Nagraの帰還と新しいカートリッジ。
お店を通して太陽インターナショナルに修理に出したNagra PL-P、なんとあちらでは症状が出ないとの事で、それでも一応見込み修理という事で電源部のコンデンサーなど交換して一通り点検していただきました。修理が上がったPL-Pを受け取って早速接続。
修理の間使っていたNaim NAC32でも大きな不満は無く楽しく聴けていましたが、やはりPL-Pの方がしっくり来ます。
サブスピーカーというか、もう一つの楽しみ方のATC SCM10とQuickSilver Mono AMPとの組み合わせも馴染んできてBoxerとの共存できそうな感じで当面はこれで楽しもうと思った矢先に変化が・・・・・それがこちら。

STST用の新しいカートリッジ ダイナベクターDRT XV-1
新しいプレイヤーとしてEMT948を使い出して、STSTで使っているEMT HSD006と948で使っているTSD FSLがほぼ一緒のカートリッジということで音の差があまり無く、せっかくのターンテーブル2台体制なのに遊びの要素がなくて面白くないので、STSTの方のカートリッジを違う物に変えようとぼんやり思っていました。
EMTのカートリッジの音はとても気に入っているので次はボロンカンチレバーのJSD5辺りかとも考えていましたが、それもコストの割にあまり変わらいような・・・・さりとて、これといったこれがというものが無くそのままになっていました。
そんな時、某SNSに上げられていた情報でこちらを見つけ、その姿形にこれだ!と反応してしまい、ほぼ衝動買いのような感じで購入してしまいました。
さて、やってきたXV-1、見た目はかなりいかつくカッコ良し。HSD006と比べるとこんな感じ。

マグネットの巨大さと構造の複雑さが際立った独特の形状が分かります。
コイルが装着されるポールピースも巨大でなかなか迫力があります。
見比べるとその大きさが目立つXV-1ですがトーンアームに取り付けるとSTSTのトーンアームのシャープなデザインとマッチしてなかなかに格好良くて気分が上がります。

さて、肝心の音ですが、これがなんとも掴みどころのないというか色々な表情を持った音というか、今までのEMTに慣れた自分からすると繊細で余韻に満ちてかつ低域の伸びが大きく、そして時々ふっと声の質感に録音っぽくない無いリアルを感じる(いつもではない)不思議な音で、色々なレコードを聴いてもまだ答えが出ない感じです。
あと出力が0.3mVとEMTと比べて低いので948との音量差に大きな違いがでて、使い勝手上これはトランスかヘッドアンプを使って上げないとPL-Pとのマッチング含め本当のところは分からないなと久しぶりに楽しい悩みが出て、さてどうするかじっくり考えているところです。