気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

UHER CR240

オーディオの機材として自分が以前からずっと欲しかった物、それはカセットデッキ

大人になって、ある程度好きにレコードやCDなどが買えるようになり、学生の頃にしていたレコードからテープへの録音や自分だけのベストを作ったりもしなくなり、更にiPodが普及してカセットテープを使うという機会が全くといっていいほど無くなって、いつの間にか忘れてしまったようになっていたカセットテープデッキという存在。

ですが、自分の中ではどうにもカセットテープに対して忘れられないものがありました。その一つは当時マイナーなバンドのライブテープ。高校生の頃にライブハウスなどで行われたライブに行った際に勝手に録音したり友達が録音した物をダビングして貰ったライブテープ、20代前半に身一つ渡英しロンドンの街外れで働いていた頃、音楽を聴く手段が借りたラジカセしか無い状況で好きなバンドのアルバムが聴きたくて買ったミュージックテープ、そしてその頃友達になった人から貰ったクラブミュージックのミックステープなど決して多い数では無いもののどれも思い出深い物です。

それらはずっと長い間聴く事は出来ないながらさりとて捨てる事は出来ずに保管してありました。そんなテープを思い出したように聴きたくなる事がたまにあって、今まで何度かカセットデッキの購入を考えた事がありましたが、どうしてもスペースや優先順位からカセットデッキを導入する事は出来ずにいました。今回、レコードプレイヤーを出したことでスペースに少し余裕が出て来て、またレコードプレイヤーやCDプレイヤーを新たに入れることはしばらくなさそうなので、長年の懸案であったあれらのテープを聴いてみようとカセットデッキの導入を決意し色々探した挙句に導入したのがこちら。

UHER CR240 AV 
デザインのかっこよさや性能からNakamichiやAKAIのフルサイズのデッキも考えたのですが、どうもこのレイアウトには少し窮屈な感じでどうかと思い今回はコンパクトな機材でいこうと考えた結果がこのチョイスとなりました。ポータブルな機械ということで初めはSONYのデンスケと思ったのですが、一捻り欲しくもう少し範囲を広げて海外製のTanbergやB&oなども考えてみたりした中、ここの所ドイツ系の機材の方向に向いているのを加味して考えていた所UHERのことを思い出しこれだ!と思って探し始めました。

購入はヤフオク!で何度かの競負けの末の結果、通常のCR240より後に作られたと思われるCR240AVをやっと入手。

届いた現物は思ったよりコンパクトでずっしりとして凝縮感があって良い感じ。
オークションの説明では実動品との事でしたが実際テストしたところ再生他問題なく
ホッとしました。

設置には以前PL-P用に作ったWellFloatがピッタリな感じでこれでヨシ。

多分1980年前後に作られたであろう物としては結構綺麗な状態を保っています。

小型のメーターもしっかり動いています。ちょっとびっくりしたのがメーター右側のレベルボリューム、こちらPL-Pと同じように左右独立と連動の切り替え機構が付いていてこれはナグラと共通のギミックでなんか嬉しいです。

レバーを上下左右に動かす独特のスタート・ストップが面白いですがちょっと慣れが必要。メカニカルに回転する動きやテープを押し込んだり、レバーをガチャガチャっと操作する感覚も久しぶりなので妙に緊張してしまいます。
さて、取り敢えずの動きを確認したUHERですが、このままではちょっと気になる点が何点かあります。

 

まず1点目はこのACアダプター。純正品で本体に内蔵出来る仕様ですがちょっと唸り音がありもう古い物なのでちょっと不安。

こちらは出力や入力、ヘッドフォンなどのコネクターが並ぶ左側面。こちらを見ると左端にDC入力用コネクターがあるのでこちらから外部ACアダプター仕様にしようと思います。そして右端のRADIO端子を出入力端子として使います。

こちらは購入時に付いてきたDIN/RCAアダプター。これだと自分にとっては使い勝手が良く無いのでこちらはジャンクションBOXを新たに自作することに。

今回はHAMMOND製のエフェクターBOXを使ってRCAネクターは当初シンプルなSWICH CRAFT製を考えましたが、最終的にプラグとの相性を考えてモガミ製を使用。DINコネクターはREAN製をチョイスしケーブルはいつものCardas 2X24です。

完成品はこんな感じ。赤いマーキング側が録音入力側となっています。

レイアウトはこんな感じ。取りあえず電源はそのままで音出し確認OKで次は電源です。