プリアンプのDMC-20が修理から戻って来て2ヶ月ほど経ちました。ずっと常時通電して、音もだいぶ落ち着いてきたようで良い音で鳴っております。色々とメンテナンスされて何か変わったかと言われると以前から劇的に変わった事は無いのですが、一つ挙げると今回とても良くなったのはボリュームです。このアンプや姉妹機のDMC−12に使われているボリュームはガリが出やすく、セルフクリーニングで何十回とボリュームを回してクリーニングしても直ぐまたガリが出てしまうのが難点でした。以前使っていたDMC−12もガリが出て、一度国内でメンテナンスして頂いてガリが収まり喜んでいましたが、数ヶ月で元に戻ってしまいちょっとがっかりしたことがありました。今回も戻って来た際、ガリは収まっておりますがボリュームを交換した訳では無いので、またすぐガリが出るのではと思っていましたが一向に出る気配が無く、この一点だけでも向こうに送って長い間待ってお金を掛けた甲斐があったかもしれません。
足元の遍歴
Boxer T2を使うようになって困ったな〜と思ったのが足元のセッティング変更でした。
何せ一台の重量が120Kgとかで、一人の力ではもちろん2人でもプロでない限り移動することが困難なのは設置された時によくわかりました。
T2が来ることになってそのまま直に置くのはあり得ず、さりとてちゃんとしたスタンドを作るにも適当な高さもわかりませんし、足元をどうしようと色々サイトを検索して出てきた数少ない画像などを参考に、まずはウッドキューブが適当だと100mm角のハードメープル集積材ブロックをこちらで作ってもらいそれを使いました。
スピーカーとの接触面には0,1mmの極薄ゴムを貼り、台座側にはカグスベールシートを貼って移動しやすくしました。
ちなみに画像はチャンネルデバイダーがUREI 525、アンプ構成がLowがLab.gruppenIPD 1200でMid/Hi はDMC-80の組み合わせ。
しばらくはこれで角度を調整して追い込んでいましたが、どうも見た感じ落ち着きがないというか腰高で安定感がないような違和感を感じて、ブロックをもう少し低いものに変更しようと思いました。ですが、これをどうやって交換する?そのためにプロを呼ぶのもお金がかかるし、友人に頼んで持ち上げるにも重量物移動ベルトなどの道具揃えないくてはいけないし、もし倒しでもしたら大変だし・・・・ジャッキも考えましたが、今の100mmの隙間からさらに低くとなるとかなり特殊なジャッキで、複数使用となるとかなり高価でこれも無理、いろいろな方法を考えていたところある方のオーディオブログにスピーカーのジャッキアップの方法があってこれはいけそうと真似させて頂くことにしました。
早速ホームセンターに行って足場用のジャッキベースを購入。結構重量があったので不要な部分を切断して軽量化、ジャッキの間を渡すバーを適当な木の板を切り出して試すと重量に負けてしまい撓んで超不安定でこれはアウト、バーの材質を鉄の角パイプに変更して安定して持ち上げることに成功しました。
そこで分かったことはこのスピーカーの重量バランスの悪さ、フロント側に重量が集中しすぎではないと・・・・もちろんユニットは前に集中しているので前が重いのは当然ですがこれほどとは思いませんでした。
そして100mmから半分の50mmの高さになるブロックを挿入。とりあえずお試しなので山本音響工芸のアサダ桜材をつかいました。
変えて見た感じ安定感があって落ち着いています。ジャッキを導入したことで3点支持やブロックの咬ませ方を変えたり出来て色々なパターンを試して最終的に前2点、後1点の3点支持に落ち着きました。
画像はチャンネルデバイダーはdbx DriveRack PA2、アンプ構成はLowがLab.gruppenIPD 1200でMid/Hi はDMC-80の組み合わせは変わりません。
高さやパターンが決まったところで本格的に足の材質を検討していたところオークションにてアピトン合板の積層ブロックで同じ50mm厚100mm四方のぴったりの物を発見、早速落札しました。
素の色付けもされていない素材なのでスピーカーの色に合わせ黒のウレタンニスで着色、スピーカーの接触面には0,1mmのゴムシートを底面には今回は極薄のテフロンシートを貼り付けました。前に使ったカグスベールも定番の滑る素材ですが、素材に少し厚みがあってクッション性があり、それが気になって今回このテフロンシートを使いましたがこれは正解でした。このシート、実はラジコンカー用の素材で、本来バギーなどの車のシャーシの下に貼る素材のようですが、極薄で粘着剤が付いていてとても使いやすく、滑りも適当にあっていい素材でした。
画像は現在のアンプ構成、チャンネルデバイダーはdbx 234xl、パラメトリックイコライザーはクラークテクニックDN410、アンプはLo/Mid/HiともDMA-80でLoのみブリッジモノ接続。これでやっと足回りも落ち着いた感じで安心して細かいセッティングできそうです。
寒過ぎです。
今日は特に寒いですが、急に寒くなってきてうちの機械達は大変寝起きが悪いです。
ステレオを置いてある書斎は築40年ぐらいの古い建物で、余り気密性が良くなく、部屋が暖まるまで時間が掛かるので聴き始めは本当にどこか壊れたんじゃないかとか、セッティング変えないと!と思ってしまうぐらいがっかりの音になってしまいます。
今朝は特に記録的な寒さだそうで暖房点けても全然気温が上がらず諦めモードで聴いています。
さすがに15度以下では話になりません。
夜ゆっくり聴くために今日は一日中パワーアンプ付けっ放しですね。
朝から終日アンプの電源を入れっぱなしにしたおかげで夜はそれなりの音で楽しめました。できれば冬場はずっと電源入れておきたいですね・・・・・
ちょこっとしたこと。
プリのDMC-20 S2が落ち着いてきたところでチャンネルデバイダーとパラメトリックイコライザーの調整。
まずはイコライザーと色々と周波数やレベルを変えますが、結果それほど大きく変化させることなく、最終的には2,5Khz辺りの周波数を少し変えたぐらいでほぼ同じところに落ち着きました。
チャンネルデバイダーも同じで、何度かレベルを変えて試聴するも結局元どおりという結果となりこの辺りの調整は大分と熟成してきた感が感じられました。
結果以前より情報量が上がった感じがして、同じ音源でもJC-2で聞いていた時と違いハッとすることも多々ありオーディオの楽しさをしみじみと感じている次第です。
そんな中、少し気になったのは低域で、少し制動感が無いというか丸いというか甘いというか気になりだしました。
低域のレベルやイコライザーをいじってもあまり好転せず、どうしたものかとちょっとした思いつきで低域のDMA-80の接続を変えてみました。現状は高域と中域はステレオ、低域はブリッジ接続のモノで使っていますが、この低域のブリッジを普通の接続で片チャンネルのみ使ったモノラル駆動でというふうに変更してみました。
ちょっと丸まった感じの低域が少し痩せてスッキリするかもとの思惑です。
ささっと接続変えて早速試聴、一瞬でこれは・・・・げげ!全くやせ細った音になってしまいました(苦笑)
スペックを見るとノーマルが8Ω100w/4Ω200wに対しブリッジでは8Ω180w/4Ω250wと倍とまでいかない数値なのですが、ここまで違うとは驚きでした。
もちろんすぐにブリッジに戻して聞いて、当たり前ですが元に戻り落ち着きました。
でも、あれでこれだけの差があるならもし他のアンプなら、例えばDMA-180やDMA-80M、特にDMA-80Mはスペックを見ると8Ω200w/4Ω300wとノーマルのブリッジモノより出力が上がっているので、今よりもう少し締まりつつ量感が出るのではないかとすごく興味が出てきました。以前80Mは別物ですよと聞いたことがあって興味があったのですが、この結果でますます一度聞いてみたいなと妄想が広がります。でも、売り物がなかなか無さそうなのでここはじっくり出物があるまでこのセットのまま他のことで詰めていこうと思います。
Spectral DMC-20 S2
DMC20が帰って来て約一週間、やっと落ち着いてきて馴染んだみたいでほっとしています。
久々に使うDMC-20 S2ですが、JC-2と比べるとやはりS/Nが圧倒的に良いです。あと、高域が伸びて空気感も出て当たりが柔らかいです。それとこれが一番なのですが、フォノのS/Nが素晴らしいです。大げさに言うとライン入力と間違えるぐらい静かで文句無しの音です。JC-1/Hubbleの組み合わせもかなり静かでダイナミックな音だと思ってましたがこちらの方がさらに上行く感じで変な言い方かもしれないですがレコードっぽくない音です。
かなりの時間が掛かってしまった今回の修理でしたが、完全オーバーホールしたということで修理代もかなりのものになりました、これからは大事に使わないと(苦笑)
とりあえずプリアンプに関しては夏まではこのまま平和に過ごせそうです。
ほぼ1年目
このブログを始めてほぼ1年、初めは新しいスピーカーが来たのをきっかけに始めて備忘録も兼ねて方向性もないまま書いてきました。
もう今年も終わりに近ついていますが、来年はもう少しちゃんと記録を残したいと思っています。
ちなみに現在の状況はこちら。
パワーアンプはSpectral DMA-804台でウーファーにブリッジモノで2台あてがいミッド、ツイーターに各一台使っています。アナログのパラメトリックイコライザーはKLARK TEKNIKのDN410を使用、肝心のチャンネルデバイダーは迂用曲折ありながらdbx 234xs を使っています。
アンプと周辺機器も固定化してスピーカーの足回りも変更、本棚も一部変更して空間を広げて少しスッキリとさせました。細かいセッティングはまだまだですが、ぼちぼちと楽しんでいます。あとは輸入元に修理に出して1年以上になる本命のプリ、DMC-20 S2が帰ってくれば・・・・・・・
レコードクリーナー遍歴
うちではメインのソースが未だレコードでそれも中古がほとんどなので買ったレコードを磨くのは聞く前の作法とせっせと手でレコードを磨いていました。
もちろんレコードクリー二ングマシンなる物の存在は知っていましたが、やはり高価ということと、置き場所の問題やそれと何と言ってもレコードクリーナーの定番と言えるVPI HW-16やNitty Grittyなどのデザインがあまり好きでなく導入を躊躇していました。
そんななか、海外のサイトでちょっとおしゃれな感じのレコードクリーナーを発見。
価格もVPIより安いし、これならいいのじゃないかと一気にレーコードクリナー導入に踏切り海外から取り寄せたのがこちら。
okki nokki という多分オランダで作られているレコードクリーナー。こちらはノズルの部分が変更になった2型。
デザインはとてもシンプルで、大きさはVPIより一回り小型で、一番の違いはターンテーブルが逆回転できることでこれはいいんじゃないかと思いました。
なんとか棚にも収まり使用を開始しました。シンプルで可愛い。とっても好みでクリーニングが楽しくなりそう。
クリーニング液をブラシで伸ばしてバキュームで吸い取るというのはVPIと同じですが、こちらは一捻り利いていて吸い取りブラシが捻られながら上がってノズルをいちいち回さなくてもいいようになっています。早速ターンテーブルを回し、液を垂らし、ブラシで伸ばしてゴシゴシ、ノズルを所定の一にセットしてバキュームスイッチオン、ブオ〜ンという音とともに液が吸い込まれつつ数回転、スイッチオフでシュ〜パシューという音と共にノズルが回りながら飛び上がって処理終了。気持ち良い動きに感動。
これは良いとばかりにそれから数枚クリニーングを続けて行うとこれがうまく機能しません。何枚か処理してノズル付近が濡れてくると水滴が抵抗になってノズルが上がってこないのです、なので微妙に濡れが残ってしまう・・・・
何と言ってもバキュームの最後にノズルのシュ〜パシューという音とともにノズルが上がってレコードが綺麗になるというのが快感なのですが、これが上がらずレコードとブラシが微妙に当たって濡れているというのは大変切ないのです・・・・
なんとか綺麗に上がってくるようノズルと穴との滑りを良くしようと削って滑らかにしたり、スプリングの強さや潤滑もウエット、ドライ、色々と試しましたが安定せずイライラがつもりながら使用しておりました。
と言ってもこのレコードクリーナーの威力は想像以上で、今まで聞いていたレコードからまさにベールが剥がれたような効果は本当に今までなぜ使わなかったのだろうと後悔するぐらいの物でした。
そんな中オークションにてVPIの古いHW-17を発見、はじめはVPIはデザインがとか言っておりましたがVPIの実力は如何にと落札。
このHM-17はokki Nokkiと同じく逆回転ができるのと洗浄液を電動ポンプを使って供給できるのが特徴でブラシを手で持つ必要もなく楽にクリーニングできます。
バキュームノズルの問題も無く、良くできた作りはさすが先発メーカーだなと思いました。
比較した結果、こちらを使うことに決めてその後色々と気になったところを改良したりしながら楽しんで使っていました。
改良したところは、はじめはやはり騒音です。使っている方が良く言われているようにバキューム時の音がうるさくなんとかしたいと思い、分解して点検して中に吸音材や防振材を貼り付けました。注意しないといけないのは空気の流れで、そこのところを注意しながら改良しました。結果少しですが音は収まりました。
次にこれは分解してみてわかったのですが、湿気の問題です。
バキュムー時に吸い込んだ液はタンクに収まるのですが、その際吸い込んだ空気が筐体の中を通るのでパーティクルボードで作られた本体に湿気が溜まり内部がダメになっていくようです。これは内部をペイントして湿気を防ぐことで解決しました。
また、しばらく使っていくと、洗浄液のポンプがダメになってしまったので、ポンプを日本製のポンプに交換。その際に流量コントロールバルブも追加して適量の液が出るようにしました。
他にも吸入ノズルのベルベットを交換したり色々と改良しつつ気に入って使用していました。
ただ、吸入時の音とターンテーブルの回転音だけは不満で、オーディオショウで新しいレコードクリーナーを見たり、海外のサイトなどでより良いものはないかとアンテナだけは張っていました。
例えば
などオシャレでいいな〜など思っていましたが、なかなか高価で踏み切れず、手塩にかけて直したVPIを使っていました。
そんな中、たまたまオークションで気になるクリーナーを発見。このクリーニングマシンも現地のサイトなどチェックしていたのですが、やはり高価で購入は諦めていた機種でした。オークションは即決で価格は新品に比べて大分とお値打ちな価格、それでも結構な価格ですので数日悩みましたが、これも縁だと思い思い切ってポチッといたしました。
やってきたのはこちらです。
イギリスLORICRAFT AUDIO社製PRC3/4です。こちらは今までのシロッコファンを使ったバキュームでなく吸引ポンプを使いトーンアームのようなノズルから洗浄液を吸入する方式。放送局などで使われていて有名なキースモンク社製のクリーニングマシンと同じ方式です。
早速使ってみると、ターンテーブルが正逆回転するのとアームの動く方向などレコードを掛けるように吸引するか逆からするかなどいろいろなパターンが可能ですが、いろいろ試してみて確認し、結果キースモンクのように吸い込みを逆回転で行うことにして何枚かクリーニングしてみました。
結論、これは良いです!何と言っても静かで、ターンテーブルが回っているのは全くの無音、バキューム音もVPIと比べるとかなり静かでピンポイントで吸い取る方式のためか吸い残しもほぼありません。その為、以前は若干残っていた液を拭いて仕上げた場合に摩擦で静電気が発生してしまうのが皆無になりました。そして逆回転で吸い取るためか、今まで若干チリノイズが残っていた盤もほぼ100%無しになりました。あとレコードとの接触面がナイロン糸でこれが少しづつクリーニング時に一緒に吸い込まれ常に新しい糸が接触するというのは精神衛生上とても良いです。これで今までのレコード掛ける前のクリーニング作業がより一層楽しくなって大満足のクリーニングマシンです。
備忘録その1
ブログのために画像をライブラリーから探していたらデジカメを使い出した結構昔にまでさかのぼってしまい、懐かしい画像がいっぱい出てきて思わず取り込んで見てしまいました。
ということでオーディオ備忘録その1ピンボケ写真が多く見苦しいですがご容赦。
今の家に引っ越した当時。画像の記録では2005年1月となっています。スピーカーはWilson Audio のWatt3Pappy2、アンプはSpectral でプリがDMC12とDMA90をブリッジでモノアンプにして使っておりました。Wattは今は無き秋葉原のヤマギワから、Spectralもやはり今はない青山のらっぱ堂さんから購入した物です。特にWattは長く使って引っ越しも2回経験しました。残念ながらこの家への引っ越し時にWattを倒されてしまいユニットにダメージを負ってしまいました。その際にツイーターをオリジナルのケブラーはもう手に入らないのでベリリウムに、パピーのユニットも当時の最新にアップデートしました。ところがどうしてもベリリウムツイーターに違和感があって、部屋の関係もあり以前の音が出なくなりもやもやしていたりしていて気分一新しようとスピーカーを入れ替えました。
そして一旦リセットと2006年に一気にダウンサイジング、ATCのSCM20を使い始めました。Wattを下取りにといことでお釣りがきますよとアンプも思い切ってオーディオフィジックのストラダに交換。交換の際に念のためスペクトラルをお店に持ち込んで試聴させていただきましたが、もうそれは一聴してわかるぐらい相性バッチリで即購入。
せっかくの小型スピーカーなのにその頃はオートバイの趣味に傾いていて、置き場所の関係でフリースタンディングにせずに本棚に押し込んでいい音がするかなどということなどしていました。
ストラダはとても濃い音でバーっと音の出るいいアンプでした。躍動感も良くて聴いていて楽しくなるアンプでした。ただちょっと不安定なところもあり、一度突然煙を吐いてダウンしたことがありました。その時は修理できましたが、取り扱いのお店から代理店の関係で次は修理不可と言われ以降ビクビクしながら使っていました。でももし、動作が安定して修理可能なら今でも使いたいと思ういいアンプです。
で、2年ほど小さなスピーカーで楽しんでいましたが、やはり大きいのがとまた欲が出てしまい、音色の気に入っていたATCでということでSCM100Aを購入したのが2008年。
こちらの100A、ご存知の方はお気づきになるかもしれませんがエンクロージャーが標準のサイズはなく横幅を広げて奥行きを狭くした特殊なタイプです。購入店の話だとNHKのモニターコンペ用に作られたワンオフのモデルだそうです。
パワーアンプ内蔵のスピーカーですのでストラダを使い続けるリスクからも解放されてほっとするも100Aはそう簡単には鳴ってくれませんでした・・・・・
アクティブスピーカーなのでパワーアンプ選びの心配(楽しみ)は無くなりましたがその分プリに目が行きプリアンプの遍歴がはじまりました。その前にプレイヤーの話。
当時使用していたレコードプレイヤーはごく初期のノッティンガム・スペースデッキ。アームはグラハムの2,0をベースを特注して取り付けて使っていました。今でもいい組み合わせだったと思います。残念ながら画像はありません。
スペースデッキの前はROKSAN Radius を使用していましたが、ノッティンガム・スペースデッキが1997年に発売された時に何か惹かれるものがあって買い換えました。このプレイヤー変えた時のことは今でも忘れられないオーディオ体験の一つでした。静かで深い静寂から出てくる音に今まで聴いていたのはなんだったんだろうぐらい衝撃を受けました。そんなスペースデッキもアームをグラハムの2,0に変えるなどして10年以上使い続けました。そんな中ずっと一度使ってみたかったはウエルテンパードのプレイヤーでした。
そんなストラダでお世話になったお店にウエルテンパードの売り物を発見。現物を見に行ってまさに自分が探していたモデルで即決、その日のうちに配達していただきました。そういえばこの時もオーディオ屋さんにダウングレードですがいいのですか?と言われました(笑)
この写真は2009年の頃でプリはSpectral DMC-12からスピーカーと同じATCのSCA2に変わりました。いい作りのプリでしたが、ボリュームなどの操作の感触がイマイチだったのとLEDのインジケーターランプが明るすぎて気に入らずどうするか悩んでいました。フォノイコライザーはバッテリー駆動のTRIGON ADVANCE 、CDはMicromegaのCDF-1を友人に売却してメリディアンを使っていました。
ラックは自作でテーブル用の集積材をカットしたものを使って作りました。
天板のみをソリッドテックのインシュレーターでフローティング構造にしていました。
Eminent ET2 アップデート
愛用のトーンアーム、エミネントテクノロジーET2のアップデートを行いました。
今回交換したのはマグネシウム製トーンアーム、アルミの削り出しになったメインベースブロックとアームキャリア。
アームキャリアとメインベースブロックは樹脂製だったので格段に強度アップ。
上がマグネシウム製で下が標準のアルミ製。マグネシウム製のアームはローコンプライアンスカートリッッジ用に作ったモノで今回使うカートリッッジ合わせて購入。
エミネントはマグネシウム、カーボン、アルミと異なる材質のアームをカートリッジのコンプライアンスに合わせて作っています。
各アームに適応コンプランスの数値を表記していたりするのは偉いなと思います。
まずはベースを取り付け水平調整。前の樹脂製よりたわみが無く調整に敏感です。
アームを取り付けセッティング、このアームは水平はもちろん位置関係のセッティングが微妙で、一つずつ確認しながらセッティングしていきます。
針圧も掛けてセッティング完了して試聴。とりあえず大きな違和感も無くまずまず。
この角度だとそう思わないのですが上から見るとなまずのようなカートリッジ付近が面白いです。
今回にあわせて新しく採用したカートリッジのプラタナス2,0はほんの少し甘めの低音とぐっとくる中域、分解能の高い高域がとてもいいカートリッジだと思います。でもなんといっても理屈抜きに楽しいノリのいい音というのがこのカートリッジの特色でしょうか、とても気に入りました。