはイコライザーの存在を感じさせない点も素晴らしいと思いました。今まで使ってきたイコライザーはやはり各機に個性があり、音質的に改善されても一種の色があってそこはどうしようもないなと思っていたのですが、Sonataはその辺り自分にはすごく自然で介入を感じさせません。それでいて音質は納得いく状態に変わって今回の結果はひとまず大満足。これから更に調整して良くなるはずという期待が持ててしばらく遊べそうです。

 

 

Fedelix LIRICO

前回の書き込みから一ヶ月以上たちますがスピーカーの方は全く進展なしで、その間仕事が忙しくオーディオ弄りも停滞気味でした。やっと仕事も少し落ち着くとまた弄りの虫が騒ぎ出しましてフェデリックスのMCヘッドアンプ"LIRICO"を導入。
購入の理由は先日から導入しているZYXのカートリッジがその前のHelikonより少し出力が小さく、ボリュームの位置が上がったせいで少しバックグラウンドノイズが気になることがあり、トランスかヘッドアンプを通してもう少し増幅してノイズを減らせないかなということで今回選んだのがこのLIRICOです。
選んだ理由は最新の機器であることとバッテリー駆動であること。メインのIMMEDIAはSpectral DMC-20のフォノイコライザー を使っていますが、もう一つのプレイヤーWell Tempardの方はサザーランドのハッブルというバッテリー式のフォノイコライザー を使用しています。現用のハッブルの前も同じサザーランドのPH-3dやNagraのBPS、他にもTRIGONのADVANCEとバッテリー駆動のフォノイコライザー を色々と愛用してきているので今回もその流れでこちらを選んでみました。

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ネット経由で注文して2日後には到着、説明書通りに手持ちのケーブルで接続を済ませ充電してから試聴開始。その前にプリアンプの方もセッティング変更で入力負荷抵抗を上げてゲインを下げました。
充電のためのACコードのスイッチを切り、本体のスイッチをオンにするとなんと盛大なハム音が・・・・イコライザーの位置が悪いのかと動かしてみますがほとんど改善なし、アースを疑ってみるもそこも関係なし、試しにプレイヤーとイコライザーのケーブルを他の物に交換したところ一気にハム音は改善されてとりあえず聴けるレベルになりました。

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ケーブルに関しては拙宅では全て自作で、線材は同じもののその都度少しづつ作りやプラグや配線パターンが色々あり、多分最初のケーブルはノンシールドで交換した方はシールドが落ちている作りになっていて、その辺りの違いであったと思われます。それにしてもケーブルには敏感なタイプのようです。
さて、音を出せるようになって試聴した感じは一聴高域方向の伸びが大きいかなという感じ。チャンネルデバイダーのツイーターのレベルを少し下げて試聴を続けますがどうも高域が気になり、LIRICOの方の入力負荷抵抗のセッティングを変えてみました。フェデリックスのお勧めはギガΩ受けのセットですがこれを330Ωに変更、音的にはこちらの方が好みな感じでしばらくこのまま聴き続けました。

時折ハッとする音を感じることはあるものの、自分が聞いている音源に関していうと中域がちょっと弱いような立体感に欠けるような少々違和感を感じる音というのが大体の印象です。
それと気になったのがボリュームへの何かしらの影響です。ヘッドアンプで増幅したものをプリアンプのフォノで受けるので以前より増幅量が上がって同じ音量ならボリュームの位置が下がるのは分かるのですが、ボリュームを操作する際に出るガリ音がなんというか太く大きな音で、ヘッドアンプを通さない時と大分違いがありあまり気持ちがよくありません。元々、Spectralのプリはボリュームにガリが出やすく、使っている個体も数年前にオーバーホールしてそれからはガリとは無縁な数年間を過ごしてきたが、このところ少しまた微小ですがガリが出ることがあってその辺り気をつけて使っていました。

今回LIRICOを繋いだ際に出るガリ音は今までとはちょっと違う感じで、何故そのようになるのか素人には分からない原因があるのか不安になる現象です。

そこで一旦元のスペクトラルのみのセッティングの戻して聴いてみますとやはりこちらの方が違和感なく、ハム音も無いためS/Nも良くこちらの方が好みかなという結果になってしましました。そしてガリも元に戻り問題ありません。

多分ケーブルに適正な物を使って普通のM Mイコライザーを使うとまた違う評価になると思うのですが、機器が増えて操作も少し気を使うのならうちの環境ではこのヘッドアンプを使うアドバンテージは無いかもという判断で残念ながら短い間の試聴のみで退場という結果となりました。

そして再確認したのはDMC-20のフォノの性能です。今ままでも良いと思って使ってきましたが、今回の件で改めてこのアンプへの信頼が増してこれからもよろしくという気持ちになりました。

といったことでフォノ関係はまた振り出しに戻る、いや、浮気心も無く落ち着いていけるかなとというのが今回の収穫ではありました。