気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

IMMEDIA RPM-2のオーバーホール。

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我が家のメインレコードプレイヤーIMMEDIA RPM-2のメインテナンスの忘備録。

気になっていたベルトを交換すべくメインテナンスを決意、ベルトをスパイラルグルーブの輸入元クオリアジャパンから取り寄せて準備完了、分解を始めます。

 

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このプレイヤーは何層にも重なったレイヤーで構成されていて、モーターが乗る層とプラッターの軸が乗る層が分かれた構造になっています。まずはそこを分離します。

こちらはモーターが乗る下側の層です。

上下の境界にはデカップリングにゴムの円盤が3点支持で入っています。

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こちらが駆動用のモーター。黄銅とアルミの削り出しのハウジングに入っています。特に問題はなかったのですが分解してみました。

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モーターはハウジングの中にゴムを使って巧妙にフローティングされていました。配線をテープで留めているいい加減さとは対象になかなか凝った作りです(笑)

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次は上面のプラッター部の点検。アルミのベースに黄銅製の軸受けベースが見えます。

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ベース部からプラッターユニットを外した図。プラッターは黄銅製の最下層、樹脂層、複合材質の層、そしてまた樹脂製の表面という多重構造です。複合素材ゆえ鳴きはほとんどありません。そしてかなり重いです。そして黄銅製のベースプラッターはモーターハウジングの材質とは違う感じで適材適所使い分けしているように思います。あとで気がつきましたが、重さを測っておけば良かったです。

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軸受け側の構造。受けベース、プラッターを受けるシャフト、その底にはルビーのディスクが入っていてプラッター側のシャフトを受けます。その両シャフトの接点にはセラミック製のボールがはいります。一般的には軸受けの支点はプラッター側に軸があり受け側の最下部で軸受けと接触するのが一般的だとおもいますが、この構造は軸受けの接点がプラッターのベルトの位置あたりにある構造でなかなか凝った作りです。

一番左はプラッター抜け出し防止のストッパー、プラッター側の溝に入り込んでプラッターが抜けないようになっています

軸受けの状態は良かったので脱脂洗浄剤で油分をクリーニングして新しいオイルを塗って組み付けて終了。

 

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ベルトはウレタン製と思われる丸ベルト。新しいベルトとの比較です。

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上下のキャビネットを載せて・・・

 

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プラッターを載せながらベルトを装着して作業完了。かなり重量があるので(31Kg)

組み付けには慎重になります。しばらくメンテなしで動いて欲しいですね。

次はトーンアームのセッティングです。