気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

再び整ってしまいました。

先日変更したチャンネルデバイダー のセッティング、その後何度か元に戻したりミッドレンジの遮断特性のみを24dBに戻したりなどしましたが最終的に前回書いたセッティングで落ち着き、これにて整ってしまったという状態となってしまいました。こうなると本当にもう何もする事が無くなって平和にレコードを聴く日々となっています。

そうなると何かやる事ないかと考え出してしまうのがこの趣味の悪い所(苦笑)

さて、拙宅のメインソースは今までも書き連ねているようにほぼアナログで、CDは盤はあるものの肝心のCDプレイヤーといえば自分の中では今まで長年使ってきて故障してしまったために引退したMicromega CDf-1に変わるCDプレイヤーは無く、それならばとPCオーディオに移行してMacを使ったPCオーディオでDACに当初はWaissのDAC2を使っていましたが、こちらは故障により間に合わせ程度に購入したTopping のE30という本当に安価なDACを使っています。これでもながら聴きならもう充分と言うぐらいの音ではあるのですが、やはりこれではちょっと寂しいと思いつつ何というか次に核になる機材が無くて何というか気合が入らないままここまで来ましたが、こうなって来るとデジタルの方を充実させるのが課題か・・・と考え始めています。

 

 

 

 

ほんのちょっとしたこと。

引き続きアポジーSTを乗せたまま、ちょっとした違和感の原因を探るべくたまに行なっているスマホのオーディオアナライザーアプリを使って測定すると、大体のソースで同じ様な傾向で360Hz辺りに大きなディップがあるのを見ることができます。

これは以前からあった現象で、ウーファーとミッドのクロスオーバー250Hzの上辺り、なのでクロスオーバーの周波数を少し変えたりして改善されるかと試したこともあったのですがあまり変わりなく、多分部屋の特性と諦めていたのですがふと思ってクロスオーバーの遮断特性を現状の24dB/Octから12dB/Octに変えてみました。

するとどうでしょう、そのディップがほぼ消えて音にも厚みが出ていい感じです。でも少し低域が厚くなりすぎたのでウーファーのゲインを0.3dB程下げるとこれまたいい感じで、なんでこれを今まで試さなかったのかと後悔しきり・・・

今までも何度もこれで良いと思いつつ、気になるとちょこっとセッティングを変えても長続きせず元に戻る感じでしたが、今回はどれぐらいこのセットのまま続くか判りませんがこのまましばらく聴き続けようかなと思います。ちなみに現在のクロスオーバーはロー/ミッドが250Hz 12dB/Oct 共に正相、ミッド/ハイが2.5KHz 24KHz/Oct でツイーターは逆相接続、STが14KHz 12dB/Octというセッティングになっています。アウトプットゲインバランスはロー/ミッド/ハイが-1.6dB/0dB/-3.0dBという具合。

あと気がついた所ではユニットのネジのチェック、ウーファーのネジが少し緩んでいたのでこちらを増し締めして、これも少し音に関係するかなとレコード棚と天井との間に大量に挟んであるプラキレンの増し締め。これでちょっと気持ち的にもシャキッとして気分良しです。さて、新しいセッティングは定着するでしょうか・・・・

 

 

 

行こか戻ろか、足し算と引き算。

今まで何度か導入しながら結局長続きしなかったスーパーツイータの追加、今回はネットワークの違いなのか設置位置に敏感で、ここかと思ってもしばらくすると違和感が出る曲などあり、大きくは50mmぐらいから細かくは本当にミリ単位で動かしつつ様子をみてようやくなんとなくここではないかと思う所まで来ました。
今出ている音は以前と違って進化しているように思うものの、何というか今までと違っているところに戸惑っているというか、少しだけ”これでいいの?”という感じが付き纏っています。

f:id:cuerex:20220108100702j:plain



f:id:cuerex:20220107214844j:plain

いや、そう言っても以前は聴こえなかった隠れていた音が聴こえたり、空気感が出たりノリも悪くありません。なので悪くなっては無いのですがどうもそれに自分が付いて行っていないようでもどかしい感じなのです。

なのでこれは一回また元に戻すかなども思ってしまうのですが、いや、もう少しこのままと思いつつ聴くとどうにも落ち着かなくて・・・・・

それとは別に去年導入したstst Motus IIターンテーブルとEMT HSD006の方は全く素晴らしくこれは導入して間違いなかった確信しています。

f:id:cuerex:20220107214915j:plain

特にMotus IIは以前にも書いたように今まで使ってきたプレイヤーの中で間違いなく一番と思える素晴らしい製品で気に入っています。
それは単に音だけでなく、今の季節に特に酷くなるレコードの帯電問題もこのプレイヤーのプラッターのおかげか全く起こらないは大変助かります。

そうなってくると今まで長年ターンテーブルの2台体制を続けていた理由が薄れてきて、自分の場合、色々な音を聴きたいというよりも安心して音楽に浸りたいということからするとここに来てターンテーブルの2台体制は必要ないかもと思いはじめました。

f:id:cuerex:20220107220155j:plain

長年苦労しながらやっと自家薬籠中の物としたIMMEDIA/ EminentET2ですが、ここは次のステップとしてお別れの時かと思い始めました。

その他にも今年はオーディオに関しては出来るだけシンプルに足し算でなく引き算の感じでアクセサリーなど含め見直して行きたいなと考えています。

 

スーパーツイーターアップデート。

ネットワークを新調してだいぶんと馴染んできたスーパーツイーターですが、今度は本体の気になる所に手を入れました。その前にちょっとネタバラシ。

f:id:cuerex:20211221093948j:plain

こちらはそのターミナル部分。ご覧のように実はこのスーパーツイーターの筐体、かなり古いROKSANのデスクトップスピーカーHOTCAKESを流用したもの。
で、この端子部分がちょっと貧弱な気がして交換することにしました。
ささっとユニットを取り外し取り出したターミナルはこんな感じ。

f:id:cuerex:20211221094547j:plain

f:id:cuerex:20211221094606j:plain

かなりシンプル、悪く言えば貧弱でケーブルも全く普通、なのでここをグレードアップすべくJantzenAudioのターミナルを使用。これでユニットとターミナルの接続が共に平型ギボシ端子になったのでそれに合わせてケーブルを製作。ケーブルはVan den hulの銀メッキ線を使用。

f:id:cuerex:20211221095910j:plain

材料が揃えば作業自体は簡単なのでササっと組み上げました。そして今回もう一つ作業、足の取り付け。

f:id:cuerex:20211221100124j:plain

色々悩んだ結果、設置の見た感じのバランスで出来るだけ薄くてと考え今回は4mm厚の硬いヌメ革をポンチで撃ち抜いて使ってみました。

f:id:cuerex:20211221101028j:plain

完成して設置したところがこちら。シンプルに収まったかなと思います。

これでスーパーツイーターもひと段落して、とうとう何もやること無くなってきました、まあそれは平和に音楽のみに浸れるので良いのでありますが・・・・

スピーカーネットワーク で遊ぶ。

Apogeeのスーパーツイーターを使いはじめ気になったのはその接続。

こちらは元々完成品のスーパーツイーターでは無いのでスタジオで製作されたネットワークがケーブル込みで付属してきました。取り敢えずはそのまま使い始めましたが、ケーブルなど含めて自分好みに仕上げようとまずは部品を注文。

何せネットワークを作るのは初めてなので、設定は元と同じで部品を自分なりに調べて集めてみました。

参考にした付属していたネットワークがこちら。

f:id:cuerex:20211204091906j:plain

コイルが0.072mH コンデンサーは0.47μFを2本パラっています。そこからすると仕様は15kHz 12db/octと思われます。

そして作ったのがこちら。

f:id:cuerex:20211204091205j:plain

コイルは空芯リッツ線コンデンサー はAudio Capを使用。ベースはそこいら辺にあったIKEAの竹のカッティング用プレートを使用。ケーブルはこちらもストックしてあった絹巻きリッツ線で製作しました。

f:id:cuerex:20211204092353j:plain

作ったネットワークと元のネットワークを単体で聴き比べると同じ設定のはずですが意外と音量含めて結構違いがあります。
まずは出来上がったネットワークですが、使ったAudio Capのコンデンサーが思ったより以外に小さく見た目気に入らないので、違う良い物ないかなとこちらのサイトなどを参考にClarty Capというコンデンサーを入手。

せっかくなので元のネットワーク分だけだじゃなく違うパターンも試してみたくなって他の容量の物も併せて注文して作ったのがこちら。

f:id:cuerex:20211204092652j:plain

20kHz 6db/octのパターン。ですが、意外とSWの主張が強く、ちょっと脂っこいというか濃厚な感じになってしまいこちらは早々に却下となりました。

f:id:cuerex:20211204092730j:plain

そして元のネットワークに手を加えたのがこちら。コンデンサーの容量は同じでも大きさが大分違い見た感じ色も相まっていい感じ。

f:id:cuerex:20211204092747j:plain

音的には違和感なく、ただまだ馴染むまでに多少時間が必要でしょうから取り敢えずネットワークはこれでしばらく行ってみて、また気が向いたら別の物を試してみようと思います。

 

EMT HSD 006 その音。

さて、やってきたHSD 006、二日間ほどじっくり聴き込んでみた感想は

基本設計が古いカートリッジなので最近デザインされたカートリッジ比べたらナローなのかと思きや全くそんなことはなく帯域も十分に広く現代的、躍動感や空気感などのエッジ感も充分、そして少しだけ高域に華のような感じがあり、寒色か暖色かというと暖色系で陽性という感じ。自分の中での予想ではもっとドライなモニター調のはっきりした音を予想していたのですが、明るくカラフルな音は良い意味で裏切られていい感触です。ここ数年使ってきたカートリッジ(Platanus 2.0S、ZYX Ultimate 100、Lyra Helikon)の中ではどちらかというとHelikonに似ているような感じ、ただHelikonや前のPlatanusに比べると全体のバランスが少し高域寄りに感じがしたので、こちらはデバイダーのLowを0.2db上げてバランスを取りました。針圧はいくつか試してみて標準の2.4gに落ち着き、今回少しだけインサイドフォースキャンセルを掛けました。

で、恒例の針先を観るです。

f:id:cuerex:20211114173201j:plain

実は降ろしたてのカートリッジ単体の時に撮り忘れてしまって、仕方なくトーンアームに付いた状態で撮影。なので真横からのカットではありませんがご勘弁を。

こうやってみた感じ流石に結構手慣れた感じで針を固定する接着剤も綺麗に盛られているのがわかります。いい感じの針先で安心しました。

自分的には今回のカートリッジ交換は音の変化だけでなく針のリフレッシュ感もあり良かったかなとホッとしています。これでまた何年かは安心して音楽に浸れそうです。

 

 

EMT HSD 006

注文から約2ヶ月、待望の新カートリッジEMT HSD 006がスイスから到着。

f:id:cuerex:20211113180923j:plain

ベーシックモデルですので普通のプラ箱に取説もドイツ語と英語のみとシンプルです。

f:id:cuerex:20211113181727j:plain

インナーケースにネジで取り付けられているカートリッジは針カバーなど無いので取り外しには結構気を使います。

f:id:cuerex:20211113181920j:plain

f:id:cuerex:20211113181939j:plain

本体はこんな感じで全くオーソドックスな作りです。

f:id:cuerex:20211113182121j:plain

今時珍しい測定表付きです。左右で若干違うような・・・・・まあ許容範囲内なのでしょう。

f:id:cuerex:20211113182259j:plain

カートリッジを取り付けるためトーンアームを外したついでにプリンスも外して内部点検。ネジなど緩んでないかと思い確認しましたが全く問題無し。

f:id:cuerex:20211113182202j:plain

トーンアームの水平やオーバーハングとテラルを確認。なんとプラタナスとほぼ一緒で少しの調整でセッティング終了。今回取り付けネジはAETの中空ステンボルトを使いました。

 

f:id:cuerex:20211113182221j:plain

そして今一度純正のフォノケーブルを試してみることに。

PL-Pのイコライザーセットは1.05mVというプラタナスの倍の出力ということでまずはトランスをバイパス、負荷抵抗330Ωからスタート。でもこれでは昇圧が少なくS/Nが稼げなかったのでプラタナスと同じトランスを経由でのセッティングとなりました。

f:id:cuerex:20211113182355j:plain

その後ケーブルの方もやはり自作のケーブルに戻して結果セッティングは前と全く同じでカートリッジのみ変わったところに落ち着きました。

f:id:cuerex:20211113182329j:plain

全くの新品なので音質の評価はこれからですが、数時間鳴らして聴いた感じではどこか癖のようなものや違和感も無くこれなら行けそうという感触です。
これからもう少し使い込んでどうなっていくか楽しみです。



 

スーパーツイーター再び。

先日注文した新しいカートリッジEMT HSD006はまだ到着しない中、ウチののシステムは全く安定していて触ることもないとどうもいけません、ちょっと気になる物をひょんなところで発見、その見た目にピンときて売り物だという事で早速連絡して譲っていたたいたのがこちら。

f:id:cuerex:20211027224902j:plain

あのフルレンジリボンツイーター で一世を風靡したアポジー製リボンツイーター を使ったスーパーツイーター。スーパーツイーターはもう散々やって来てもういいかと思っていたのに妙に引っかかりまた手に入れてしまいました。

因みにこちら、自分の愛聴盤であるCDG Fragmentaionのプロデュースなどでも有名なOno Seigenさんのスタジオ、サイデラ・パラディソスタジオでマスタリングスピーカーに使われていた物。

f:id:cuerex:20211027224923j:plain

ピアノフィニッシュの5角形エンクロージャーがBoxerのデザインとマッチしていてとてもいい感じ。

f:id:cuerex:20211027224940j:plain

実はこのスーパーツイーター、アポジー製でなく別のメーカーのスピーカーのエンクロージャーを流用してそれにアポジーのリボンツイーター を仕込んだサイデラ・パラディソスタジオで作られた物。

これを発見した時、自分も初めはそんな製品があるんだと思いどんなものかと検索するもネット上には全く情報がなく、ちょっと?と思い先方に聞いてみるとやはり全くのカスタムメイドの品物でした。自作品に近いものだとちょっとと思う部分もありましたが、音のプロの作品だし、個人的には見た目も良いし、昔アポジーを使っていた事もあってなんとなく良い感じがしたので頂いてきた次第。

f:id:cuerex:20211027224959j:plain

APOGEE ACOUSTICS.INCのロゴがあの頃のアポジーを感じさせてくれます。

f:id:cuerex:20211030093823j:plain

実際に使われていたのはこんな感じでした。@Saidera Mastering

f:id:cuerex:20211027225018j:plain

家に持ち帰り早速セットしたところ仕上げの質感も相まって何というか純正オプションぽくしっくり収まっていい感じ。

外付けのクロスオーバーも一緒に譲ってもらったので結線して音出ししたところ意外に主張が無い感じ、それでも雰囲気は少し変わるのでクロスオーバーなども含めて自分好みに仕上げる楽しみの余地ありそうでこれからじっくり遊びたいと思います。

 

新カートリッジ選び。

すっかりメインプレイヤーとして安定したMotus Ⅱ DQ、設置が落ち着いてくると少し以前と違った音の感触もあり、ほんの少しスピーカーの位置を調整したところ以前より定位が安定して安心感が増してきました。それとこのプレイヤーで再生するとプラッターの材質のせいでしょうか、レコードの帯電が抑えられるようで具合がよろしいです。そんな落ち着いた状況とはいえ一つだけ気になる事が、それはカートリッジとトーンアームの相性。

STSTのトーンアームVertexは対応カートリッジの重量が4~15gとなっていますが、今使用中のPlatauns 2.0 の重量は17g 、ちょっとだけ重量オーバーなのです。
もう一台のIMMEDIA/Eminent の方はそのアームの構造上カートリッジの重さに敏感で、今までもなかなか苦労させられましたが、こちらはそいういう意味では普通のスタティックバランスのトーンアームなのでそれぐらいの重量オーバーに関してはウエイトの位置で問題なく使えていて、使えるならそれで良しかもしれませんが、どうしても気になる点が、それはこのウェイト位置でのトーンアームのfoが適正なのかということ。

f:id:cuerex:20211001221627j:plain

このアームには2種類のウェイトが付属していますが、その重い方のウェイトを使ってもカートリッジが重い分このアームの設定範囲を少しオーバーした位置になっています。やはりこういうのは精神上良くありません。という事でもう少し重量の軽い新しいカートリッジ採用に向けて妄想タイム。

今まで使ってきたカートリッジで一番長かったのは最近まで使っていたLyra Helikon、これは自分の中で一番自然な音で重量もそこそこ軽い部類でした。ですがこちらはもう当然ディスコンで今使うとなると最新のKleosかDelosという事になります。そして現用のPlatanusだと最新の3.0Sが11.5gなのでこれも候補の一つ。今までShureに始まりBenz Micro、Shelter 、Ortofon、My Sonic Lab、ZYX、ダイナベクターなど色々なブランドのカートリッジを使用してきましたが、できれば今まで使った事ないブランドも踏まえ今一度整理すると、今回の候補として考えたいくつかのカートリッジは先に出たPlatanus 3.0S (0.4mV /  11.5g) Lyra Delos (0.6mV / 7.3g) の他にシェルターのHarmony (0.5mV / 8.5g) ベンツマイクロGLIDER SL (0.3mV / 6.8g) 等を考えつつ、それ以外ではと思ったのがEMT、STSTのカタログ等で付いていたのはTSD 15 SLF Nだと思うのですが、こちらはもうディスコンでその後継機種TSD 75も生産終了、現行モデルとしてはHSD 006(1.05mV / 12g)が候補でしょうか、他にも最近出てきGOLDENBERGのClassic(0.4mV / 13g) や日本のアナログリラックスEX3(0.45mV / 約10g)なども候補に仮想コンペスタート。

始めに断っておきますが、これから書くのはデザインの好みの感想で、音に関しては経験と想像のみの評価です。

f:id:cuerex:20211007184750j:plain

まずはPlatanus 3.0S   17gあった2.0から11.5gまでダイエットしたボディで音の傾向は同じであろうことから今一番無難な選択。デザインはスッキリして好きだしロゴのフォントやレイアウトもとても好み。

f:id:cuerex:20211007185001j:plain

Lyra Delos   こちらも以前使っていたHelikonと同じ傾向である事は想像できるので安心と言えます。ただ、どうしても気になったのがこの先端のプラスチック製のプラスネジ。もちろん音に配慮しての採用だと思うのですが、このプラスというのが気に入らず、この上級のDelosも同じネジを採用していて、音は好みであろう事は想像できるのですが・・・・

f:id:cuerex:20211007184950j:plain

Shelter Harmony   こちらも以前Model 901を使っていた事から何となく想像の範囲内の感じがしました。カーボン製のボディもカッコよさそうでしたが、仕上げがちょっと地味な感じ。

f:id:cuerex:20211007184716j:plain

Benz Micro GLIDER SL   スケルトンデザインでデザインは好みなのですが、金色の派手さとおでこのロゴのデザインにちょっと違和感が。あと、空振コイルで出力が0.3mvと若干低く、自分の好みの音楽との相性がどうか?

f:id:cuerex:20211007184802j:plain

EMT HSD006   今まで一度も使った事が無いEMTのカートリッジ、実はこのモデルの前のTSD75やTSD 15 SLF Nのデザインは結構好みで、それと初期のRoksanShirazを見たときカッコいいカートリッジだな〜とずっと思っていて、EMTベースに作られたというのを覚えていました。それらからするとデザインは普通ですが、出力など見ても使いやすそうではあります。

f:id:cuerex:20211007184841j:plain

GOLDENBREG Classic   こちらは上のEMTも作っているHiFictionが作っているカートリッジ。スッキリしたデザインは如何にもSWISS Madeらしく格好いい。

f:id:cuerex:20211007184814j:plain

アナログリラックス EX3   このブランドのカートリッジは知り合いの中でも評判が良く使っている方もいるカートリッジで実際勧められたりもしたのですが、やはり木製のケースと頭のロゴのデザインがどうしても好みでなく、音は良いよと言われているのですが・・・・

で、選定の結果、まず最初に最近使ったブランドという事でライラとプラタナスは止めることに。理由は新鮮さに欠ける為。お気に入りの音でその最新版というのも興味有りますが、それなら今のを変えるのは重さだけの為?と変える理由としてはちょっと弱い。過去に使ったという基準で行くとシェルターとベンツマイクロもダメということになりますが、ベンツマイクロに関しては結構悩みました。少し出力が低いのがネックになりこちらは脱落。すると残るは3品と、ここでまた思い出したのがDS Audioのカートリッジ、最近第三世代のDS003が発表されて大変興味が有ったのですが、やはりメインはNagraのフォノイコライザー込みで使いたかったので今回は除外、そうするとアナログリラックスEX3、GOLEDNBERG Classic、EMT HSD 006 の中からという事で考えて今回はEMT HSD 006を採用という結論に。

理由としてはそのデザイン、アナログリラックスはメイプルのウッドボディでこれはちょっと明るいというか女性的でうちの部屋に似合わないような.....GOLDENBERGはこれは対照的にちょっとうちにはゴージャスすぎるデザインで落ち着かないような.......EMTは赤いボディがちょっと派手かとも思いますが、プレイヤーの地味さに変わって少し映えるかなという感じとMotus Ⅱ DQの視聴時にこちらのカートリッジが付いていて聴いた感じ悪い印象が無く、その時はPlatauns 2.0を使うと決めて試聴したのであまり気にしてませんでしたが、改めて考えると違和感無かったなと思い、スペックも出力1.05mVというのも今まで使ったことないレベルの出力で重量も12gと中庸、そしてここのところの機材のSWISS系への変化の流れを考えますとこれも面白いかなと。
という事で新カートリッジ選びはEMT HSD 006に決定。こちら受注生産らしく納期が1〜2ヶ月かかるそうで、到着までもうしばらくPlatanus 2.0を楽しもうと思います。

 

と、新カートリッジ選定無事終了かと思いきや、実は注文後にこんな物を見てしまい少しだけ凹んでおります。というのはこちらの画像。

f:id:cuerex:20211010082705j:plain

同じEMTのJSD5 HSD006の上位機種。ボロンカンチレバーにSFL HPスタイラスで重量も10gと少し軽い、そして何と言ってもそのデザイン。シルバーの落ち着いた感じのボディにゴールドメッキのポールピースのコントラストが格好いいです。
ちなみにこの画像は本国HiFiction AGからの物で、これを発見したのはHSD006を注文した後。もし、これを発見していたらこっちにしてたかもとちょっと後悔・・・・
でも何故にこちらを考え無かったかというと、それはこの画像。

f:id:cuerex:20211010083733j:plain

こちらは日本の代理店での画像。これだとスタイラスガードがゴールドだったり頭のロゴが赤で目立ったり印象がだいぶんと違います、こちらはもちろん見ていたのですがこのデザインはちょっと好みでないのでパスしていました。
と、ちょっとだけ不完全燃焼的な感じもありますが、HSD006が気に入ったなら次はJSDがあるかと思いHSD006の到着を楽しみに待とうと思います。

 

 

 

 

佇まい至上主義。

なんかちょっと思うことあって告白しますが、自分のオーディオでの優先順位は音ではなく、その見栄えというかデザイン、佇まい、レイアウトが最も重要で、自分の気に入った機器をどう綺麗にレイアウトし、なおかつその中で納得した音に出来るかというパズルのようなものを楽しむことにあります。ある種ブロック遊びのようなものです。
自分の身の丈の予算で買える気に入りそうな機器を迎え入れ、思った場所に置き、他の機械とのスペースや見え方を調整して良い感じに収まった後、それで出た音が想定外に良かったら本当に幸せで、合わなければこれも経験と入れ替え前に進む。それを繰り返しながら愛聴盤から新しい発見を求めるのが自分のオーディオとの付き合いかなと思います。
今までにも幾度かご紹介していますが、改めてそんな自分なりのこだわりの一部。

f:id:cuerex:20210919220345j:plain

まず最初、送り出し部分の機材の置き場所にオーディオラックを使用しない、専用品でなく市販の家具を使ってその上に並べてそれ以上に広げない、出来れば縦方向に積み上げることはしない。

送り出しの機材のメインプレイヤーはSTST MOTUS Ⅱ DQ に純正のトーンアームVertexの組み合わせ。プリアンプはNagra PL-Pです。PL-Pの下には操作性と何より見た目の好みでアクリルブロックを敷いています。

以前は市販のラックを使用したりラックを自作したりしましたが、このキャビネットと出会ってからは音より見た目と操作性を優先してこのように。何よりこのキャビネットがあるこのスペースの収まり具合が好きで、このステージ上にどのようにプレイヤーなどを展開して綺麗に収めるか、それが楽しいのです。

f:id:cuerex:20210919220934j:plain

ケーブルは統一して長さもきっちり余分なくレイアウトが最優先。そうなるとどうしても自作ということになります。ケーブルは全てカルダスの2X24を使用。他にも色々良いケーブルはあると思いますが、大仰で無く、でも凝った作りとシースのカラー、芯線のリッツ線、その作り故のほんの少し色気を感じるこのケーブルが自分に合っていてここから離れられません。プラグはいくつかお気に入りがありますが、現在はモガミ・ネグレックス 7551 を使用。フォノケーブルやNagraとトランスBOXを繋いでいるアース線も同じケーブルの芯線を使っています。クルッと立体的に円を描きながらの配線がちょっとしたこだわりであります。

f:id:cuerex:20210922101949j:image

Nagraの後ろに見えるのはルンダースのLL1582を使った自作のアンバラ/バランス変換トランスBOX。Takachiの汎用ケースとちょっとしたこだわりでアンフェノールのジャックを使用。LR独立仕様で縦に積み上げてます。小型で可愛らく出来たなと自画自賛。これを使ってバランスに変換した信号をパワーに送っています。

XLRプラグはマークレビンソンのアンプを使用していた時からずっとSWICHCRAFT。デザインがスッキリ美しく大好きなプラグです。

f:id:cuerex:20210922101732j:image

今はセカンドになっていますがIMMEDIA RPM-2とEmminent ET-2のこのプレイヤーは手放せません。左の電源部には放熱用に銅の厚板にPC用のヒートシンクを組み合わせた物を乗せています。プレイヤーの出力は普通の横方向出しだとスペース的にキツイのでアクリル削り出しの上向きのジャックボックスを作ってレイアウト。これも結構お気に入りです。

f:id:cuerex:20210922101850j:image

フォノイコライザー としてNAIM AUDIOのNAC32プリを使用。デジタル系は全くのやっつけなのでここでは省略。アンプの天板に物を置くなんてと言われても何となくこの皿を置きたかったのでこれで良し。青い段々の物体は3Dプリンターで作ったDEVOのEnaegy Dome Hatを模したEPアダプター。自分用に少しだけ作った物です。

f:id:cuerex:20210919221756j:plain

パワーアンプはQSCのPLD4.2 デジタルチャンネルデバイダー内臓の4チャンネルアンプ。これをモノラル使いで2台使っています。出来るだけスピーカー間の空間を空けるためラック代わりにスタジオ用デスクトップラックを使用してラックマウント。マウント固定用ネジには64チタンの物を使用。使用機材の下の空いた空間はローズウッドの突き板を貼って家具調に。その裏には電研精機のノイズカットトランスNCT-I1の500VA2個が隠され各アンプに繋がっています。

f:id:cuerex:20210919222219j:plain

電源ケーブル類はこれも自作で電源も含めスッキリ纏めることが最優先。きっちり長さを合わせ余分なケーブルが無いように綺麗にレイアウト出来た時は気持ちよいです。
左上の箱はパワーアンプ用電源スイッチ。電源タップは日本ではあまりない4口正方形タイプのHUBBELL HBL420HIを使用した自作品。

f:id:cuerex:20210919222650j:plain

スピーカーケーブルも自作で気に入った色と仕上げで作っています。単線のLANケーブルやモガミなどいくつか試した結果、普通のキャブタイヤ線に落ち着きました。使用しているのはATCなどの内部配線にも使われているVan Damme のBlue series。このなんとも言えないやんわりした質感のケーブルが好みなんですね。

f:id:cuerex:20210923193408j:plain

そしてスピーカーはBoxer T2。その前に使っていたATC SCM100Aの進化版とも言える大口径ソフトドームミッドレンジがお気に入り。こちらもできる範囲でチョットだけですがユニット固定ネジを全て色も合わせた64チタン製の物と交換しています。
うちは古い店舗付き住宅でその店舗部分を書斎に転用しているので内装はそっけない作りで、本棚は作り付け、レコード棚はIKEAのBOXで作った物。スピーカー周りの決め事は見える範囲でルームチューニング材を極力使わない事。

この部屋に移る前のリスニングルームではASCのチューブトラップなんかも使っていたのでそれら使えば良くなることはわかっていても、ここは縛りで使わないとぐっと堪えています。ただ、カーペットだけはちょっと古いアフガニスタン製のカーペットが好きなもので響きの調整も兼ねて使っています。

f:id:cuerex:20210924175117j:plain

リスニングポイントはというとリラックスして聴けるように3人掛けのソファーを使っています。と言っても聴いている7割がたは実はその奥のPCテーブルでスピーカーに対して背を向けて聴いております。
右側の母屋と繋がるドアはアルミサッシにガラスで鳴きそうですが、下側の昭和な型ガラスが気に入っていてそのまま。窓も普通で一枚ガラスにブラインドで音響には全く考慮なしです。

f:id:cuerex:20210923215540j:plain

f:id:cuerex:20210924174823j:plain

ヤワな床に対して鉄のカチコチな天井が我が家の特徴。照明は好みのペンダントを2個、スピーカー周りはシーリングファン付きのLED照明となっています。音に関して考慮しないと言っても中央の大きな傘だけは鳴きが気になるので見えない上面にシンサレート吸音材を貼って鳴きどめしています。

f:id:cuerex:20210924175039j:plain

この書斎兼リスニングルーム、元は約8mX6mの空間を棚を使って半分に仕切ったもので、天井と壁の一部隣に隙間があり密閉空間で無く、音抜けも少し良くなっています。偶然にもそこは自分好みの音に貢献しているところで、ただ、夏は暑くて冬は寒いですが(苦笑)
オーディオの機器が好きで、それを使って聞く音楽が大好きで、書斎として気に入ったものに囲まれながらオーディオがプライオリティーでは無いでも音楽が一番という感じの部屋を作りたいという拙宅のオーディオ、見た目からも音を感じてもらえたらと改めて晒して見ました。