プリアンプがNagra PL-Pに変わって音が安定しだした頃から少し考えていたこと、それはセカンドプレイヤーWell Temperd のフォノイコライザー の変更。
現在使用中のSutherland のHubbleは長年のフォノイコライザー 遍歴で残ったお気に入りのイコライザーですが、PL-Pが入ったことで少しこれを変えてみたくなり考えたのがSpectralのプリをフォノイコライザー として使うということ。Spectralを選んだのは聴き慣れているというのと、これならもし万が一PL-Pが故障してもこちらを予備機として使うことができるし安心かと考えて、それならまだ使ったことない初期のDMC-6など良いのではとオークションなど物色しましたが、なかなかこれといった物が出ません。
以前はちょこちょこ出てたはずなんだがな〜と思いチェックするも全然出る気配なし。そのついでにと別に何かプリアンプの出物がないかなとオークションなどをチェックしていたところ気になるアンプを発見、それはNaim AudioのプリアンプNAC32 。
Naimのアンプは以前から気になっていて、一度セカンドシステムなど組んで使ってみたいなと思ってちょくちょく見ていたのですが、ここに来てその最初期のプリアンプNAC32がオークションに出品されているのを発見。そのデザインにピンときて、これはと思い頑張って入札、ジャンク扱いだった物で思ったより安価で落札できました。
で、到着したのがこちら。
来て早速に天板を開けてチェックした為こんな写真でご勘弁。到着した個体は外観はとても良く中身もやれた形跡なし、PSEの無い電気製品を出品するためか配線が一部切断されていた以外ダメージらしきものもありません。
モジュールに関してもフォノイコライザー が2系統とラインアンプとフルに付いていて文句なし。
電源は本国仕様で240V仕様、100Vでもパイロットランプは点きましたがもちろんちゃんと作動しませんのでこれがジャンク品になった原因かと。
外観的には気になるところは無いものの、少しは手直ししたいところも。フォノ入力のRCAジャック、何故かL側が渋くニッケルメッキもくすんでいたのでスイッチクラフト製の同じようなデザインの物と交換。
ボリュームもガリが多く気持ちよく無いのでこちらは東京光音のCP-2500に交換。バランスの方は全く問題なかったのでそのままです。
電源部の巨大な電解コンデンサーはやはり少し膨らみ始めていたので、こちらはドイツROE製のコンデンサーと交換。
その後DINプラグを使った接続ケーブルを製作して200Vのステップアップトランスを入手し無事作動確認できました。
出て来た音は・・・・とその前にまず置き場所に敏感で、当初プレイヤーの右側に置いたところ結構なハム音が発生、色々置き方を試したところ結局前のレイアウトと同じに落ち着きました。
その後落ち着いて聴いた感じは、まだハム音が少しあるものの鮮度が良くシャキッとした感じ、でも線は細くなく優しい音とは違います。ダイナベクターの10X3は高出力MCなのでMM入力で使っていますが、結構相性が良さそうでまずは満足な音です。
作ったDINケーブルはまだ暫定的な物なのでこれをうちのメインケーブルCardas 4X24で作ってどうなるか、レイアウトはどうするか。電源をどうするかなど色々と遊べそうでこちらも楽しみです。