気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

ツイーターの悲劇その後。

またもやLチャンネルのツイーターから音が出なくなったBoxer、前回は新しいドライバーと交換して復活しましたが、今回は前に交換したドライバーを修理してもらってみようと思い、ツイーターなどの修理も行うという工房にお願いすることにしました。

お願いするメールを送って受け入れOKとのことでドライバーユニットを送ったところ、すぐに点検して頂けて帰ってきた結果は何と

”ドライバーユニットには問題なし”

との事。なんと前の飛んだと思っていたドライバーは問題なかったのでした。

そうなると問題は何か分からなくなってきました。アンプは今、TS-208を駆動していますので問題なし、それではケーブルはと思いツイーターのケーブルをTS-208に使ってみてテストするもこちらも問題なし。なら今度こそツイーターが飛んだのかと試しに左右のユニットを交換してみました。

そうしてもLチャンネルからは音はでず、Rからは問題なく音が出ています。すなわちユニットには問題なし。となると本体の問題、もしくはドライバーとベースの接触不良も可能性は低いものの否定はできません。とりあえず自分で出来る範囲で検証です。

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ツイータードライバーを外して、点検しやすいように外側のリングも外してみました。

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見た目全く問題ありません。ユニットとの接続面も問題なさそう。そこで配線はどうだろうとツイーターのターミナル+ーからドライバーベースのハンダまでの導通をチェックすると、なんと片側に導通がありません。

 

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いやいや、そんなはずはとターミナルを取り外して念の為ターミナルとケーブルのハンダのところでターミナルの接触不良を点検するもこちらは問題なし。一番確実であろうケーブル端ハンダ部からドライバーベースのハンダ部でチェックしたところ導通がありません。こんな太い線が何もなしに切れるとは俄かに信じられませんが、今のところこれぐらいしか思い付きません。

こうなるとドライバーマグネットかユニットベース部を外して点検するより他ありませんが、流石にここから先に手をつける気にはならないので、後ははプロにお任せするしかないと思い販売店経由で代理店にお願いしたところ、どうしてもそのような可能性は低いから今一度点検してみてくれとのこと。ここまで書いたように検証しているのも説明しましたが、こちらの検証にまだ見落としがないか今一度見て欲しいということです。確かにわざわざ来てもらってただの接触不良でしたなんて申し訳ないし、時間もお金も無駄になるので今一度点検と一通り見直す事にしました。ここまでやって自分が思う所ではない最後に残る不良の可能性はダイアフラムとベースの間の接点です。このドライバーのの場合、ユニットとベースの接点が点でなく面で接触しています。そこに歪みなどがあれば密着しないなどで接触不良がある可能性は無いとは言い切れません、そこでダイアフラムとベースの間の接点に点接触接触するよう間に導体をを咬ませてみる事にしました。これならほぼ点接触に持っていけるので接触不良の原因の検証はできるはずです。
使ったのは簡易的にということでアルミフォイルを折った物を使用。もちろん、フォイルを接触した上で導通を検査、念の為導電性のあるグリスを塗ってフォイルを貼り付け(取り付け時にズレを防ぐためもある)取り付け、音出ししてみました。

結果、何の反応もなし。駄目押しで直接ダイアフラムユニットを手で押し付け密着させるも何も変わらず。

ここまできたらもう配線しか無いのですが、確かにあんな線が切れるとは私も思いません。あれこれ検証してここまでやってまだ原因がほぼ特定しているにも関わらず、目視では点検できない為に駄目押しで他の可能性を検証してそこでも同じ結果とはと途方に暮れてユニットを見てみると、あることを思いつきました。

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この配線が露出している今の状態なら、アンプからのケーブルが直にユニットに繋げることができるんじゃ無いかと、そしてドライバーとベースの接触不良も検証できるのではと。

恐る恐るユニットの左右にある半田の部分にアンプからのケーブルを直接接触させると・・・・・音が出るではないですか!

これで原因は100%特定できたと思います。もう一度販売店に連絡して説明すると、代理店の方から技術者の方を派遣するとのこと。その後販売店の方と二人で来られて状況を確認してもらい、確かにこれはこれ以外ないと画像とムービーにて状況を保管して対応を向こうに聞くという事になりました。

それにしても改めてユニットとターミナルを繋いでいるケーブルのなんと普通なこと、

表皮は加水分解して状態は良く無いし、できればもう少し良い物に交換したい衝動に駆られます。もし、配線の交換がうまく出来るならツイーターとミッドレンジぐらいは交換したいところです。ウーファーは以前外してみようとしたことあって、全然外れてくれなかったので本当にダメになった時に考えようと思います。

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そんなトラブルの中で出て来たTS-208ツイーター仕様、その後も調子よく全然問題なくいい感じに聴けているのでいつもと同じように音楽を楽しんでます。何を聴いても全然違和感ないこの仕様で聴き続けるのも悪くないな〜とも思いますが、やはり一部でも不具合をそのままにするのは気分的に良くないのでまあじっくり構えて修理しようと思います。

いつも機械のことばかりなのでたまには音楽のことなど。

いつもの古いレコードばかりでなく、新譜のCDなど買ってなかなか良かった一枚。

 

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NUMBER GIRL / 感電の記憶
今年再結成なったナンバーガールの新譜。

といっても発掘された2002年のライブをCD二枚組に納めたもの。
ライブならではヒリヒリした演奏が意外に良い音で聴きごたえあります。

Boxerの本領発揮といった感じの爆音が心地よい一枚です。