イギリスのOrso Audio に注文したルンダールLL1931を使ったMCステップアップトランス、現地で在庫が無かった為到着まで少々時間がかかりましたが無事到着。
このトランス、昇圧が16か24dbに切り替えできるのと負荷抵抗をカートリッジに合わせられるのが特徴でそれぞれ事前に設定しておけるようになっています。
今回は昇圧比を16db、負荷抵抗はXV-1推奨値の30Ωに合わせた抵抗をセットしてもらっておきました。
到着したトランスを早速試聴。ハムなども無く静かなトランスでまずは好感触。
ただゲインが少し高いようで、でもこんなものかと思いつつも念の為セッティングを確認。
蓋を開けて中を確認するとこのジャンパー線の位置で昇圧比の切り替えのようです。LOADの方は負荷抵抗用の抵抗。
試しに差し替えてみると昇圧比が下がりました?アレっと思って抵抗値をみると
10KΩ、これは24dbの昇圧比での30Ω用の負荷抵抗が付いてます。
何故か向こうさんで勘違いして24db時のセッティングで送られてきたようです。
実は、事前に取り付ける抵抗値をOrsa Audioに質問していて答えをもらっていたので気づくことが出来ました。ということで元々の16dbのジャンパー設定で負荷抵抗の抵抗も交換して再試聴。
比べてみるとこちらの方がPL-Pのインプットゲイン設定の好みの位置になったので、昇圧比はやはり16dbに決定し、昇圧比が決まったらEMTとのゲイン差をテストレコードを使用して調整、その後推奨負荷抵抗の前後に対応する抵抗を入手して更に試聴を続けた結果、向こうからもらった抵抗値がしっくりくるようで取り敢えずこの抵抗値でいくことにしました。
ただ、何故かここまで来て色々なレコードを聴き続けるとどうにもイマイチ気に入らない感じというか違和感を感じて何か原因は無いかと探すと・・・・・見つけました!
その原因はPL-P側のセッティング。PL-PのフォノステージはMM MC 負荷抵抗や負荷容量、トランスやランブルフィルター等色々と設定を変えられるのですが、それがちょっと複雑で、今回、トランスをバイパスさせるためにジャンパーを切り替えたのですが、更にもう一つ別の位置にMMかMCかの設定をするジャンパーがあって、これはMCなのでそのままにしていたのですが、それがトランスを使用しない場合はこれを外せとの指示が。MCなのに・・・・・でその通りにジャンパーを外すと・・・・・・
来ました!俄然元気に見通しの良いスカッと抜けたサウンドになって、いやこれが本来だと一安心。
これが問題のジャンパー。ホント気がついてよかったです。違和感は大事です。
と、ひとまず今回のステップアップトランスは良い感じにセット出来て、以前よりSTSTで聴くことも増えて、XV-1にカートリッジを交換したことが良い方向に向かってくれて満足です。