気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

EMT 948 その音。

何日かずっと新しいEMTでレコードを聴き、音が少しづつ部屋に馴染んできた感じになって何となくこのプレイヤーの音の感じが掴めてきました。
その間、来た当初からレイアウトを少し変更。

最初はこんな感じで2台のプレイヤーの間にUHERを置いて程良い空間を保った感じ。
でも、UHERの出番はあまり無いのとちょっと考えがあってこちらに変更。

久々のレコードプレイヤー3台体制、今回EMTがフォノイコライザーアンプ内蔵ということで出来たこのレイアウト、手前味噌ですがなかなか壮観です。
これで3台の音を聴き比べて新しいEMTの傾向を掴もうという目論見です。
そして少し気になる所を自分好みに手を入れました。
まずはこのプレイヤーならではの電源ONで点く蛍光灯の照明。

昼光色の蛍光灯なのでかなり白く、明るいのですが個人的にはあまり好きな感じでなく、こちらを少し自分の好みに変更。

蛍光灯に照明用のセロファンシートを被せて電球色に近付けつつ光量を落としました。
実はこのランプ、上から見るとそれほどでは無いのですが、横から結構ランプが見えて普段聴いているポジションからだと照明がうるさく落ち着きませんでしたがこれでちょうど良い感じになりました。
それと上の写真と比べるとちょっと違うところが・・・・それがこれ。

こちらは針先を照らすためのライト。元々ついてなかったのですが、その取り付け穴にメクラ蓋がついている状態だったのでつい付けたくなり買ってしまいました。
とりあえず取り付けて配線はまだですが何となく満足してしまってます。
そして買った時から動きが悪かったこちらを修正。

それはドーナツ盤用のアダプターポップアップ機構。
こちらの動きが悪くて使えない状態だったのを修正して使えるように。まずはとユニットを取り外して気づいたのですが、どうもセンター穴のクリアランスが詰まってしまってダメっだったようでそれならとこちらの出番。

問題はスピンドル穴の問題みたいなので自作のレコード穴用のリーマーで修正して動きを試すとバッチリ。

ささっと掃除して元通りに組み付け修理完了。これはアダプターを押さえながら回すとポップアップしたり戻ったりする機構で修理後は動きもスムーズで問題無し。
これで自分でできることは一通り終了です。
ついでに針先ランプと同時に購入した新品のプラッターマットに交換。その際、プラッターを外してみたのですが、これが何とも”これだけ!”っというぐらいの物でビックリ。

5mmあるかないか位のアルミの板に滑り止めの加工とコーティングをしただけという何とも心もとないプラッターです。こんなペナペナで良いのだとちょっとびっくりです。ちなみに画像は表側のコーティングが少し劣化していたので綺麗な裏側を撮影。

さて、肝心の音ですが、まず操作系が素晴らしく使い勝手が良いです。今まで長い間ベルトドライブなどのターンテーブルを使ってきたことからするとボタンを押せばまさにスッと動きストップも一瞬、ベルトドライブの電気式になってるアームの上げ下げも通常のオイルダンプ方式からするととてもスムーズでクイック、回転数の切り替えも一瞬と全くもって気持ち良い使い心地です。ダイレクトドライブで言うとSL1200シリーズのプレイヤーも操作したことありましたが、それとはまた違った軽快さがこのプレイヤーにはあります。
そして音の方は何というか全く盤石で説得力があります。何を掛けても今までと違和感感じることなく正しい音が出ていると感じます。なのでプレイヤーの個性といった感じは感じず安定していて何を掛けても大丈夫といった安心感があります。あと、音が前に出てくる感じがあってそこもいい感じです。ただ、S/N比というか背景の静けさは流石に重量級のプラッターを回すSTSTの方があるように思います。
それならSTSTの方が良いかというと、それはほんの少しの差で、この操作性の気持ち良さと使い勝手故についこちらのプレイヤーを使ってしまします。実際カートリッジはシェルが違うと言っても同等品なので音の傾向が似ていますので普段はEMT、じっくり聴きたいときはSTSTと使い分け出来そうです。
次に妄想するのはSTSTのさらなるブラッシュアップ、具体的にはカートリッジのアップデートですがこれはもう少し先になりそうです。
それにしてもEMT 948 とても気に入りました、これから長く付き合えそうです。