気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

Nagra PL-P その音

一大決心をして入れ替えたプリアンプのNagra PL-P 、最初はDMC-20 S2を置いてあったRilaxaのボードにそのまま設置。

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出力に関してはPL-Pはシングルエンドなのでこちらは以前から使ってるLUNDAHLLL 1582を使ったバランス変換トランスでバランス出力で試聴。

そして出てきた音は・・・・一聴  ”やっちまった”   というぐらい酷くぼんやりした音で、イヤ、これ本当にどうしよう・・・元に戻すか??と思うほどでした。
そうは言ってもイヤまだ分からないとそのまま聴き続けると少しづつ音がほぐれてきた感じで、数時間後には段々とPL-Pの音はこんな感じかという片鱗が見えてきました。

そこから数日間、色々なレコードを聴きながらデバイダーの調整もしてこんな感じかなというところまできての感想。

まず最初に思ったのは今はお休みしているCDプレイヤーMICROMEGA CDf-1を初めて聞いた時に感じた音がゆったり遅く感じつつしっかりした音という感じ。

と言っても何を聞いても全て同じ感じではなく、激しい時は激しいなりに鳴りますし、素っ気なくなる時も有りで、結構表現の幅が広く、聴けば聴くほどいつもの聴き慣れたレコードから新しい発見がある事もあり新鮮な感じです。

そしてスピーカーの存在を感じさせない音というのかとても自然な音でもあります。以前からだいぶんとスピーカーのセッティングも落ち着いてきて、音離れのようなものに関しては気にならなくなっていましたが、PL-Pになってからさらにスピーカーの存在が消えて音だけがそこにある感じが増してきました。

勿論これはソースによってなのでダメなものはダメですが(苦笑)

最後に総体的に感じたのは今までにオーディオ機器で感動したATCのスピーカー、マイクロメガのCDP、ノッティングのスペースデッキなどに似た感じの自分の感覚に違和感ない音です。求めていた音といった感覚でもあります。ただ、ほんの少し柔らか過ぎかなというところも有りますが、これはまだこれからと言ったところでひとまずの印象としては変えて良かったとホッとしました。

 さて、とりあえずの音が分かってくると気になるのはその置き方。
DMC-20を置いてあったリラクサのボードの大きさにに対してせっかくのコンパクトな本体はどうも違和感があり、左右のスペースを広げスッキリするようにしたくてリラクサは外してみて別の方法を考える為にお試しでこんな感じでレイアウト。

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程よい操作感を得るために本体の高さを調整しようと同じぐらいの大きさの本でちょうど良いものがあったのでテスト。
やはり下回りがスッキリしてボリュームなどへのアクセスも自然で高ささ的にはOK。

こんな感じで置けるようベースの材質含めて検討です。

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左右のスペースも余裕あってこんな感じで良いかなと。バランス変換トランスはプラグの交換が必要でアース線もワニ口クリップでやっつけでここは要補修です。
あと気になったのは出力側のケーブル、ちょっと横に張り出してるのが気になるのでこちらも考える必要がありです。

ベースに関しては以前某オーディオ修理工房で見たボードが記憶に残っていて、それを試してみようとボードと言うか置き台といった感じの物を製作をしてみました。

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それはキャストアクリルを使ったブロックにPL-Pを乗せるというもの。やってみるとちょっとやりすぎな気もしますが、まあ作ってしまったもので当分はこれで行こうと思います。で、三様な置き方をして気が付いたのはこのアンプ置き方に結構シビアに反応すること。
音だけで言うと最初のリラクサが最も綺麗でアクリルが硬めというかガサツな感じ、そして本がその中間といったところで、アクリルは失敗かと思いましたが、それは下にフェルトを敷くことでだいぶんと改善され、これならまあ良いかという所まで持っていけました。でも、やはりフローティングされた時の感じには少し及ばない感じがして、これは今後の課題ということでぼちぼち考えようかと思います。

 

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気になった出力側の飛び出したケーブルはスイッチクラフトのL型プラグを使って製作。バッテリーへの給電ケーブルは飛び出したままですが、こちらは交換することが出来ないので仕方なくそのままです。

そして他のケーブルも少し作ってアース線も製作。

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と、まずは最初の踏み出しといった感じでPL-Pとの付き合いが始まりました。
これからまだまだ色々と手を入れる余地もあるのでこれからが楽しみです。