さて、先日からのプラタナスの違和感から始まりOltofon Ωでのハム音の原因でないかと思われるのがこちらのトーンアームコネクター。
このコネクターの受け側が怪しいと外してみます。
実は以前、樹脂製のトーンアームキャリアをアルミ削り出しのキャリアにアップデートする際、このコネクターのメス側が抜けて慌てて元に戻した事がありました。
今回そこがちょっと気になって、今一度キャリアの固定ネジを緩めたところちょっとこじるとコネクターが外れてきました。
外れたコネクターを観察すると外周の部分に配線が繋がっていて、周りに金属っぽいものが見えます。試しに刃物で擦ったところ簡単に剥がれてきて、どうもこれは塗料のようです。それがスライドパイプに繋がったシールドの役目をしているように見えます。
そこで同じような塗料ないかと探したところ、いくつか導電性塗料というのが見つかりました。今回は作業性が良さそうなこちらのPolycalmという塗料を入手。早速コネクターに塗ってみたところ、乾燥が早く重ね塗りもしやすく、少し時間をあけて3回ほど重ね塗りした後半日程乾燥させました。
しっかりと塗料が乗ったその後余分な塗料を削り落としてパイプに差し込みました。
いい感じの嵌め込みの感触があってこれならしっかり接触しそう、最後にキャリア固定ネジを締めてアームを取り付けてみるととハム音がかなり低くなりました。以前はアームに触れるとハム音が大きくなっていたのもほんの少し大きくなる程度でだいぶんと良くなりました。
その後使っていくと静電気に関しても、たまに起こっていたノイズが今の所起こっていません。う〜ん、これが不調の原因の一つであったであろう事は間違いなさそうです。
これでまた安心して楽しめそうです。