気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

新カートリッジ選び。

すっかりメインプレイヤーとして安定したMotus Ⅱ DQ、設置が落ち着いてくると少し以前と違った音の感触もあり、ほんの少しスピーカーの位置を調整したところ以前より定位が安定して安心感が増してきました。それとこのプレイヤーで再生するとプラッターの材質のせいでしょうか、レコードの帯電が抑えられるようで具合がよろしいです。そんな落ち着いた状況とはいえ一つだけ気になる事が、それはカートリッジとトーンアームの相性。

STSTのトーンアームVertexは対応カートリッジの重量が4~15gとなっていますが、今使用中のPlatauns 2.0 の重量は1.7g 、ちょっとだけ重量オーバーなのです。
もう一台のIMMEDIA/Eminent の方はそのアームの構造上カートリッジの重さに敏感で、今までもなかなか苦労させられましたが、こちらはそいういう意味では普通のスタティックバランスのトーンアームなのでそれぐらいの重量オーバーに関してはウエイトの位置で問題なく使えていて、使えるならそれで良しかもしれませんが、どうしても気になる点が、それはこのウェイト位置でのトーンアームのfoが適正なのかということ。

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このアームには2種類のウェイトが付属していますが、その重い方のウェイトを使ってもカートリッジが重い分このアームの設定範囲を少しオーバーした位置になっています。やはりこういうのは精神上良くありません。という事でもう少し重量の軽い新しいカートリッジ採用に向けて妄想タイム。

今まで使ってきたカートリッジで一番長かったのは最近まで使っていたLyra Helikon、これは自分の中で一番自然な音で重量もそこそこ軽い部類でした。ですがこちらはもう当然ディスコンで今使うとなると最新のKleosかDelosという事になります。そして現用のPlatanusだと最新の3.0Sが11.5gなのでこれも候補の一つ。今までShureに始まりBenz Micro、Shelter 、Ortofon、My Sonic Lab、ZYX、ダイナベクターなど色々なブランドのカートリッジを使用してきましたが、できれば今まで使った事ないブランドも踏まえ今一度整理すると、今回の候補として考えたいくつかのカートリッジは先に出たPlatanus 3.0S (0.4mV /  11.5g) Lyra Delos (0.6mV / 7.3g) の他にシェルターのHarmony (0.5mV / 8.5g) ベンツマイクロGLIDER SL (0.3mV / 6.8g) 等を考えつつ、それ以外ではと思ったのがEMT、STSTのカタログ等で付いていたのはTSD 15 SLF Nだと思うのですが、こちらはもうディスコンでその後継機種TSD 75も生産終了、現行モデルとしてはHSD 006(1.05mV / 12g)が候補でしょうか、他にも最近出てきGOLDENBERGのClassic(0.4mV / 13g) や日本のアナログリラックスEX3(0.45mV / 約10g)なども候補に仮想コンペスタート。

始めに断っておきますが、これから書くのはデザインの好みの感想で、音に関しては経験と想像のみの評価です。

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まずはPlatanus 3.0S   17gあった2.0から11.5gまでダイエットしたボディで音の傾向は同じであろうことから今一番無難な選択。デザインはスッキリして好きだしロゴのフォントやレイアウトもとても好み。

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Lyra Delos   こちらも以前使っていたHelikonと同じ傾向である事は想像できるので安心と言えます。ただ、どうしても気になったのがこの先端のプラスチック製のプラスネジ。もちろん音に配慮しての採用だと思うのですが、このプラスというのが気に入らず、この上級のDelosも同じネジを採用していて、音は好みであろう事は想像できるのですが・・・・

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Shelter Harmony   こちらも以前Model 901を使っていた事から何となく想像の範囲内の感じがしました。カーボン製のボディもカッコよさそうでしたが、仕上げがちょっと地味な感じ。

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Benz Micro GLIDER SL   スケルトンデザインでデザインは好みなのですが、金色の派手さとおでこのロゴのデザインにちょっと違和感が。あと、空振コイルで出力が0.3mvと若干低く、自分の好みの音楽との相性がどうか?

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EMT HSD006   今まで一度も使った事が無いEMTのカートリッジ、実はこのモデルの前のTSD75やTSD 15 SLF Nのデザインは結構好みで、それと初期のRoksanShirazを見たときカッコいいカートリッジだな〜とずっと思っていて、EMTベースに作られたというのを覚えていました。それらからするとデザインは普通ですが、出力など見ても使いやすそうではあります。

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GOLDENBREG Classic   こちらは上のEMTも作っているHiFictionが作っているカートリッジ。スッキリしたデザインは如何にもSWISS Madeらしく格好いい。

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アナログリラックス EX3   このブランドのカートリッジは知り合いの中でも評判が良く使っている方もいるカートリッジで実際勧められたりもしたのですが、やはり木製のケースと頭のロゴのデザインがどうしても好みでなく、音は良いよと言われているのですが・・・・

で、選定の結果、まず最初に最近使ったブランドという事でライラとプラタナスは止めることに。理由は新鮮さに欠ける為。お気に入りの音でその最新版というのも興味有りますが、それなら今のを変えるのは重さだけの為?と変える理由としてはちょっと弱い。過去に使ったという基準で行くとシェルターとベンツマイクロもダメということになりますが、ベンツマイクロに関しては結構悩みました。少し出力が低いのがネックになりこちらは脱落。すると残るは3品と、ここでまた思い出したのがDS Audioのカートリッジ、最近第三世代のDS003が発表されて大変興味が有ったのですが、やはりメインはNagraのフォノイコライザー込みで使いたかったので今回は除外、そうするとアナログリラックスEX3、GOLEDNBERG Classic、EMT HSD 006 の中からという事で考えて今回はEMT HSD 006を採用という結論に。

理由としてはそのデザイン、アナログリラックスはメイプルのウッドボディでこれはちょっと明るいというか女性的でうちの部屋に似合わないような.....GOLDENBERGはこれは対照的にちょっとうちにはゴージャスすぎるデザインで落ち着かないような.......EMTは赤いボディがちょっと派手かとも思いますが、プレイヤーの地味さに変わって少し映えるかなという感じとMotus Ⅱ DQの視聴時にこちらのカートリッジが付いていて聴いた感じ悪い印象が無く、その時はPlatauns 2.0を使うと決めて試聴したのであまり気にしてませんでしたが、改めて考えると違和感無かったなと思い、スペックも出力1.05mVというのも今まで使ったことないレベルの出力で重量も12gと中庸、そしてここのところの機材のSWISS系への変化の流れを考えますとこれも面白いかなと。
という事で新カートリッジ選びはEMT HSD 006に決定。こちら受注生産らしく納期が1〜2ヶ月かかるそうで、到着までもうしばらくPlatanus 2.0を楽しもうと思います。

 

と、新カートリッジ選定無事終了かと思いきや、実は注文後にこんな物を見てしまい少しだけ凹んでおります。というのはこちらの画像。

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同じEMTのJSD5 HSD006の上位機種。ボロンカンチレバーにSFL HPスタイラスで重量も10gと少し軽い、そして何と言ってもそのデザイン。シルバーの落ち着いた感じのボディにゴールドメッキのポールピースのコントラストが格好いいです。
ちなみにこの画像は本国HiFiction AGからの物で、これを発見したのはHSD006を注文した後。もし、これを発見していたらこっちにしてたかもとちょっと後悔・・・・
でも何故にこちらを考え無かったかというと、それはこの画像。

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こちらは日本の代理店での画像。これだとスタイラスガードがゴールドだったり頭のロゴが赤で目立ったり印象がだいぶんと違います、こちらはもちろん見ていたのですがこのデザインはちょっと好みでないのでパスしていました。
と、ちょっとだけ不完全燃焼的な感じもありますが、HSD006が気に入ったなら次はJSDがあるかと思いHSD006の到着を楽しみに待とうと思います。

 

 

 

 

佇まい至上主義。

なんかちょっと思うことあって告白しますが、自分のオーディオでの優先順位は音ではなく、その見栄えというかデザイン、佇まい、レイアウトが最も重要で、自分の気に入った機器をどう綺麗にレイアウトし、なおかつその中で納得した音に出来るかというパズルのようなものを楽しむことにあります。ある種ブロック遊びのようなものです。
自分の身の丈の予算で買える気に入りそうな機器を迎え入れ、思った場所に置き、他の機械とのスペースや見え方を調整して良い感じに収まった後、それで出た音が想定外に良かったら本当に幸せで、合わなければこれも経験と入れ替え前に進む。それを繰り返しながら愛聴盤から新しい発見を求めるのが自分のオーディオとの付き合いかなと思います。
今までにも幾度かご紹介していますが、改めてそんな自分なりのこだわりの一部。

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まず最初、送り出し部分の機材の置き場所にオーディオラックを使用しない、専用品でなく市販の家具を使ってその上に並べてそれ以上に広げない、出来れば縦方向に積み上げることはしない。

送り出しの機材のメインプレイヤーはSTST MOTUS Ⅱ DQ に純正のトーンアームVertexの組み合わせ。プリアンプはNagra PL-Pです。PL-Pの下には操作性と何より見た目の好みでアクリルブロックを敷いています。

以前は市販のラックを使用したりラックを自作したりしましたが、このキャビネットと出会ってからは音より見た目と操作性を優先してこのように。何よりこのキャビネットがあるこのスペースの収まり具合が好きで、このステージ上にどのようにプレイヤーなどを展開して綺麗に収めるか、それが楽しいのです。

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ケーブルは統一して長さもきっちり余分なくレイアウトが最優先。そうなるとどうしても自作ということになります。ケーブルは全てカルダスの2X24を使用。他にも色々良いケーブルはあると思いますが、大仰で無く、でも凝った作りとシースのカラー、芯線のリッツ線、その作り故のほんの少し色気を感じるこのケーブルが自分に合っていてここから離れられません。プラグはいくつかお気に入りがありますが、現在はモガミ・ネグレックス 7551 を使用。フォノケーブルやNagraとトランスBOXを繋いでいるアース線も同じケーブルの芯線を使っています。クルッと立体的に円を描きながらの配線がちょっとしたこだわりであります。

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Nagraの後ろに見えるのはルンダースのLL1582を使った自作のアンバラ/バランス変換トランスBOX。Takachiの汎用ケースとちょっとしたこだわりでアンフェノールのジャックを使用。LR独立仕様で縦に積み上げてます。小型で可愛らく出来たなと自画自賛。これを使ってバランスに変換した信号をパワーに送っています。

XLRプラグはマークレビンソンのアンプを使用していた時からずっとSWICHCRAFT。デザインがスッキリ美しく大好きなプラグです。

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今はセカンドになっていますがIMMEDIA RPM-2とEmminent ET-2のこのプレイヤーは手放せません。左の電源部には放熱用に銅の厚板にPC用のヒートシンクを組み合わせた物を乗せています。プレイヤーの出力は普通の横方向出しだとスペース的にキツイのでアクリル削り出しの上向きのジャックボックスを作ってレイアウト。これも結構お気に入りです。

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フォノイコライザー としてNAIM AUDIOのNAC32-5プリを使用。デジタル系は全くのやっつけなのでここでは省略。アンプの天板に物を置くなんてと言われても何となくこの皿を置きたかったのでこれで良し。青い段々の物体は3Dプリンターで作ったDEVOのEnaegy Dome Hatを模したEPアダプター。自分用に少しだけ作った物です。

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パワーアンプはQSCのPLD4.2 デジタルチャンネルデバイダー内臓の4チャンネルアンプ。これをモノラル使いで2台使っています。出来るだけスピーカー間の空間を空けるためラック代わりにスタジオ用デスクトップラックを使用してラックマウント。マウント固定用ネジには64チタンの物を使用。使用機材の下の空いた空間はローズウッドの突き板を貼って家具調に。その裏には電研精機のノイズカットトランスNCT-I1の500VA2個が隠され各アンプに繋がっています。

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電源ケーブル類はこれも自作で電源も含めスッキリ纏めることが最優先。きっちり長さを合わせ余分なケーブルが無いように綺麗にレイアウト出来た時は気持ちよいです。
左上の箱はパワーアンプ用電源スイッチ。電源タップは日本ではあまりない4口正方形タイプのHUBBELL HBL420HIを使用した自作品。

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スピーカーケーブルも自作で気に入った色と仕上げで作っています。単線のLANケーブルやモガミなどいくつか試した結果、普通のキャブタイヤ線に落ち着きました。使用しているのはATCなどの内部配線にも使われているVandamme のBlue series。このなんとも言えないやんわりした質感のケーブルが好みなんですね。

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そしてスピーカーはBoxer T2。その前に使っていたATC SCM100Aの進化版とも言える大口径ソフトドームミッドレンジがお気に入り。こちらもできる範囲でチョットだけですがユニット固定ネジを全て色も合わせた64チタン製の物と交換しています。
うちは古い店舗付き住宅でその店舗部分を書斎に転用しているので内装はそっけない作りで、本棚は作り付け、レコード棚はIKEAのBOXで作った物。スピーカー周りの決め事は見える範囲でルームチューニング材を極力使わない事。

この部屋に移る前のリスニングルームではASCのチューブトラップなんかも使っていたのでそれら使えば良くなることはわかっていても、ここは縛りで使わないとぐっと堪えています。ただ、カーペットだけはちょっと古いアフガニスタン製のカーペットが好きなもので響きの調整も兼ねて使っています。

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リスニングポイントはというとリラックスして聴けるように3人掛けのソファーを使っています。と言っても聴いている7割がたは実はその奥のPCテーブルでスピーカーに対して背を向けて聴いております。
右側の母屋と繋がるドアはアルミサッシにガラスで鳴きそうですが、下側の昭和な型ガラスが気に入っていてそのまま。窓も普通で一枚ガラスにブラインドで音響には全く考慮なしです。

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ヤワな床に対して鉄のカチコチな天井が我が家の特徴。照明は好みのペンダントを2個、スピーカー周りはシーリングファン付きのLED照明となっています。音に関して考慮しないと言っても中央の大きな傘だけは鳴きが気になるので見えない上面にシンサレート吸音材を貼って鳴きどめしています。

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この書斎兼リスニングルーム、元は約8mX6mでして、その空間を棚を使って半分に仕切っただけで、天井と壁の一部隣に隙間があり密閉空間で無く、音抜けも少し良くなっています。ただ、夏は暑くて冬は寒いですが(苦笑)

この書斎兼リスニングルーム、元は約8mX6mの空間を棚を使って半分に仕切ったもので、天井と壁の一部隣に隙間があり密閉空間で無く、音抜けも少し良くなっています。偶然にもそこは自分好みの音に貢献しているところで、ただ、夏は暑くて冬は寒いですが(苦笑)
オーディオの機器が好きで、それを使って聞く音楽が大好きで、書斎として気に入ったものに囲まれながらオーディオがプライオリティーでは無いでも音楽が一番という感じの部屋を作りたいという拙宅のオーディオ、見た目からも音を感じてもらえたらと改めて晒して見ました。

 

 

 

ちょっとだけ。

プリアンプのNagra PL-Pはもうすっかりうちに馴染んで、購入時から真空管の交換した音の変化も一通り経験し、今はTeslaとTungsramの組み合わせに落ち着いてこれはもう変えたくないなとなんの心配も無く今日も気持ち良く音楽を聴かせてくれています。

と、言いつつ、なんかもう少しでも良くなることないかと思ってしまうのはやはり性なのか、以前から少し気になっていた事に手をつけることにしました。

それは真空管ダンパー。実はPL-Pの事をネットで調べていた時にこんな記事を見つけました。それは雑誌 無線と実験 誌でPL-Pの視聴記事が乗っていたこの表紙。

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(画像はネットから拝借しました)

この写真を見ると真空管にダンパーが装着されているのが見えます。
記事の方でもそこは記述があって、初期の頃だけかもしれませんがダンパーがついていたようで、そうなるとやはりダンパーを試してみたくなるのが人情です。

色々と真空管ダンパーという事で探してみて最初に見つけたのはこれ。

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KRYNAのTube Radiator これなら放熱とダンピング両方出来ると装着しましたが、

なんか窮屈な感じで音にも変化は感じられず、早々に取り外しました。
で、次に見つけたのがこちら。

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シリコン製のリングで一応真空管用に作られた物のようです。よくあるOリング転用でなくて断面が角でシリコンのパイプから切り出して作られているようです。こちらはebayで購入。

取り付けた感想はなんかちょっとデッドな感じ、モノクロっぽいと言いますか、多分気分の問題ぐらいですが、あまりいい感じではなかったのでこちらも却下。

その後ダンパーはもういいかなと思っていたところ、ふと見つけたサイトにこんなものが。

 

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Tube Dampersherbiesaudiolab.comチタン製のリングにダンピング材を取り付けるタイプでピンポイントでダンピングするものでこれは前の2つと違う感じで良いかも。個人的には凝った作りの真ん中のタイプに引かれましたが、用途に合わせて今回は左のものをチョイス。

アメリカのショップからでしたが程なく物は到着して早速検分。

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チタン製のリングにシリコンのダンパーが程良い嵌め合いでいい感じの作りです。

早速画像にあった通り5本のE83CCに装着してみたところ、適度に隙間のあるいい感じのレイアウトで収まりました。

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前の2つのダンパーは取り付けた際にスペース的に結構窮屈な感じだったのですがこちらはそんな感じは無く、で、肝心の音ですが、ちょっと聴きではほんの少し静かになったかな?という程度で大きな変化は感じられません。まあ、あまり変化してもらっても困るので暫くはこのまま様子見といった感じでひとまず真空管ダンパーに関しては気が済んだという感じでしょうか、とりあえずは落ち着きました(笑)

落ち着いたところで次は電源環境の整備に移りたいと思います。

MOTUS Ⅱ DQの音。

導入から約二週間、初めは以前とそんなに変わらないな〜という印象だったMOTUS Ⅱ DQ、鳴らし始めて一週間ぐらいから動きが馴染み始めたのか少しづつ音の印象が変わり始めてきました。

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それに初めて気づいたのはこのレコードを掛けた時、ドイツのプログレッシブロックバンドFaustのファーストアルバム。

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これはそのイギリス盤。盤自体はドイツ盤でジャケットがUK盤という仕様で自分の持っている何枚かの中では1番原盤に近い一枚。10代の頃から長年聴き続けてきたこのレコードが今まで聴いたことない濃さの音で鳴ったのが始まりでした。
そして最近のお気に入りでリファレンスでもあるこのレコードCDG Fragmentaion

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こちらのA面一曲目のお気に入りの一曲”WHITE TANGO"が恐ろしくゆっくりしっとりと聴けるのです。
それはまるで回転数が遅い?というほどで、本当にひとつひとつの音がしっかり響いて噛み締められる様に聴こえます。

そしてこちらのレコード

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こちらもファッションブランドのUNDERCOVERがつくったレーベルUNDERCOVER RECORDSから出た CAN のShe Brings The Rain
これも元々音質の良い曲でしたが12inの45rpmで更に良い音になった一枚。

こちらでも同じ傾向の一つひとつの音がゆったりした空気感でしみじみと鳴ります。そして音が前に出てきてまさにそこで歌っている様な空気感があります。

これらがあまりにも今までになくゆったり聴こえるので、まさかと思い回転数をいくつかのストロボライトスコープでチェックするも異常なし、そうなるとこれはもう聴こえ方の違いとしか言えず、昔同じ様な経験が何度かあった事を思い出しました。

一つはマイクロメガのCDP、CDF1で出た音を聴いた時、そしてアナログではノッティンガムのスペースデッキを聴いた時と同じ音がゆったり流れるあの感じです。

その後も何度か同じ様なしっかりゆっくり流れる音になる盤に遭遇して確信しました、これは自分の感性に合った良いプレイヤーです。今回のプレイヤー選びは自分にとってまた一つ新しい音へのブレイクスルーになるキッカケになりそうでこれからの音生活にワクワクです。

 

 

STST MOTUS Ⅱ DQ その構造とセッティング。

とりあえず回り出したMOTUS Ⅱ DQ 、自分の物になったので心置き無く弄れると早速手を付けてみました。

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トーンアームを外すとこんな感じ。ベースごとコレットチャックでネジ一本で外れるので簡単です。

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プラッターを抜くと軸はこんな感じ。かなり太いです。こちらはプラッターと接している側なので中のシャフトの太さは不明。

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センタースピンドルはPOM材でアルミ製のシャフトに嵌め込まれています。シャフトを手で回した感じはかなりスムーズでフリクションなどは感じられません。当たり前と言えば当たり前ですがかなり良い精度のようです。

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インナーフレーム全景。色々な素材で組み合わされて作られています。赤いプレートの下にモーターユニット入っている感じです。ちなみにこの軸受は上方向に少しは動くものの抜けることは出来ない仕組みになっています。メカメカしくて格好良いです。
赤のプレートもデザイン上のアクセントになってそそられます。

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モーターユニットはテープが貼られていて絶対開けるな!といった感じがアリアリです。

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そしてこの薄さの中にモーターが入っているのか?というぐらい薄いモーター部。
どんなモーターなのか見る事が出来ないのは残念です。

ベースとフローティング部ともに素材は樹脂を含浸させた圧縮プライウッドと思われます。そのままタップを立てられるぐらい硬い素材です。面白いのはベースとフローティングの素性が違う事、ベースはチップぽいのに対しフローティング部はプライウッド調で素材を使い分けています。先にも書きましたが樹脂やアルミ、真鍮など色々な素材が適材適所に使われていてなおかつ少量生産故の家内制手工業的な作りが面白いです。

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こちらがMOTUS Ⅱ DQ独特のカウンターウェイトとサスペンション部。ウェイトはこの他にも重さの違う物が付属していて、色々なカートリッジに対応可能になっているようです。こちらはメーカーにてセットアップされていたので手はつけません。

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そしてこちらも独特なサスペンション調整部。

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いわゆるフローティングタイプのサスペンションはおしなべてフワフワと揺らぐように動きますが、このプレイヤーにはダンパーが付いていてそれがかなり軽減されています。そのダンパーがこちら。オイルなどでなくリーフスプリングを使っているというのが変わっているところです。ダンピングの調整も可能ですが、こちらもセットアップ済みなので触らず確認のみ。

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こちらはサスペンション側のスプリング。引きバネで覗いてみるとスプリングに鳴きどめと思われるフェルト状のものが入っています。黒いネジは高さ調節用でLookネジを緩めた上で調整しLookする事で固定されてセッティングが安定する仕組み。

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プラッターとトーンアームを載せてバランスなど確認。

 

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サスペンションに関しては水平バランス用にこのゲージを使って調整するようになっています。見た目だけでなくゲージに合わせるだけなので簡単に調整可能です。3箇所のサスペンション部全て同じ高さになるように調整。

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こちらが回転の精度を司る電子部。モジュール構造でできています。

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専用のテンプレートを使ってオーバーハングの調整。基本はセンタースピンドルとトーンアーム回転軸センターをゲージに沿って合わせた後針先の位置を確認という流れ。
このプレート、レコード盤と同じぐらいの厚みになっていて使い勝手が良いです。

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その後プラッターとトーンアームを外して外枠を取り付けて元に戻して完了。

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トーンアームの指掛けはPOM材のようで超軽量で鳴きもなさそう。指に当たる感覚も優しくて好みです。そして以外に薄いヘッド部。

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カーボンパイプにPOMやアルミと色々な素材で作られているアーム。

殆どの素材が削り出しのようでエッジが効いていてマットな質感が好みです。プレイヤーシステムで唯一ネームの入っているのがここのみというのもいいデザインだと思います。

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大小2種類のウェイトが付属しているこのアーム、カートリッジの対応重量が4〜15gとPlatanus 2.0 では少し重量オーバーですが、それほど無理せずに装着出来ました。
音ももちろんOKでしたが、トーンアームの作りからするともう少し軽いカートリッジの方が合うかななど良くない考えが・・・・・

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で、これが現在のレイアウト。ちょっとNaimが出しゃばってる感じもあるのでここら辺が今後の課題かと。ともあれ新しいプレイヤーを迎えて気分良しです。

 







 




 

 

STST MOTUS Ⅱ DQ 到着。

オーダーを入れて約3ヶ月、STST MOTUS Ⅱ DQが拙宅に到着。
お盆前に到着の連絡を頂いていたので休みの間に受け入れ準備を始めました。

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これが以前の状態。STSTを迎えるためにまずはWell Tempered を移動した状態でしばらく過ごしたところまでは以前書いた通り。

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今回メインのプレイヤーをSTSTにする為、IMMEDIAを移動していきます。

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左側にIMMEDIAを移動させフォノイコとしているNaimと接続。STST用のベースにWell Temperedで使っていたカーボンボードを設置、これで受け入れ準備完了です。

そして納入当日、エレクトリとショップの方二人で納入に来られました。

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改めて中身だけの状態を見ると本当に凝った造りです。そしてこんな張り紙が。

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今回トーンアームとセットだったので向こうでセッティング済みとの注意書き。

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セットアップも順調に進み、セッティングや扱い方など聞きながら無事作業終了。

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合わせて点検から戻ったプラタナスと組み合わせて聴いた感じは、普通というか安定して不安なく聴ける感じだなというのが第一印象です。

まずは無事うちに来てくれてホッとしています。ちょっと不安だったオークの木目も好みの感じでバッチリ、これから自分なりのセッティングで楽しめそうです。

Ortofon OM シリーズ

あくまで代打的に使い始めたOrtofon Ω、意外にも気に入ってしまいもうこれで行くかという気もおきますが、でも、やはりそれではちょっと切ない・・・さりとてこの軽量なカートリッジのメリットを感じて、このカートリッジについてもう少し調べてみることにしました。

オルトフォンジャパンのサイトには勿論Ωは無く、このタイプのカートリッジであるのはDJ用のカートリッジで針圧が高く、普通に聴くには不必要な感じ。で、本国のサイトに目を向けるとそのヒストリカルカートリッジの中にOMシリーズというのを発見。そのライナップがこちら。

 

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主に針の違いのようですがなんと6種類もありました。そして更にもう一つのシリーズも発見。

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こちらはOMをさらに改良したSuper OM というモデル。針は10から順番に接合楕円、無垢楕円、無垢ファインライン、無垢FG70となっています。特に40のFG70というのはSwiss Fritz Gyger製のラインコンタクト針でこれは期待出来そうな感じ。

残念ながら現状ではこのシリーズでのカートリッジが販売されているようではなさそうですが、交換針はまだ販売されているようです。

そこで現行モデルのSuper OM 5Eというのを以前取引したことのある海外のサイトで見つけ、合わせて売っていた交換針の40とまとめて注文してみました。

さて、どんな事になりますでしょうか、到着が楽しみです。

 



 

 

見つけた?

さて、先日からのプラタナスの違和感から始まりOltofon Ωでのハム音の原因でないかと思われるのがこちらのトーンアームコネクター

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このコネクターの受け側が怪しいと外してみます。

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実は以前、樹脂製のトーンアームキャリアをアルミ削り出しのキャリアにアップデートする際、このコネクターのメス側が抜けて慌てて元に戻した事がありました。
今回そこがちょっと気になって、今一度キャリアの固定ネジを緩めたところちょっとこじるとコネクターが外れてきました。

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外れたコネクターを観察すると外周の部分に配線が繋がっていて、周りに金属っぽいものが見えます。試しに刃物で擦ったところ簡単に剥がれてきて、どうもこれは塗料のようです。それがスライドパイプに繋がったシールドの役目をしているように見えます。

 

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そこで同じような塗料ないかと探したところ、いくつか導電性塗料というのが見つかりました。今回は作業性が良さそうなこちらのPolycalmという塗料を入手。早速コネクターに塗ってみたところ、乾燥が早く重ね塗りもしやすく、少し時間をあけて3回ほど重ね塗りした後半日程乾燥させました。

 

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しっかりと塗料が乗ったその後余分な塗料を削り落としてパイプに差し込みました。
いい感じの嵌め込みの感触があってこれならしっかり接触しそう、最後にキャリア固定ネジを締めてアームを取り付けてみるととハム音がかなり低くなりました。以前はアームに触れるとハム音が大きくなっていたのもほんの少し大きくなる程度でだいぶんと良くなりました。
その後使っていくと静電気に関しても、たまに起こっていたノイズが今の所起こっていません。う〜ん、これが不調の原因の一つであったであろう事は間違いなさそうです。

これでまた安心して楽しめそうです。

 

久々に針を観るその後。

高域にザラツキや歪みを感じて針交換してもらおうと思ったPulatanus 2.0 。
交換をしてもらうべく購入したお店に持って行きお願いしたところ、
”いや〜cuerexさん、針はそんなに減りませんよ”と。
いや、結構使ったし、見た感じ減ってる様に見えますがと言っても
”イヤイヤそんなことないですよ、ちょっと聴いてみましょう”
とお店のプレイヤーに装着して試聴してみることに。
聴いたことのないソースでの事なので自分では判断できませんが、
お店の人の判断は確かにちょっとおかしい様ですが針は減っていないと思うという意見で、まあ折角なのでプラタナスの方に送っての点検を願いしました。

数日後、お店の方から連絡があり、”点検の結果針の磨耗は無し、ただ、磁気回路内に鉄粉などがかなり付着していて特に片側が多かった”との事。プラタナスの方でクリーニングしてもらって帰って来ましたと。

針は減ってなかった!結果、針交換は無くこれは良かった?
いや良かったんですが、素人判断に付き合わせて恐縮な感じです。
まあこれでまた使えるとありがたい限りで、それにしても交換必要無しのの判断は親切というか誠実な対応してもらってこのカートリッジ選んで良かったなとお店とプラタナスさんには感謝です。

カートリッジの方はMOTUS Ⅱ DQの方がもうすぐ到着するとの事なので
それまで預かってもらってMOTUS Ⅱ DQが来てからセットして聴こうと思います。
そうなると、何が原因で違和感があったのか、一つ思うに現用のOmegaに
交換した際のハム音の原因、トーンアームコネクターが怪しいと
今一度チェックしてみようと思います。

それにしても恥ずかしい出来事でした・・・・

 

 

Ortofon Ω カートリッジ

さて、針交換に出す事になったPlatanus 2.0ですが、針交換して帰ってくるまで音楽聴けないのは考えられないので代打のカートリッジとして以前Pink Triangle で使ったOrtofon Ω を使うことにしました。

実は今は休養中のWell Tempered に使っていたダイナベクター10X3を不注意でカンチレバー折ってしまって使えなくしてしまい、いま使えるのはこれだけというお恥ずかしい状態で次のカートリッジを中途半端に決めるのもなんなので、これで行ってみようと早速に装着。

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偶然針位置がPlatanusと同じでセッティングはサクサクと進み、 NagraのフォノセッティングをMM用に変更。

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とりあえず負荷容量を470pFにしてみます。その後試聴の結果容量は220pFに変更して落ち着きました。

セッティングとは関係ないですが、Nagraの天板の加工凄く凝っていて見惚れてしまいます。

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この真空管の放熱用の穴なんかこれだけザグって穴開けて薄く作ってあって仕上げも綺麗で格好いいです。ちょっと横道に逸れてしまいましたが、さて肝心の試聴。

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パッと聞いた感じ前にPink Triangleでの印象と同じ感じで全くニュートラルで癖がなくバーっと音が出てMMとかMCの違いは意識せずに聴ける感じです。実はブログにはアップしなかった事で、少し前にずっと前から気になっていたMMとしてShureのV15ⅣにJICOのSAS針を付けたものを入手してテストしたのですが、しばらく聴いてどうにもちょっとした違和感があって不採用になった事がありました。それに比べるとOrtofon Ωはシステムにスルリと入り込んだ感じでほぼ違和感なし、価格からすると超コストパフォーマンスなカートリッジです。

ただ、ちょっと問題が・・・それはハム音。ちょっと気になるレベルで、でもまあ、聴いている間はそれほど気にならないのでとりあえずと思いましたが、やはり気になって別のフォノ用にシールドをしたケーブルに変えたりしましたがあまり改善せず、色々とみて行くとその出方もちょっとクリティカルで、アームを触るとかなり大きくなり、ケーブルのボディを触ると最小になるといった感じ。静電気にも敏感な感じです。別のアース線を足したり色々と試しますがいまいちで、最後にトーンアームのコネクターをクリーニングしてみたところこれが良かった様でほぼ我慢できるレベルまでノイズは下がって来ました。更に前に少し気になっていたコネクターとスライドするパイプのはめ合いを見直すと更にハムは治まって来ました。どうも問題はアームと本体の間のアースの問題みたいで次の手を今考え中です。まだ静電気には敏感なところは残っていますがとりあえずこのΩと暫くは付き合っていこうと思います。

その後数日色々と聴きましたが、評価は変わらずフレッシュで陽性な音で音の張り艶もあり、結構気分良く聴けています。まあ、細かいところを言えば少し大雑把な感じでもう少し何か凝縮感が欲しい感じもしますが、いや、代打としては十分、まだ試していませんが、Naimと組み合わせるとどうなるか試してみるの楽しみです。

Ortofon Ω、多分現在入手できる最安値カートリッジなのにこの音、オルトフォン恐るべしな 本当に超コストパフォーマンスなカートリッジです。