気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

This is not This Heat

先日、1980年代に始まったロックミュージックの変革期のひとつ、ポストパンクロックミュージックの祖と言えるThis Heatの再結成ライブ”This is not This Heat”のライブを観てきました。
プロモーターの方が仲良くさせて頂いている方だったので、運良くリハーサルから本番まで観る機会が持て、色々と面白い音の現場を感じることが出来ました。

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普段ライブハウスというと、爆音で音質などは二の次のような印象を受けますが、
観客が入っていないリハーサルでは空間が十分にあるので全体の音は伸び伸び広がって低域もソリッド、本番はお客さんが入るとどうしても吸音されてかつ空間の密度が上がるので低音がデッドになっていき音が変わってしまうのを感じました。
なるほど、自分の部屋でも一人と何人か人がいるのの差は感じていましたが、それ以上の落差でその差を実感しました。


それと、今回、本番時の視聴場所がミキサー卓の間近で周りより一段上で周りに空間がある稀有なポジションで聴くことが出来て感じられたのが爆音中の定位感でした。
普段、こういうライブハウスだと、立った人がみっちり詰まった状態で見上げる状態になり、音量の迫力だけで何を聴いているのやらですが、今回幸いにも周りにかなりの空間があって、ステージ反対側の他より一段高い地点で聴いてみると何とも綺麗にピンポイントで定位する音でびっくり。試しに前後左右色々動いてみるとコロコロと音が変わる様は自宅のオーディオ以上で凄まじい爆音なのに各楽器が前後感を持って綺麗に定位するのは快感でこういう音もあるのだなと感激した経験でした。
もちろん音楽も本当に素晴らしく、大満足の二日間でした。