気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

zyx Ultimate 100

新しいアンプを導入するとか長い事悩んで踏ん切りが付かないくせに、何故か衝動的に近い感じでメインプレイヤーのカートリッジを変更しました。f:id:cuerex:20190808220938j:image

 拙宅のメインレコードプレーヤーのカートリッジはLyra Heliconというかなり古いモデル。結構以前にもう針交換ができないのをボディはそのままでユニットだけ交換ということをしてもらいずっと愛用していました。以前書いた電子顕微鏡などを使って針先を確認してまだまだ現役で使えそうですが、この気に入ってるヘリコンを温存したまま新たなカートリッジを導入してみようと思い今回新たに採用したのがこちらZYXのUltimate 100。

ZYXは以前から気になっていたカートリッジメーカーで一度使って見たかったのですが今回採用にした一番の理由はその重量。

現ヘリコンの重量は約10g、今回のUltimate 100の重量は5gととても軽いのです。

今回の決断以前に次期カートリッジ候補と考えていたのはpuratanus 3,5sというカートリッジでした。ボロンカンチレバーを使ってデザインも何と無くライラに近いなと感じがしていて、次はこれが良いかなと考えていました。ただ、こちらの重量が12g、メインプレイヤーのトーンアームEminent ET-2はエアベアリングのリニアトラッキングアームゆえにカートリッジの重量が大きくなるとアームの動きが悪くなってしまうという所が弱点で、以前に購入したPuratanaus 2,0はその重量故に相性が悪く、もう一台のプレイヤーwell Temperedに使われる事になった顛末がありました。

そんな訳で、今回あまり無い理由かもしれませんが、重量が軽く、かつ評価の高いブランドで最新のモデルという事でこのZYX Ultimate 100を選んでみました。 

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取り付けネジは愛用のチタンネジを使用。ナットも以前個人的に譲っていただいたチタン製の物を使用。ワッシャーはドライカーボン製です。

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 記録として今回使うアーム、ローコンプライアンスカートリッジ用のマグネシウムアームの重量を計ったところ32g。

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 こちらは標準のアルミ製アームで21g。

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 カートリッジカバー付きなので多少変化はありますが、カートリッジの重量差としては4g。

組み立ててセッティングするとたった4gの違いですが、これが以外に大きく影響があってカウンターウエイトを10gほど減らす結果となり、全体の動きが軽くなりました。これは思った以上に目論見が当たって音にも期待が持てます。

そんな新旧カートリッジの見た感じがこちら。

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見た感じ凛々しい感じのヘリコンに対して・・・

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精悍、もしくは悪っぽい感じのZYX

それに伴ってフォノイコライザー の設定も変更、久しぶりにDMA-20の天板を開けました。う〜ん、何時見ても綺麗な基盤です。左側のメインの基盤から一枚上の物がフォノイコライザーボードで負荷抵抗とゲインはピンを差し替えて調整するようになっています。

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 何度かピンを差し替えて聴き比べた結果、今回はゲインはHI、負荷抵抗は100Ωで行く事にしました。

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 まだ新品ですのでインプレッションというほどで無いですが、一聴した感じ低域が厚く他は自然な感じでキャラクターは感じません。ヘリコンの繊細な感じとはやはり違いますが、これはこれ良いかもと思います。まあ、まだトーンアームのセッティングも詰めていませんので、これからかわると思いますしそれがまた楽しみであります。