せっかく真空管を使ったアンプを手に入れたのだからやはりやってみたくなるのは真空管の交換。
最初についていた真空管はEiの12AT7とSOVTEKの組み合わせ、これを基準にどう変わって行くのか楽しくなるか苦行になるか踏み出してみました。
さて、交換しようと思っても全くの素人なのでネットで検索などしても有名TelefunkenやMullardは評価が良いようですが、良い良いというのを最初に試すのもあんまり楽しくなさそうなので(笑)とりあえず秋葉原の真空管屋に行ってみる事にしました。
そこでプリアンプの真空管でフォノも使うと相談すると、取り敢えずフォノの部分だけで試してみたらと進められたのがこちら。
RCAの12AT7WAとAmperexの5751の組み合わせ。最初は東芝を進められたのですが、舶来好きなのでそれは・・・・と言うとこちらを勧められました。
5751の方はAmperexブランドだけど製造はRCAという事で良いのではないかという事で
取り敢えず購入。
早速交換してみたところ、なんか少しバックグラウンドノイズが増えた?そしてノイズの質が違います。まあ新品だから落ち着くまでしばらくは掛かるだろうと一週間ほど使ってみましたが、やはりイマイチピンときません、ちょっと厚ぼったい感じというか空気感が無いというか好みではありません。
なるほど結構変わるものなのだなと納得して元に戻し、また一から探索。
で、次に手に入れたのはこちら。
今も結構出回っている軍用のPhilips ECG JAN 12AT7WC
値段も手頃なのでつい買ってしまって試したところあまり変化無し。
でも、悪くはなってない感じなので予備には良いかと取り敢えず保管しておく事にしました。
その後も自分なりに色々調べてこれはと思ったのは旧チェコスロバキア産のTESLA。
まずはECC83をと思いウクライナのセラーからE83CCの金メッキピンを購入。
偽物があるらしいTESLA、あまり画像などの情報が少ないセラーだったので一抹の不安がありましたが到着したものは本物のようで、このようなプリントもされており良い品物のようです。
軍物の印、交差剣マーク付きです。此処からは計6本のE83CCを購入しましたが、何本かはこのプリントが残っていました。実はこのE83CC、コロナ禍で到着まで一ヶ月以上かかって気が気でなかったです。結構高価だったので本当ホッとしました。
そしてその間にペアになるECC81としてこちらも購入。
同じく東欧圏のハンガリー製TUNGSRAMのECC81をこちらは日本の販売店から購入。
購入したのはE83CCの方が先でしたが、一向に来ないので先にこちらだけでもとフォノとラインステージの3本を交換。印象はそれほど変わりなく悪くありません。
そう考えると初めについていたEiの方も良かったのかと改めて純正の良さも再確認。
そしてやっと到着したTESLA E83CCは念のため真空管テスターを持っているお友達に頼んで測定してもらいました。結果大体ペアマッチしていて各真空管にほぼばらつきも無く使えそうなことが分かって安心して組み込みました。
これで真空管は全て東欧製のビンテージになって数日慣らしも終わったその音は前と比べると高域の伸びがありかつ自然で結構好みな感じです。
その後デバイダーを少し弄って更に良い感じになって来て、取り敢えず真空管の交換は上手くいったかなと。
でも、探してみると色々な真空管があってまだまだ真空管探しは続きそうです。