気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

Ortofon Ω カートリッジ

さて、針交換に出す事になったPlatanus 2.0ですが、針交換して帰ってくるまで音楽聴けないのは考えられないので代打のカートリッジとして以前Pink Triangle で使ったOrtofon Ω を使うことにしました。

実は今は休養中のWell Tempered に使っていたダイナベクター10X3を不注意でカンチレバー折ってしまって使えなくしてしまい、いま使えるのはこれだけというお恥ずかしい状態で次のカートリッジを中途半端に決めるのもなんなので、これで行ってみようと早速に装着。

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偶然針位置がPlatanusと同じでセッティングはサクサクと進み、 NagraのフォノセッティングをMM用に変更。

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とりあえず負荷容量を470pFにしてみます。その後試聴の結果容量は220pFに変更して落ち着きました。

セッティングとは関係ないですが、Nagraの天板の加工凄く凝っていて見惚れてしまいます。

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この真空管の放熱用の穴なんかこれだけザグって穴開けて薄く作ってあって仕上げも綺麗で格好いいです。ちょっと横道に逸れてしまいましたが、さて肝心の試聴。

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パッと聞いた感じ前にPink Triangleでの印象と同じ感じで全くニュートラルで癖がなくバーっと音が出てMMとかMCの違いは意識せずに聴ける感じです。実はブログにはアップしなかった事で、少し前にずっと前から気になっていたMMとしてShureのV15ⅣにJICOのSAS針を付けたものを入手してテストしたのですが、しばらく聴いてどうにもちょっとした違和感があって不採用になった事がありました。それに比べるとOrtofon Ωはシステムにスルリと入り込んだ感じでほぼ違和感なし、価格からすると超コストパフォーマンスなカートリッジです。

ただ、ちょっと問題が・・・それはハム音。ちょっと気になるレベルで、でもまあ、聴いている間はそれほど気にならないのでとりあえずと思いましたが、やはり気になって別のフォノ用にシールドをしたケーブルに変えたりしましたがあまり改善せず、色々とみて行くとその出方もちょっとクリティカルで、アームを触るとかなり大きくなり、ケーブルのボディを触ると最小になるといった感じ。静電気にも敏感な感じです。別のアース線を足したり色々と試しますがいまいちで、最後にトーンアームのコネクターをクリーニングしてみたところこれが良かった様でほぼ我慢できるレベルまでノイズは下がって来ました。更に前に少し気になっていたコネクターとスライドするパイプのはめ合いを見直すと更にハムは治まって来ました。どうも問題はアームと本体の間のアースの問題みたいで次の手を今考え中です。まだ静電気には敏感なところは残っていますがとりあえずこのΩと暫くは付き合っていこうと思います。

その後数日色々と聴きましたが、評価は変わらずフレッシュで陽性な音で音の張り艶もあり、結構気分良く聴けています。まあ、細かいところを言えば少し大雑把な感じでもう少し何か凝縮感が欲しい感じもしますが、いや、代打としては十分、まだ試していませんが、Naimと組み合わせるとどうなるか試してみるの楽しみです。

Ortofon Ω、多分現在入手できる最安値カートリッジなのにこの音、オルトフォン恐るべしな 本当に超コストパフォーマンスなカートリッジです。