気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

針先を観る。

今の所セッティングも落ち着いてあれこれいじる事の無いこの頃、以前とは音も少し変わったし、しばらく聴いていなかったレコードなど聴くとこんな音入ってたのかと新たな発見などあり、ここのところ色々と楽しくレコードなど聴き続けておりました。

そんな中、聞き続けていると少し気になる音のレコードなどが出てきました。
なんだろう、高域が歪んだ感じというか強い?もちろん音源のせいもあるのですが、もともとから歪んだ音が強調されている様な嫌な感じです。
ツイーターやTS208のレベル調整や位置を調整するもあまり傾向は変わらず、アンプの不調も疑いましたが特定のレコードだけなのでこれも無いはず、となると・・・・・カートリッジ?レコードは全てクリーニングしているので(こちらを参照)掛けた後も針先にはほぼゴミなど付くことは無く綺麗ですし、それでも気をつけて掃除していたのですが不十分だった様です。そこでいつもより念入りに湿式のクリーナや色々なブラシも使って掃除。見た感じ綺麗になって音も戻った感じでとりあえず一安心。そんな中ふと気になったのは針先の状態です。メインプレイヤーのカートリッジとしてこのヘリコンもう長く使い続けているので以前から針先の状態が気になってはいました。針先の状態を見ようとルーペや簡易的な顕微鏡なども購入してみましたがイマイチ上手くいかずちょっと諦めていたのですが、改めて少し調べてみると、そこそこの値段で試してみようと思うものをアマゾンにて見つけることができました。早速オーダーして届いたのがこちら。

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デジタルマイクロスコープ、最大倍率1000倍と謳っていますが、そこは未知数ですのでまずは実験です。

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サンプルは3Dプリンターで出力した部品。倍率等適当に見てみるとこんな感じ。

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お〜なんか凄いちゃんと見えています。そこでもう少し分かり易いもので実験。

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10円玉を拡大してみました。倍率は不明ですがはっきり大きく見えます。そこで色々と本体を動かしつつ最大倍率でフォーカス出来るところを探した画像がこちら。

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かなりの倍率で見えるのが分かりました。使い方も大体わかったところで本番のカートリッジの観察に移ります。

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エミネントのトーンアームは複数のアームを取り替えて使用できる様に取り外しがネジ一本で可能にできていて簡単に取り外すことが可能です。そしてスコープにセットして見る事が出来たのがこちら。

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はっきりと針先を見る事が出来ました。掃除後といえ意外に綺麗な状態です。
その後色々な角度から針先やカートリッジ本体を見ながら掃除してかなり納得行くまでゴミや鉄粉など取り除く事が出来て大満足。

そしてこのスコープは画像を撮ることもできるので撮影したのがこの画像。

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かなりの倍率での撮影できることにちょっと感激。他にも

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そして調子に乗ってもう一つのプレイヤー、ウエルテンパードに付いているプラタナス2.0の方も点検。

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こちらはエミネントの様に簡単には外れないので慎重に作業して久しぶりに針先を点検。

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針先自体は綺麗でしたがカンチレバーに汚れが付着していたので極細綿棒などで慎重に掃除して再度点検、綺麗になったのを確認してスッキリしました。

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などこんな感じで裸眼では見る事が出来ないものが確認できてこれで針先の管理は万全?だと思います。それにしてもこれだけの性能の物が六千円程で手に入るって凄いよな・・・・・