気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

ポリマーアース?

2020年6月に導入したNagra PL-P。これに伴なって一年近く行きつ戻りしつつ行っていた機器の入れ替え含むセッティングも落ち着いて、今の所もうこれ以上やる事も無いなと落ち着いて音楽楽しんでいる中、1点のみ気になるのが冬場に特に起こる”静電気”

特にレコードプレイヤーのIMMEDIA / EMINENTの方はエアベアリングのせいなのかこの傾向が強く、帯電した盤によっては本当に”バチバチバチッ”という感じで電撃が起こり、オマケにプリのボリューム触った時にも稀にバチッっと来るのです。
静電気を逃がすにはアースを落とす、導電性の何かに逃がす、オーディオ用の仮想アースを使うなど考えてみますがとりあえず手持ちのもので何かないかと見回したところ、部屋の片隅に置いてあるこちらが目につきました。それは・・・・

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小林製薬のドでか無香空間という消臭剤を用いた仮装アースです。
巷では色々な仮装アースの素材があってどれも興味はあるのですが、このポリマーも使い方によってはイケるんじゃないかと思い早速実験。

拙宅のアース状況はこんな感じでプリアンプのアース端子を中心にターンテーブルとバランス変換トランスが繋がっています。今回は主にターンテーブルの静電気対策という事でターンテーブルのアース端子に線を追加してみる事にしました。

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繋いだ線はこれまた手持ちの絹巻きリッツ線を利用。ポリマーに浸かる側はリッツ線の皮膜を剥がしてポリマーとできるだけ接触するようにしました。

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そして最後に一工夫、このポリマーの粒はほぼ水分のみ。そのままではただの絶縁体ですので、ここに食塩をひとつまみ加えます。これでポリマーが電解質になり多少なりとも電気が流れるようになります。

さて、その効果ですが、繋いだ直後は別に?という感じで変化は見られませんでした。

静電気に関してはこちらは一定の効果があるようで、例のバチッっというのはプリの方は全く、ターンテーブルの方も完全にとは言いませんがかなり減りました。

これだけでも効果はあったので満足していましたところ、しばらくすると別の変化も感じられるようになりました。それは音の方で、なんというか背景が静かになってボーカルの発音や各楽器の音の空間感がアップしているのを感じました。これはしばらく聴いていなかった盤を聴くと結構感じて、”え?こんな音入ってたっけ”という感じで聴き入る事も度々、これは結構いいのじゃないかと思っています。