気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

ラックも大事でした。

そこそこのオーディオになってくると収納するラックも機器に合わせてグレードアップというのは当然で、国産ならタオックや海外製ならクアドラスパイヤからゾーカセスやフィニッテエレメントなど格好良いラックがありますが、うちではあえてそれらを使わず古いデンマーク製のキャビネットの上に機器を置いています。

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ところが今回パワーアンプとチャンネルデバイダーのための収納が必要になってしましました。色々と店を見回ったりオーダーでラックを作ってくれるところなど見ましたがどれもピンとこなくて本当に取り合えずでうちにあったネストテーブルに機器を乗せて様子を見ることにしました。

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でもなんとも情けない感じ、なにより頼りない・・・・

前のブログで書いたミッドのアンプをスペクトラルのDMA-80になるともう収まりつかないので妥協して取り合えずでも良いかとクワドラスパイヤを購入。

 

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その後ハイもDMA-80となって取り合えず収まりは良くなりました。

でもなにか違うんです、色々なところで本当によく使われているラックですがなにか頼りないんです。音に関しては色々なラックを試しているのではないのでなんとも言えません、ただレイアウト的に落ち着きがないだけかもしれません、まあ拡張性もあるしこのまま行こうと思っていたところに思わぬ伏兵が登場、あっさり交換となりました。

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それはインシュレーターなどで有名なJ1プロジェクトのラック。

たまたま行ったオーディオ屋さんで見つけてそのしっかりした作りにこれだ!と思って即購入。買ったのは棚板が二枚の物でしたが、その後オークションで追加の棚と足のセットを見つけて拡張して3段仕様に。

こちらのラック、棚板はJ1らしい樹脂製でそこそこ強度あり叩いてもあまり鳴きがありません。それよりもこのラックで凄いのはその支柱です。直径約50mmの無垢のアルミ棒にぶっとい雄ネジと雌ネジが切ってありしっかりと棚板を締め上げます、棚板の裏には変形防止のアルミ製ブレースを共締めにするようになっています。足の部分にはこれまたアルミ製ブレスバーをつないで上からの荷重で足が広がり変形するのを防いでいます。スパイクは足と同じ直径のステンレス製でこれまたしっかりした良い作りです。

クアドラから交換して一聴、まるで違います!今まではやはり棚が振動していたのだなというのが分かるS/Nの良さ、ラックの存在を感じさせないと言うのでしょうかこれには驚きました。これでラックに関しては一安心、アンプも一応落ち着いて今一番未知の部分、チャンネルデバイダーのお勉強に邁進します。

 

チャンネルデバイダー。

Boxer T2を導入するにあたって一番頭を悩ませたのはチャンネルデバイダーの選択でした。

今までネットワークもしくは固定されたチャンネルデバイダーのスピーカーしか使ったことがなく、本格的なマルチアンプは大変だということにびびっていた自分としては本当に暗中模索でのスタートでした。

まずは色々とネットで調べて、お店に行って相談し、そこで見たオーシャンウエイ製Urei525改にピンときて、同じUrei525を導入して使い始めました。とりあえず接続してセッティングしてレベル調整し、聴きながら少しづついじってこんなものかと思いつつ日々レコードを聴き、また気になって調整、こんなものかとの繰り返しで悦に入ったり落ち込んだりで、行きつ戻りつしつこく調整するもどうも納得いく音が出ない・・・・日々ほんの少しのボリューム調整でコロコロ変わる音に翻弄されながらSCM100より一回り大きなキャンバスなのに今までより緻密な音場に感心しつつもああしたこうしたらと長い戦いは続きます。

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続アンプ選び。

とりあえずという感じで、低域ベルカント、中域Lab gruppen、高域Job500で音出しを始めてチャンネルデバイダーのUrei525の設定を少しづつ調整して、こんなものかと落ち着くとどうしてもアンプ交換の虫が騒ぎ出します。それはそうです、8年一緒に過ごしたATC100Aはアクティブでパワーアンプの選択余地がありませんでした。なものでその時期いじるところといえばもっぱらプリアンプで、8年の間にSpectral DMC-12、ATC SCA2、Mark Levinson JC-2、LNP-2、そしてSpectral DMC-20 S2とそれなりにプリのみ色々と楽しんできました。

なもので久々にパワーアンプ遊びが出来るなと色々と考えを巡らしますが、予算もあるし、しばらくはこのままと思いつつちょくちょく物色しているとちょこっと引っかかったアンプが・・・・それはSpectral DMA-80。ちょっと古いですが、プリとも相性いいだろうし、以前DMC-12を使っていた時はDMA-90をブリッジモノ2台でWILSON のWATT3を使っていたこともあって馴染みがあるのでとりあえず入手。まずはミッドに繋いでみるとうん、いい感じ。しばらくして馴染んでくるとLOWのベルカントの締まった感じが違和感が出てきたので下をLab gruppenに変更してこちらの方がいい感じです。そうなるとLOWはこのままでもHIも同じスペクトラルで試したくなるもので悩みは尽きません・・・

アンプ選び。

とりあえず音が出たBoxerT2ですが、3ウェイのマルチアンプということで手持ちのJob300とベルカントのアイスパワーアンプと新たに購入したLab gruppenで鳴らしはじめました。まずはJobはツイーターに固定してベルカントとLab gruppenをミッドとロー入れ替えながら試聴。ベルカントの低域はきっちり制動が効いていて気持ち良くlab gruppenの中域は悪くないのでこの組み合わせで決まり。ラック代わりのネストテーブルは早々にクアドラスパイアに変更してやっと落ち着きました。

と、こちらは写真なし・・・・

 

 

Boxer T2

やってきたスピーカーはBoxer T2というやつ。

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100mmという大径のソフトドームミッドレンジと37mmのこれまた大きめのソフトドームツイータをホーンロードを懸けたハウジングで一体化し、31cmのATC製ウーハーをダブルに使ったマルチ専用スピーカー。ATC SCM100Aを使っていた私には次はこれしか無いなと思っていたスピーカー、大変高価でまさか自分で使うとは思いませんでした。

ピアノ運送の屈強な方々にて搬入され、販売店の方と大体のセッティングをしてとりあえず出てきた音は今まで使っていた100と違和感無い好みの音でちょっとほっとしました。

ただ、まだ自分も部屋もスピーカーも馴染んで無い状態ですので、まだまだ道のりは長いです・・・・

then she appeared

新しいスピーカーの為にスピーカーベースを購入。

うちはオーディオの為に作ったリスニングルームというのではなく普通の部屋で、床ももう40年ほどの年季のいった木の床なのでいい感じにやれてとても気に入っているのですが、やはり少し弱いので、この部屋を使いだしてからすぐにトラバーチンのベースボードを使っていました。

今回スピーカーに合わせて新調しましたところ、これがとんでもなく重く難儀しました。

スピーカー搬入時に手伝ってもらえてなんとか設置できましたが、一人ではとても無理・・・

いやはや、えらいものを買ってしまったと思いました。

こちらがそのベース。

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一枚40Kgぐらいでそれが2枚、本当に重かったです。あと、スタンドというかもう一つのベースはメープルの集積材を100mm角のキューブに仕立てて作ってもらいました。

次はケーブル、100Aはパワードだったのでスピーカーケーブルは無く、ラインケーブル一本で終わりでしたが、今回は3wayマルチアンプシステムなのでスピーカーケーブルがLR各3本ずつ、ラインケーブルも必要で、とりあえずラインケーブルは暫定的にカナレのケーブルをサウンドハウスで注文、スピーカーケーブルはモガミの3082というメーター280円!の同軸構造のケーブルをとりあえず準備しました。でも、このケーブルなかなかにつくりが良く音も悪く無く、コストパフォーマンスはとても良いケーブルだと思いました。

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マルチアンプといえば肝はチャンネルデバイダーと言いますが、当方チャンネルデバイダーを使うのは初めての為、ネットで色々調べてみますがイマイチピンとくるのが無いので、スピーカーを買ったお店にあった(というのも凄いですが)超弩級なオーシャンウェイのスピーカーとセットになっていたチャンネルデバイダーがUREI 525だったので多分良いのであろうと方々探してなんとか入手。

アンプはサブ用に使っていたICE POWER モジュールのベルカントのモノラルアンプ、高域は100Aにスーパーツイーターをアドオンしていた際に使っていたJOB300と手持ちのアンプと新たにLab.gruppenのIPD1200を入手、これで受け入れ準備完了です。

そしてついにスピーカーが到着、ラックは古いネストテーブルとこのスピーカーを使うレベルからすると冒涜とも言える本当に仮セッティングでとりあえず音出しの図。

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一応音も出てほっとしたところでしたが、これから長い道のりの始まりです。

受け入れ準備。

8年間ATC SCM100Aを使ってきて、機嫌が良い音を奏でる時もあれば、これは・・・と思う時もありながらもしつこく使い続けて段々と馴染んでいった頃、浮気心も出てきてサブシステムを組もうと幾つかのスピーカーを試してきました。結果、共存が難しいというか、調整が進むと結局いらないんじゃない?とメイン一本に絞ってここ何年かは満足していました。

CDPのマイクロメガは自分の中では全く違和感なく、レコードは安心のウエルテンパードと攻めのIMMEDIA/ET-2で満足して、この数年はプリアンプに絞って色々と入手して使いながら夏場のJC-2とメインはSpectral DMC-20 S2 で落ち着き平和に過ごしておりました。

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DMC-20 S2を導入して3年目の夏、中古で入手して当方では一度もメンテナンスされていないこの個体、今年こそはと夏のある日に東京の販売店にメンテの為に持ち込みしました。その時に店員の方とお話ししていて、そういえば先日売りに出ていたスピーカまだあるのですか?と伺うとまだありますよとのことで、買えはしないが見るだけでもと見せていただいて、『やはりこれは大きすぎるね〜うちじゃ無理だね』などという話の中で、『そういえばこれの半分のモデルもありましたよね、あれならいいよね〜』と言ってると、店員さんが、『いや、それも実はあるんです、まだ出していませんでしたが。』え?と見せてももらうと確かにそのものが・・・・・いや、ちょっと待って、う〜んでも、とその場ではいやいいですねだけで帰宅しましたが、数週間悩んで悩んで一大決心、入れ替えることにしました。

そう決まると受け入れ準備ですが、今のSCM100Aはパワードスピーカーで今度のは普通のスピーカー、それもマルチンプ専用機!受け入れには色々と準備が必要ということで仕事が忙しいこともあって2ヶ月ほど預かってもらい受け入れ準備を始めました・・・

 

夏用システム

ここ数年夏場の送り出しはこのシステムになっている。

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メインのプリアンプは夏場は発熱が大きく、使用が不安なので発熱の少ないMarkLevinsonのJC-2を使っている。フォノイコライザーはサザーランドのハッブル。実は毎年夏に入れ替えるたびにこっちの方が合ってる気がするのではないかと思ったりしつつ、秋になってメインに戻すとやはりこちらかと行きつ戻りつしつつもう数年。

オーディオラックというゴージャスなものが好きでないので、60年代ぐらいのデンマーク製の古いキャビネットを使ってセッティングしている。音は良くないかもしれないけど見た目重視です。

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レコードプレイヤーのメインはIMMEDIAのRPM-2にエミネントのFT-2。

調整はちょっとたいへんだけどリニアトラッキングの動きが好き。

カートリッジは現在マイソニックのエミネントGLです。

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CDは古のマイクロメガCDF1、スイングアーム主義者です。これは変わらない、変えられない1台。

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もう一台のレコードプレイヤー、ウェルテンパードのクラッシック。フォノはメインと同じくサザーランドのPh3D、これは上のJC−2のフォノがダメになって急遽購入したものだったのだがそれが当たりで気に入ってしまいプレイヤーとフォノイコの間の台は自分で設計したアルミ削り出しとカーボンボードで作ってしまいました。一体のシステムみたいで気に入ってます。カートリッジはライラのヘリコン。

これらと送り出しとスピーカーのATC SCM100Aslのシステムで平和に過ごしていたのですがちょっとした興味からシステムの大幅変更になっていくことになってしまいました・・・・

それは予想もしていない方向から

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2007年から使っているATC SCM100ASLは使い出してもう8年になる。その前の20SLからすると10年近くATCをメインスピーカーに色々と思考錯誤しつつ、この数年はもう触るところも無いと安心して音楽に集中して平和に過ごしていたところが、ほんのちょっとした好奇心で話をしたところがこんなに大変革になるとは・・・・
新しいシステムと過去のシステムの備忘録を始めました。