気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

Orso Audio LL1931 MCトランス。

イギリスのOrso Audio に注文したルンダールLL1931を使ったMCステップアップトランス、現地で在庫が無かった為到着まで少々時間がかかりましたが無事到着。
このトランス、昇圧が16か24dbに切り替えできるのと負荷抵抗をカートリッジに合わせられるのが特徴でそれぞれ事前に設定しておけるようになっています。
今回は昇圧比を16db、負荷抵抗はXV-1推奨値の30Ωに合わせた抵抗をセットしてもらっておきました。

到着したトランスを早速試聴。ハムなども無く静かなトランスでまずは好感触。
ただゲインが少し高いようで、でもこんなものかと思いつつも念の為セッティングを確認。

蓋を開けて中を確認するとこのジャンパー線の位置で昇圧比の切り替えのようです。LOADの方は負荷抵抗用の抵抗。
試しに差し替えてみると昇圧比が下がりました?アレっと思って抵抗値をみると
10KΩ、これは24dbの昇圧比での30Ω用の負荷抵抗が付いてます。
何故か向こうさんで勘違いして24db時のセッティングで送られてきたようです。
実は、事前に取り付ける抵抗値をOrsa Audioに質問していて答えをもらっていたので気づくことが出来ました。ということで元々の16dbのジャンパー設定で負荷抵抗の抵抗も交換して再試聴。


比べてみるとこちらの方がPL-Pのインプットゲイン設定の好みの位置になったので、昇圧比はやはり16dbに決定し、昇圧比が決まったらEMTとのゲイン差をテストレコードを使用して調整、その後推奨負荷抵抗の前後に対応する抵抗を入手して更に試聴を続けた結果、向こうからもらった抵抗値がしっくりくるようで取り敢えずこの抵抗値でいくことにしました。
ただ、何故かここまで来て色々なレコードを聴き続けるとどうにもイマイチ気に入らない感じというか違和感を感じて何か原因は無いかと探すと・・・・・見つけました!

その原因はPL-P側のセッティング。PL-PのフォノステージはMM MC 負荷抵抗や負荷容量、トランスやランブルフィルター等色々と設定を変えられるのですが、それがちょっと複雑で、今回、トランスをバイパスさせるためにジャンパーを切り替えたのですが、更にもう一つ別の位置にMMかMCかの設定をするジャンパーがあって、これはMCなのでそのままにしていたのですが、それがトランスを使用しない場合はこれを外せとの指示が。MCなのに・・・・・でその通りにジャンパーを外すと・・・・・・
来ました!俄然元気に見通しの良いスカッと抜けたサウンドになって、いやこれが本来だと一安心。

これが問題のジャンパー。ホント気がついてよかったです。違和感は大事です。

と、ひとまず今回のステップアップトランスは良い感じにセット出来て、以前よりSTSTで聴くことも増えて、XV-1にカートリッジを交換したことが良い方向に向かってくれて満足です。

 

ヘッドアンプかトランスか。

ダイナベクターのXV-1が来てからEMT948の方はお休みしてSTSTの方を聴き続けています。一つには前に使っていたEMT HSD006と比べるとXV-1の出力差がだいぶん低いので(と言ってもMCとしては低くない0.3mV)PL-Pのフォのイコライザーでは内臓トランスを使ってもちょっとゲインが低くて、他のラインとのバランスが取れず使い分けが難しいのと、やはり新く入手したカートリッジの方に気が向いてという感じでXV-1を聴き続けています。
然りとてこのままの状態でEMT948や他の機器との出力レベル差をほっておく事は色々なソースをシームレスに使いたい自分としてはこのまま放っておくのは気分が良くありません。となるとやはりカートリッジとプリの間にトランスかヘッドアンプを入れるしかないかと、で昇圧機器選定のはじまり。
まず、このXV-1のメーカーダイナベクターの推奨は同社で同時発売されていたヘッドアンプのPHA-100というヘッドアンプ。こちらは純正組み合わせで安心といったところですが、どうにも古い機種で適当な売り物が見つかりません。で現行入手できるものではFIDELIX製のLIRICOといったところですが、こちらは一度使ったことがあるのでふたたびというのもちょっと躊躇してしまいます。そうなるとヘッドアンプとしては当時の古い物から選ぶかなと考えると思い浮かんだのはMark Levinson のヘッドアンプJC-1。こちらは以前JC-1 ACは同じくレビンソンのLNP-2と組み合わせて使っていたことがあります。もうだいぶん以前の事なので記憶が曖昧ですがスッキリした音で悪くなかったと思い探してみると、某オークションで早速発見。ですがいかんせん古い物なので確実性の無い品物に目一杯入札するのに躊躇して残念ながら競り負け。少しして電池式のJC-1 DCも見かけ、こちらも入札してみますがやはり競り負け。それではと他のヘッドアンプはと探してみるもいまいちピンと来るものが無く、それではトランスはどうかと考えはじめました。
トランスも最近ですとHaufeのT890を入手してHSD006に使ったりもしましたが

いまいち気に入らず手放してしまって、なので新しくトランスを導入するとなると考えまず思い浮かんだのはオーロラサウンドAFE-12
こちらなら自分もバランス変換に使っているルンダール製のトランスを使っていて、インピーダンスを切り替えてマッチングを変えられるのでちょうど良いかと思いました。ですが、果たしてゲインが26dBが今回のカートリッジとPL-Pの間に適切かちょっと考えてしまいました。というのもPL-P内蔵のトランスのゲインはPL-Pのマニュアルには無く、何か資料はないかと探した中で唯一記載があったのが当時の雑誌の記事の中にあったMMとMCの入力差が4.5dBという記載、これに比べると26dBのゲインが適切かどうかいまいち確証が持てず、AEF-12の方は一旦保留と言う事で他の選択肢はとそういえばと思い出したのが同じルンダールのトランスを使用してMCトランスキットを販売していたK & K Audioというところ。早速ブックマークしていたホームページを覗くと現在は営業終了とのことでこちらは以前から気になっていてどうしようかと悩んでいただけにとても残念。
ですが、キットの製造は別の会社に移ったようで、その移管先Erhard Audioを見ると以前見ていたキットと同じものが販売されていました。https://www.erhard-audio.com/SUT_Kits.html

K&Kの頃と同じように使うトランスの種類も豊富で、色々なゲインやコアの材質、果ては銀線を使った超高価なものまでラインナップされていました。その中で自分が良いなと思ったのはうちの常用ラインケーブルであるカルダス製の銅線とアモルファスコバルトコアのLL1931を使ったキット。ゲインが18dBか24dBかを選べ、負荷抵抗も差し替えで変更可能と色々なセッティングを試せそうなのでこちらにしようと思いました。
ただ、このキット、インプットとアウトプットプラグの位置が配線の流れに沿って対象になっていて、自分的にはどうも使い勝手が良くありません。実はこれは以前にも気になって、その時結局購入に至らなかった点でここがどうしても気になります。
ということで、ここはいったん保留にして今一度、今度はLL1931使用ということで更にリサーチすると、ありました!
イギリスのルンダールトランス販売店Orso Audio製のMCトランスです。
これならプラグレイアウトも一方向でスッキリ、ジャンパーの切り替えでゲインの変更や負荷抵抗の差し替えも可能と理想的です。日本への発送も可能で、いや〜探した甲斐がありました。
早速LL1931でXV-1推奨負荷抵抗の30Ωのセットで注文。到着が楽しみです。
といってもヘッドアンプも試してみたいのでこれからも捜索は続けます、ほんとキリがないですね・・・・・・・

 

Nagraの帰還と新しいカートリッジ。

お店を通して太陽インターナショナルに修理に出したNagra PL-P、なんとあちらでは症状が出ないとの事で、それでも一応見込み修理という事で電源部のコンデンサーなど交換して一通り点検していただきました。修理が上がったPL-Pを受け取って早速接続。
修理の間使っていたNaim NAC32でも大きな不満は無く楽しく聴けていましたが、やはりPL-Pの方がしっくり来ます。
サブスピーカーというか、もう一つの楽しみ方のATC SCM10とQuickSilver Mono AMPとの組み合わせも馴染んできてBoxerとの共存できそうな感じで当面はこれで楽しもうと思った矢先に変化が・・・・・それがこちら。

STST用の新しいカートリッジ ダイナベクターDRT XV-1
新しいプレイヤーとしてEMT948を使い出して、STSTで使っているEMT HSD006と948で使っているTSD FSLがほぼ一緒のカートリッジということで音の差があまり無く、せっかくのターンテーブル2台体制なのに遊びの要素がなくて面白くないので、STSTの方のカートリッジを違う物に変えようとぼんやり思っていました。
EMTのカートリッジの音はとても気に入っているので次はボロンカンチレバーのJSD5辺りかとも考えていましたが、それもコストの割にあまり変わらいような・・・・さりとて、これといったこれがというものが無くそのままになっていました。
そんな時、某SNSに上げられていた情報でこちらを見つけ、その姿形にこれだ!と反応してしまい、ほぼ衝動買いのような感じで購入してしまいました。
さて、やってきたXV-1、見た目はかなりいかつくカッコ良し。HSD006と比べるとこんな感じ。

マグネットの巨大さと構造の複雑さが際立った独特の形状が分かります。
コイルが装着されるポールピースも巨大でなかなか迫力があります。
見比べるとその大きさが目立つXV-1ですがトーンアームに取り付けるとSTSTのトーンアームのシャープなデザインとマッチしてなかなかに格好良くて気分が上がります。

さて、肝心の音ですが、これがなんとも掴みどころのないというか色々な表情を持った音というか、今までのEMTに慣れた自分からすると繊細で余韻に満ちてかつ低域の伸びが大きく、そして時々ふっと声の質感に録音っぽくない無いリアルを感じる(いつもではない)不思議な音で、色々なレコードを聴いてもまだ答えが出ない感じです。
あと出力が0.3mVとEMTと比べて低いので948との音量差に大きな違いがでて、使い勝手上これはトランスかヘッドアンプを使って上げないとPL-Pとのマッチング含め本当のところは分からないなと久しぶりに楽しい悩みが出て、さてどうするかじっくり考えているところです。




SCM10のセッティングとVOVOXのケーブル。

さて、ひょんなことからやってきたATC SCM10、今回こそはメインのBoxer T2との共存を目指してセッティングをいろいろ試しました。
まずは無難なところでこんな感じ。

まずはこんな感じでメインの方にできるだけ影響無いようにしてみましたが、これでは小型スピーカーの良いとこを発揮するはずもなく意味無しと却下。
一番良さそうなのはメインの前あたりですがそれはメインを蔑ろにすることになってしまうのでもちろんダメ。でこんな感じを試してみました。

メインの外側まで広げてセッティング。流石にこれは中抜けのサウンドになるかと危惧しましたが意外とイケる感じでこの方向で詰めていくことに。

そしてオーディオ遊びの定番ケーブルの交換です。

今回使ってみたのはオーディオ用というより楽器の機材用として使われている
スイス製のVOVOXというケーブル。

こちらのケーブルメーカーは以前から気になっていたケーブルメーカー、日本で発売された当初はオーディオ用のケーブルもあったのですが今では楽器のシールドケーブルのみになってしまったのでそれを使ってスピーカーケーブルを作ってみました。
このケーブルはギターシールド用ということでなかなか面白い構造をしていてそれがこちら。

芯線は極細0.4mmの6N単線、これがホット/コールドともに使われています。特徴的なのはそのホット側でその単線の被覆の上にシールドが被っています。
なのでコールドはノンシールドという面白い構造です。ホット側のシールドは多分片側落としでコールドとまとめる使い方になると思いますが今回はとりあえずシールドは繋がずに使用。
そしてこのケーブルのもう一つの特徴はとても軽量なこと。芯線が細いので軽いのは当たり前なのですが、それにしてもというぐらい圧倒的に軽いと感じるのはポリマーを使った絶縁体の材質のせいと思われます。
で、肝心の音ですが、これが予想以上に良くてちょっとビックリ。
これだけ細い線なので低域なんかどうかとかと思いましたが予想に反してしっかりしていて帯域感も十分、色気も感じて無味無臭という方向でもなく、ただ、少しだけ高域にスパイスを感じて小型スピーカーにはよく合うと思いました。
そしてその後このケーブルでセッティングを細かく詰めて今の所こんな感じで落ち着きました。

本当はもう少しスタンドを高くした方が良いと思うのですが、これ以上上げてメインのミッドやハイに掛かるのがどうかと思いこの高さに留めています。
と落ち着いた頃にちょっとトラブルが・・・・・
突然Nagraが故障してしまいました。

症状はちょっと深刻で、早速お付き合いのある販売店さんに持ち込んで修理をお願いしました。そこでこんな時のための代打はこちら

Naim Audio のNAC32 の出番です。
とりあえず繋いだ音の感じは特に問題なくでしたが2〜3日通電後の音では印象が変わってNagraとは少し傾向が違い上下の帯域は程々で中域重視な感じで低域はちょっと甘め、ライン接続のEMTよりフォノイコに繋いでいるSTSTの方がしっくりくる感じでこれは意外でした。
そして低域の伸びるBoxerより下が甘い分SCM10で聴いている方がバランス良い感じで、しばらくはSCM10の方がメイン使いになりそうです。





 

ATC SCM10 再び。

サブスピーカーはもういいと言いながら、懲りない性分で、
友人が使わないということでそれならと譲ってもらいました。ATC SCM10

以前ATC SCM100Aを使っていた頃、やはり色々サブスピーカーを試していた時に一度このSCM10を入手したことがありました。大きさは違っても流石ATC、音色は同じでこれは流石に必要無いかと手放してしまいましたが、その音の印象はずっと残っていました。で、今回はまた縁を感じて再び手元に置くことにしました。

サクッと接続して鳴らしてみた感じやはり10は良いな〜と。
こんなに小さいのにガッツのある音がします。

アンプはQuick Silver のMono AMP 8417を使った初期のもの。アンプ喰いと言われるSCM10ですが、意外と充分に鳴ってくれます。

最初の試聴に使ったレコード達。流石に一番左のEP-4ではボリューム上げるとウーファーがボトミングしてしまい流石にこれは無理かと限界を感じました。でも他のレコードではほぼほぼクリアで余程で無い限りどんな音源でも行けそうです。

と気に入ってしまうとイジってしまうのがこれまた悪い癖で、Boxerで好結果だったユニット取り付けネジのチタン化を早速実行。
左が元の状態で右がチタンネジに交換後です。今回以前お願いしたチタンショップGKに寸法の合う黒染めのチタンネジが無く、一部生地のままのネジを使いました。
ちょっと雰囲気が明るくなった感じでこれはこれで良しかなと。
次はちゃんと合うスタンドを見つけないとなと、しばらく楽しませてもらいます。

 

EMT 948を使ってみて思ったこと。

日々EMT 948を使っていく中、このプレイヤー、今まで使ってきたレコードプレイヤーとは使い方に大きく違うところがあるのに気づきました。
その使い方とは、メインの電源を入れレコードをセットした後、まずトーンアームをレコードのリードインに合わせてからトーンアームリフターボタンを押してアームを下げます。

そして針がレコードの上に乗った状態からスタートボランを押して回転スタート。

この順番でスタートすると針を落とした時のショックノイズ無しに再生スタートとなります。そして掛け終わったらまずは回転を止め、その後リフトアップしてアームを戻して終了という流れです。
いや、そんなのDDプレイヤーならよくやるという方も多いかと思いますが、948の場合少し違うのがイコライザーアンプ内蔵だということ。というのもこのプレイヤー、回転スタートボタンを押してのみイコライザーアンプからの出力が出るようになっているのです。
なのでアームの上げ下げだけでは何をしても音が出ず、回転を始めると同時にミュートがオフになり、回転を止めると音声がミュートになるという賢い機能になっています。
今まで、普通のプレイヤーの場合、特に重量級のプラッターを使ったプレイヤーだと回転が安定するまでに時間がかかるので、まずプラッターを回転させ、その後針を落とすのが普通でその際どうしてもポップノイズが出てしまいます。それを防止するには、ボリュームを落としてから針を落とすか、ミュートスイッチでラインの出力を切って落としてなど一手間かけてやっていたのが、この機構だとボタン一つでOKというのは実際操作するとなんともスムーズで気持ち良いのです。
その操作感はなんというかCDプレイヤーを操作しているようなノイズレスでいきなり音が立ち上がってくる感じ。
業務用ならではの機構なのでしょうが、これがたまらなく良くて手に入れてよかったと思うプレイヤーの一台となりました。

 

 

 

 

 

UHER CR240修理など。

拙宅にEMT948が来て3ヶ月程、音もですが操作感や他の機材との使い分けなどシステムにすっかり馴染んできました。何かを触って音の変化を楽しむオーディオモードでなくひたすらレコードを聴き続けられる感じで平穏な音楽生活が訪れています。
久々に3台体制になったレコードプレイヤーでしたが、新しくメインというかユニバーサルユースに使うEMT 948と更に聴き込む為のSTSTという使い分けになっていくようになって3番目のMissionの方はイマイチ出番が少なくなっていました。
と言ってもデザインがとても好みで置いてあるだけでも絵になるプレイヤーなのでこれはこれ良いかと思っていた所、友人がMissionを使いたいという事で貰われることに。
そうなるとMissionの空いたスペースに何か置かないと寂しいのでプレイヤー3台以前の状態、UHER CR240を戻す事にしました。

久しぶりに置いたUHERはやはり格好良く、見ているだけでも良い気分です。

せっかく戻したのだからテープでも聴いてみるかとカセットを入れて掛けたところ少し動きに安定感がありません、テープ伸びてるのか?試しに他のテープでも掛けてみると同じような感じなのでこれはと思い少し手を入れてみる事にしました。
とりあえず自分に出来そうなのはベルト交換ぐらいなのでeBayでドイツのセラーからCR240用のベルトセットを入手し分解開始です。

まずは上蓋を外し、カセットのガイドユニットを取り外し

ベルトが掛かっているヘッド下を観察。

何やらややこしそうなレイアウトで交換するのに苦労しましたが、なんとか交換。
ベルトはメインのベルトだけオリジナルから交換されていてそれが原因だったかも。

さて、交換も完了してランニングテストしますがまだ安定しません、というかスピードが遅いです。
これは何か調整が必要とネット上でマニュアルを探しますと意外に簡単に発見しPDFのマニュアルをダウンロードできて調整方法を確認。
スピード調整の前にどうもピンチローラーも怪しいのでこちらも点検。
やはりツルツルピカピカでこれではと部品を探しますが、なかなかピッタリの物が見つからず、仕方ないので一皮剥くように少し加工して装着。
そして最終調整に用意したのはこちら。


440Hzのテストトーンテープと 管楽器用のチューナー。これを掛けてチューナーを見ながら調整しました。チューナーはワウフラッターもみれるのでレコードプレイヤー用にも便利かも。

最終テストも良好で調整無事終了。パネルを組み戻して完成です。

これでしばらくは楽しめそうです。そして少しだけおまけの加工。

パネルの固定ネジが普通のプラスだったのをチタン製のキャップスクリューに変更。

少し高級感が増したかとw

今回Uherを整備するにあたって大変参考になったのがこちらのブログ。

blog.goo.ne.jp詳細な記事がたいへん参考になりました。

そしてスピーカー側も少し変更。

一旦はサブスピーカー用にと導入したGoldmundのアンプは結局例によってサブスピーカープランは却下に伴い撤去し元のように戻しました。でもクイックシルバーは置いた感じが好きなのでそのままに残してあります。ちょうど良い感じの置き台も見つけて良い感じ。

竹の集積材で出来たこのボード、実はIKEAのまな板。アンプに合った大きさと意外に程よい重量感のしっかりした作りでまさにピッタリです。そして安い(笑)

と結局一回りして元に戻った感のあるオーディオ生活ですが良いのか悪いのか・・・・・

 

 

EMT 948 その音。

何日かずっと新しいEMTでレコードを聴き、音が少しづつ部屋に馴染んできた感じになって何となくこのプレイヤーの音の感じが掴めてきました。
その間、来た当初からレイアウトを少し変更。

最初はこんな感じで2台のプレイヤーの間にUHERを置いて程良い空間を保った感じ。
でも、UHERの出番はあまり無いのとちょっと考えがあってこちらに変更。

久々のレコードプレイヤー3台体制、今回EMTがフォノイコライザーアンプ内蔵ということで出来たこのレイアウト、手前味噌ですがなかなか壮観です。
これで3台の音を聴き比べて新しいEMTの傾向を掴もうという目論見です。
そして少し気になる所を自分好みに手を入れました。
まずはこのプレイヤーならではの電源ONで点く蛍光灯の照明。

昼光色の蛍光灯なのでかなり白く、明るいのですが個人的にはあまり好きな感じでなく、こちらを少し自分の好みに変更。

蛍光灯に照明用のセロファンシートを被せて電球色に近付けつつ光量を落としました。
実はこのランプ、上から見るとそれほどでは無いのですが、横から結構ランプが見えて普段聴いているポジションからだと照明がうるさく落ち着きませんでしたがこれでちょうど良い感じになりました。
それと上の写真と比べるとちょっと違うところが・・・・それがこれ。

こちらは針先を照らすためのライト。元々ついてなかったのですが、その取り付け穴にメクラ蓋がついている状態だったのでつい付けたくなり買ってしまいました。
とりあえず取り付けて配線はまだですが何となく満足してしまってます。
そして買った時から動きが悪かったこちらを修正。

それはドーナツ盤用のアダプターポップアップ機構。
こちらの動きが悪くて使えない状態だったのを修正して使えるように。まずはとユニットを取り外して気づいたのですが、どうもセンター穴のクリアランスが詰まってしまってダメっだったようでそれならとこちらの出番。

問題はスピンドル穴の問題みたいなので自作のレコード穴用のリーマーで修正して動きを試すとバッチリ。

ささっと掃除して元通りに組み付け修理完了。これはアダプターを押さえながら回すとポップアップしたり戻ったりする機構で修理後は動きもスムーズで問題無し。
これで自分でできることは一通り終了です。
ついでに針先ランプと同時に購入した新品のプラッターマットに交換。その際、プラッターを外してみたのですが、これが何とも”これだけ!”っというぐらいの物でビックリ。

5mmあるかないか位のアルミの板に滑り止めの加工とコーティングをしただけという何とも心もとないプラッターです。こんなペナペナで良いのだとちょっとびっくりです。ちなみに画像は表側のコーティングが少し劣化していたので綺麗な裏側を撮影。

さて、肝心の音ですが、まず操作系が素晴らしく使い勝手が良いです。今まで長い間ベルトドライブなどのターンテーブルを使ってきたことからするとボタンを押せばまさにスッと動きストップも一瞬、ベルトドライブの電気式になってるアームの上げ下げも通常のオイルダンプ方式からするととてもスムーズでクイック、回転数の切り替えも一瞬と全くもって気持ち良い使い心地です。ダイレクトドライブで言うとSL1200シリーズのプレイヤーも操作したことありましたが、それとはまた違った軽快さがこのプレイヤーにはあります。
そして音の方は何というか全く盤石で説得力があります。何を掛けても今までと違和感感じることなく正しい音が出ていると感じます。なのでプレイヤーの個性といった感じは感じず安定していて何を掛けても大丈夫といった安心感があります。あと、音が前に出てくる感じがあってそこもいい感じです。ただ、S/N比というか背景の静けさは流石に重量級のプラッターを回すSTSTの方があるように思います。
それならSTSTの方が良いかというと、それはほんの少しの差で、この操作性の気持ち良さと使い勝手故についこちらのプレイヤーを使ってしまします。実際カートリッジはシェルが違うと言っても同等品なので音の傾向が似ていますので普段はEMT、じっくり聴きたいときはSTSTと使い分け出来そうです。
次に妄想するのはSTSTのさらなるブラッシュアップ、具体的にはカートリッジのアップデートですがこれはもう少し先になりそうです。
それにしてもEMT 948 とても気に入りました、これから長く付き合えそうです。

EMT 948 。

今年は秋を感じる事なく冬の感じになり、そろそろ良いかと石油ストーブを部屋に置きました。

リスニング軸上にある物体というのは少し気になりますがそこは静かで電気に影響無い暖房として拙宅では石油ストーブを使っています。
その状態でサブスピーカーをまたまた設置。でもやはり何度やってみてもメインとサブの使い分けが定まらず、何日か聴くと撤去、そしてまた戻すという事を繰り返しやはりシンプルが一番かなと納得いきはじめたところでまた機材の変化が・・・

それはこのレコードプレイヤー、EMT 948 今まで自分で使ってきたプレイヤーの毛色と全く違う感じのこれを新しく向かい入れたのは、何というか偶然を引き当てたような出来事がありました。
というのはある日友人から”レコードプレイヤーを入れ替えたいのだが何か良いの無いかな?”という相談が発端でした。そこで自分なりにその友人の音楽嗜好に合いそうなプレイヤーを探して、とあるプレイヤーの中古品を販売しているのを見つけて紹介し、友人もそれを気に入り確認の為販売店に行くとそこのお店にこのプレイヤーも置いてあったのです。

本来の目的であるプレイヤーの確認を終えて、これも良いですねと言うと動かしてみますかとスイッチを入れてターンテーブルを回してくれました。その動きが今まで使ってきたオーディオ用のターンテーブルの動きと違う反応でプラッターの回転が立ち上がる様を見て、おお!何といのでしょう、凄く静かでリニアな立ち上がりにちょっと感動して、その後聴いてみますかとTSD15を取り付け聴かせてもらうと何というか説得力のある音にこれはと気に入ってしまい、その場はとりあえずという感じで帰宅した後どうしても気になり熟考を重ね、翌日導入決定してしまいました。
この個体にはカートリッジが付属していなかったのでカートリッジも併せて購入。

選んだというかEMTのトーンアームですから使えるのは基本専用カートリッジのTSDからになり、今回は一番一般的なTSD SFL をチョイス。これだとSTSTに使っているHSD 006と基本変わらないようにも思いますが、このカートリッジを気に入っているのとEMT 948の方をユニバーサルに使う事を考えるとこれが一番かと思いこちらを使うことに決めました。

 

まずは接続でこのプレイヤー流石にプロ機だけありしっかりトランスを使ったバランスアウト仕様になっており、それに合わせた変換ケーブルを拙宅の基幹ケーブルCaldas 4X24にて製作。

一瞬で点灯するSYNCランプ、色と照度がとても良い感じの光り方で綺麗。

肝心の音のインプレッションはカートリッジ含め馴染んでいないのでまた次回に。




 

 

レイアウト変更、そして更なる変化。

DACの移動や新しいCDやレコードプレイヤーの導入で機材がみっちりとしたキャビネットの感じが少し嫌になってレイアウトの変更に着手。そしてスピーカー側もアンプが増えた分ゴチャゴチャしてきたのであわせてこちらも整理してみました。

まず、CDのMicromegaを撤去。お気に入りのCD機で入手当初は嬉しかったのですが、やはり一度通り過ぎたCDの再生はアナログ主体の現在では出番が少なく、ここは一旦仕舞う事にしました。さりとてアナログ2台だけのレイアウトでは少し寂しいので
カセットデッキのUHERを隙間を埋めるようにレイアウト。アナログ機材のみのレイアウトにしてみました。

前にDENONのトランスを入れて好結果だったのでそれではとEMTにも使えるトランスをとHaufeのT890を入手。とてもしっかりしたハウジングで置き方にも気を使います。
音に関しては意外にDENONの方が良かったように思いますがそっちは友人に譲ってしまったので、これで行こうかなと思います。

サブスピーカーのAudience1+1 V3用のパワーアンプを気分で使い分けれるように置いたことでメインのQSCの位置が上がって聴こえ方に変化が。
スピーカーからの反射が上がったのが原因と思われますが意外と悪い変化でなくこれはこれで良いかという感じ。

さて、これでまたイジるところ無くなった感になってしまいましたが、また、変化が・・・・