気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

EMT 948を使ってみて思ったこと。

日々EMT 948を使っていく中、このプレイヤー、今まで使ってきたレコードプレイヤーとは使い方に大きく違うところがあるのに気づきました。
その使い方とは、メインの電源を入れレコードをセットした後、まずトーンアームをレコードのリードインに合わせてからトーンアームリフターボタンを押してアームを下げます。

そして針がレコードの上に乗った状態からスタートボランを押して回転スタート。

この順番でスタートすると針を落とした時のショックノイズ無しに再生スタートとなります。そして掛け終わったらまずは開店を止め、その後リフトアップしてアームを戻して終了という流れです。
いや、そんなのDDプレイヤーならよくやるという方も多いかと思いますが、948の場合少し違うのがイコライザーアンプ内蔵だということ。というのもこのプレイヤー、回転スタートボタンを押してのみイコライザーアンプからの出力が出るようになっているのです。
なのでアームの上げ下げだけでは何をしても音が出ず、回転を始めると同時にミュートがオフになり、回転を止めると音声がミュートになるという賢い機能になっています。
今まで、普通のプレイヤーの場合、特に重量級のプラッターを使ったプレイヤーだと回転が安定するまでに時間がかかるので、まずプラッターを回転させ、その後針を落とすのが普通でその際どうしてもポップノイズが出てしまいます。それを防止するには、ボリュームを落としてから針を落とすか、ミュートスイッチでラインの出力を切って落としてなど一手間かけてやっていたのが、この機構だとボタン一つでOKというのは実際操作するとなんともスムーズで気持ち良いのです。
その操作感はなんというかCDプレイヤーを操作しているようなノイズレスでいきなり音が立ち上がってくる感じ。
業務用ならではの機構なのでしょうが、これがたまらなく良くて手に入れてよかったと思うプレイヤーの一台となりました。