気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

沁みる音。

9月4日から11日まで一週間ほど海外に出張で、全く音楽を聴く環境から遠ざかっておりました。今日の夕刻帰宅して、その間電源を落としていたシステムの電源を入れておき、夕食を取った後に聴き始めた音は当たり前ですがなんとも違和感があるものでした。
それでも聴き続けると、システムが温まるにつれて音が変化していく様は普段の音の変化と比べると良くなっていく具合の変化の幅が大きくてワクワクするところもあり、なんとも複雑な気分です。
でもやっぱり自分の音は落ち着きますね、まさに帰ってきたなと感じます。
そんな今日掛け始めに選んだのはこちらでした。

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LOU REED - TRANSFORMER
本当に体に沁みるいいアルバムです。

夏休みの宿題のような物で前から作っていたあるものの試作品第二弾が出来上がってきました。

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オーディオ用途とは少し違う物なのですが、3Dプリンターを使って作ったこのDEVOエナジードームシングルアダプター、これを見ていてふと思ったのがこれってインシュレーターにも使えるのじゃないかと思い実験。

現在、ミッドとハイのアンプは積み上げ状態で、その間にはKRYNAのC-PROPを使用しています、それをこの物体に交換してみようとの試みです。

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こちらが元の状態。

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早速交換してみますと以外と悪くありません。ほぼプラシーボ効果?なんというか開放感が上がった感じ。瓢箪から駒のようでこれは面白いです。
まだもう少し試作品があるので色々試してみようと思います。

TS-208帰還

お盆休みに自分の不注意で破損してしまったGEM TS-208が修理完了して帰還しました。

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GEMの代表入江様は大変丁重な方で、修理品の返送も本来の純正箱に入れて送ってもらうばかりか最新の取り扱い説明書まで同封頂くなどこちらが恐縮してしまうほどのありがたい対応いただきました。

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そんなTS-208を慎重に開封してセッティング。今回最新のダイヤフラムに変更して貰ったのと同時にクロスオーバーを10KHzから16KHzに変更、購入時から気になっていた筐体組合わせ面のズレも綺麗になっていて、磁気回路のクリーニングなどその他色々しっかりメンテナンスしていただきました。

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とりあえず前と同じセッティングで聴き始めました。クロス周波数が変わったので当たり前ですが前より少し控えめな感じでなっていてより自然な感じです。これでまたしばらくセッティングなど楽しめそうです。

 

TS-208 その後と夏休みの工作。

前回に書いたダイヤフラムを破損したTS-208はホームページ経由でKan Sound Labさんに連絡のメールを入れるとすぐに返事をいただき早々に発送しました。代表の入江さんはとても親切で到着時に直接お電話までいただき、丁寧な対応に感激しました。

今回、最新のダイヤフラムに張替えと整備、ネットワークの変更等していただくということで今から到着が楽しみです。

そして当方お盆休みになって時間ができたので、以前から部品を集めていた工作をスタートしました。

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まずはパワーアンプ用クーリングファンシステムVer.2 を製作。今回は12V電源でPC用ファンを駆動するようにしました。ケースもアルミ製でLEDがあちこち光って少しゴージャス(笑)

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天板をどうするかは考え中なので開いたまま、電源のアウトプットジャックが暫定仕様です。今使っているファンの調子が悪くなったのでとりあえず暫定仕様と入れ替えます。

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ちゃんと作動してくれて前より静かになったと思います。後はファンの位置調整でもっと良くなるかなとそのあたりは今後の課題です。

それともう一つ、前からずっとほったらかしにしていたこちらもようやっと手を付け出しました。

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ハッベル製の4口ACアウトレット。これを使ってACタップを作りたくてずっと前に取り寄せてはいたものの、色が地味でこのままでは嫌だなと思い、それなら染めてしまおうと顔料なども用意してあったのですがなかなか進まずにいました。

今回やっとやる気になって染色してみました。初めての染色は結構大変で数時間かかり予想より苦労しました。出来上がりはちょっとムラがあるものの、初めてにしては上出来かと思います。次はベースの製作で、こちらは材料一部手配済み、これでこちらも少しづつ進みそうです。
あともう一つ、これはオーディオとは関係があるような無いような、こんなモノの製作。

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わかる人には分かるDEVOのエナジードム型シングルレコードアダプターを3Dプリンターにて製作中。全くのお遊びですが一応実用品になるよう試作中です。

と夏休みの工作は夏休みが終わっても続きそうです。

やってしまった・・・・・

超強力な磁石と超繊細なダイヤフラムのGEM TS-208ツイーター、よくメガネなど磁性体の物を近づけるとひっついてしまいダイヤフラムを破損させるなど言われますが、自分の不手際でダイヤフラムを破損させてしましました。

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原因はスピーカーの上あたりにあるシーリングライトを交換しようと作業していた所、固定用の3mmの小ネジが落下、落下したネジがツイーターに吸い寄せられダイヤフラム破損という顛末です。ネジが落ちたあたりとツイーターとは平行距離にして20cmぐらいは離れていたと思いますが、本当に吸い寄せられるように張り付いてしまいました。
カバーさえしていれば防げた事故だったので安易な作業をしたこと大変後悔して落ち込んでいます。

と言って後悔しても破損したダイヤフラムは戻りませんので、ここは最近発表された新型のダイヤフラムに交換するつもりで気を取り直していこうと思います。

ああ、でもこれでアンプを追加して4way化の道は少し遠のくことになりそうです(苦笑)

そんな中、試しにツイーターを単体で鳴らしてみるとこんな状態でも一応鳴るんですね。びっくりしました。でもまあこれでいいわけないので修理していただくあいだBoxer単体で音楽楽しむことにします。

 

 

小さなことからコツコツと。

7月半ばからの急な暑さで辟易している中、オーディオも夏仕様に。

まずはプリアンプの強制空冷として天板へのヒートシンクの追加とファンの設置。

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去年の夏の状態です。秋葉原ラジオ会館で購入したヒートシンクに120mmのPCファンを使って冷却していました。

そのヒートシンクは秋に取り外した後、一部をこのように使い始めました。          

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レコードプレイヤーのIMMEDIA RPMのコントロールボックスの冷却に移転。

こちらのユニットも少し熱を持つので、使わなくなったヒートシンクと切り出してもらった銅板に接着して放熱板を製作。これが見た目誂えたようにぴったりで効き目も結構あってとりあえず成功。

今年はしんなことで2枚ヒートシンクが少なく冷却始めましたがさすがにこの酷暑、今年は少しアップグレードしてこのように。

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結局またヒートシンクを買い増しして去年と同じ6枚使用、ファンをより静かにするべく大径化して回転速度を下げました。コントローラーの回転速度はMAXですが案外静かでこれで今年の猛暑もなんとか持ちそうです。

そして前から気になっていたことにも着手。それはラックとして使っているキャビネットの強化。

拙宅はボロ家ゆえ床が弱く、場所によってはキャビネットの近くを歩くとレコードの針飛びなど起こしてしまうほどです。ラックとして使っているキャビネットも大型のデザイン重視で足の部分が弱いため、少しゆらゆらと不安定なのが以前から気なっておりました。

そこでまずはキャビネットの足の強化の実験を行ってみました。具体的には4本足の真ん中に足を追加して5本足にしようというものです。

とりあえず家具固定用のジャッキを利用して実験、こんな感じです。

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これで実験したところ効果ありでラックの周りでどんどんと足を踏んでもほぼ針飛びを起こさなくなりました。まずは実験成功です。でも、このままだと見栄えがあまりにも悪いのでこれを踏まえて使えるものを探して今回採用したのはこちら。

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家具転倒防止用つっぱり棒の商品名”マグネチュード7。

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だいたいこの手のものはプラスチック製が多いのですが、こちらはスチールのプレス部品と鉄パイプの組み合わせでしっかりした作りです。デザインもシンプルで色もキャビネットと同系色で目立たなくいいのではと採用。

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目論見通りほとんど目立たずいい感じで収まりました。そしてもう一つ気になっていたのがメインの足元。画像右端にも見えますが、4本足の下には設置した際に使ったカグスベールがついたままで、これも足元が不安定な要因だと思い今回意を決して取り外すことにしました。

片側ずつジャッキで持ち上げ、カグスベールを取り外します。そのまま床に直に降ろすのもなんなので、足と床の間に置いたのは手持ちにあったスティルポイント製のインシュレーターベース。なんとなく大型スパイク受けのような形状で合うのではないかという目論見。

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取り付けてみるとなんかいい感じ、音的にどうこうというより見た目重視でOKです。

そしてもう一点小さな変更。

それはツイーターの振動問題。

スピーカー本体の上に乗せているGEMのリボンツイーター、セッティングのために音を出している時に本体に触れるとかなり振動しています。微小な振動をするツイーター本体にこれだけの振動が掛るのは良くないと思っておりました。

実は以前、同じことを思って振動を断つため足の下にソルボセインを敷いたことろ、ふにゃふにゃ動いてなんかコシのない音になってこれはダメだと諦めていたのでした。それからセッティングが変わって、前1点の3点支持にしてもしかしてこれならいけるのではないかとこのようにセッティング変更。

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前の一点はそのまま、後ろの二点のみ柔らかい素材でフローティングするというやり方です。振動版の直下はリジットで一点アースみたいな方法です。

試してみるとツイーター本体の振動は気にならない程度までかなり消えてます。左右にはフラフラしますが、前後方向へはかなりリジットでいい感じです。音はたまに感じていたきつさが取れた感じで自然になり、ツイーターのレベルも少し上がりました。

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で、今回使用したのはソルボセインからさらに柔らかいゲル状のインシュレーターを使用。本来家具固定などに使う粘着製のある物ですが、試しに使ってみるといい感じです。スパイクとの接地点は取り合えずということで1円玉を使用。これでうまくいったのでこれをベースに見栄えが良い物を製作予定です。

 

 

 

 

実験くん。

最近はシステムの変更もなく安定している拙宅のシステムですが、そんな中以前から少し気になっていたチャンネルデバイダーの周波数変更を行ってみました。

拙宅のBoxer T2はマルチアンプ駆動で、その周波数分割はLow/Mid250Hz,Mid/Hi2,5KHzの3wayというのがメーカー推奨分割周波数となっています。今使っているチャンネルデバイダーTA-D900の周波数分割はユニット交換方式で可変でないため、手持ちのユニットで一番近い280HzでLow/Midの分割を行っています。以前からちょっと気になっていたのは同じウーファーのを使っているATC SCM100の分割周波数で、こちらのLow/Midの分割は380Hzです。Boxerとはミッドレンジの口径が違うのでSCM100の方が周波数が高いのは理にかなっていますし、そうなるとBoxerの250Hzというのも納得なのですが、ウーファーの帯域ががそこまで上げれるのならBoxerもこの周波数に近づければどう変わるか、もしかしたら良くなるんじゃないかとがずっと気になっていました。なので一度このSCM100の周波数での帯域分割を試したくて、このデバイダーのオプションであった近似値350Hz分割のユニットS2を探しておりました。ですが、このS2モジュールがなかなか見つかりません。このTA-D900を買う前に一度オークションで見たきり見かけることはなく、このデバイダーを使うようになってからずっと頭の片隅に試して見たいという思いがもやもやと思っていました。そんな中、このS2ユニットを含むこのデバイダーのユニット基盤を作った業者さんが現れました。オリジナルに越したことはありませんが、実験するには十分と必要なS2ユニットの基盤を入手して実験開始です。

基盤はユニットに組み込むのが本来なのですがそのままオープンモジュールのようにも使うことが出来るので、まずは基盤のみを差し込んでみて電源を入れてしばらく通電した後試聴しました。

一聴、なんか音が硬いです。ウーファーの帯域が大きくなってミッドの負担が減って軽々鳴るのではと思いましたが、なんか的外れな感じです。大げさに言うとラジオみたいな音です。自分だけではと思っていつも一緒に聞いている家内にも聞いてもらうと全く同じ意見で音がカサカサ、艶がない、元の方がいいとのこと。ということでもう一度元に戻すと、うん、こっちの方がいいです。空気感も艶もあります。そんなわけでもう一瞬で元に戻ってしまいました。もしかしたら基盤が馴染んでないだけかもしれませんが、ちょっとこれではきついので実験は終了。せっかく購入したモジュールですが、無駄になってしまいました。でも、まあ、これで現状より分割帯域上げるは無いなと納得いたしました。そう思えば無駄とも思えません。

そうなると次は250Hzカットのモジュールを作れないものかと考えている凝りない私です。そしてチャンネルデバイダーはマルチアンプシステムの肝だということを今更ながらよく解りました。

となるとまだこれからも自分の理想のチャンデバ探していろいろ妄想が膨らみます。
今の所興味があるのはプロ機からはLab.gruppenのLM26という機種。もしくはコンシューマーオーディオ定番のアキュフェーズの最新も気にはなっています。こちらは試聴機があるようなので借りてみようとも考えているのですが、まだ踏ん切りがつきません・・・・・

 

備忘録その2

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この画像は2010年頃で前の備忘録からかなりの機器が入れ替わっています。メリディアンのCDプレイヤー207を導入してCDF1を知り合いに譲ったのですが、長年使ってきた機械で愛着もあって無理言って買い戻し結局CDは元に戻りました。

このCDF1は今現在も拙宅では現役のCD機として長年使用していますが、この機械も最初に聴いた時は前に書いたノッティンガム・スペースデッキと同じような、いや、それ以上に衝撃的な体験でした。

当時、CDはWadia 7トランスポート とProD/Aコンバーターの組み合わせを使っていました。特に音に不満があったわけではないのですが、昔ステレオサウンド見たMicromegaのプレイヤーのデザインが好きでなんとなく気になって本当にぼちぼちと何かないかなとそれを探していました。そんな中、とあるオーディオ屋さんのサイトで売り物を発見。価格も高価でなかったので早速購入し、家に持ち帰りとりあえず接続して音出ししてみました。一聴して出だしからこれはなんだと、もう部屋の空気が変わってしまったのかと思うぐらい良く聴こえました。音のスピードが違うというか、何を聴いてもゆっくりしっかりしみ込むように聴こえてくるのです。これには本当にびっくりしてオーディオってわからないもので自分の好みかどうかは試してみないとわからないなと思った原点の体験でした。

それでももう10年も使っていると、やはりちょっとした気分転換というか前から試したみたかった別体DACを追加することを思いつき、前から使ってみたかったdcs 950を購入。肝心の音は以外とそんなに変わったという感じはなく、少し濃いかなという感じで結局長くは滞在しませんでした。

プリのATC SCA2はMark LevinsonのJC-2に変わりました。正直Mark Levinsonは以前も候補にあって見に行ったことなどありましたが、その時はなんというかピンとこなくて導入には至りませんでした。でも、この時のJC-2個体は何か違う感じがあって、縁があった感じで即購入、なんというかすごくしっくりきてご機嫌でした。

そしてエポカルのパラメトリックイコライザーを導入。これはもう見た目半分で一度使ってみたかったというものでした。なにせパワーアンプが変えられないのでここで変化をつけようという目論見もあり導入しました。

あとはウェルテンパードともっと違うプレイヤーが使いたくなり、SOTAにエミネントのアームというずっと憧れていたプレイヤーをオークションで発見、買ってしまいました。こちらのプレイヤーにはナグラのBPSフォノイコライザーを組み合わせました。

 

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SOTAサファイヤとエミネントテクノロジーET-2トーンアーム。ディスククランプはアントレーの古い物です。実はこのプレイヤーにはかなり苦労させられました。本体もアームもマニュアルなどなかったのでフローティングの調整やらベルトの交換、特に苦労したのはアームの調整で何が正しくて正しくないのか英文のマニュアルを入手して結構苦労してセッティングしました。プレイヤーとしてデザインや仕上げもとても好きだったのですが、フローティングタイプは僕には合いませんでした・・・・

それでもエミネントのアームの動きはすごく気に入っていてどうにかならないかと思っていたところに・・・・

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その後またオークションで長年憧れていたIMMEDIAのプレイヤーを発見。トーンアームはエミネントが付いていますしこれはもう買うしかないと落札しました。

この頃にはアームの調整も少し分かってきていていましたが、付属してきた日本語のマニュアルにはさらに助けられてきっちり調整できるようになりました。

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下に見える電源関係はPSオーディオのクリーン電源にプリ用のCSEのスフトスターター、デジタル用にダイトンのアイソレーショントランスを使用。

 

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JC−2がとても気に入ってしまい、そうなるやはりLNP-2はどうなんだろう、JC-1はとエスカレートしていきました。LNP-2はもちろん銘機というのに異存はないのですが、自分には少し重い感じがして売却、JC-1も電源をPLS-153LにアップグレードしたりしてもしましたがLNP-2売却に伴ってこちらも売ってしまいました。結局最後に残ったのはJC-2のみでした。それと一緒にSutherlandのハッブルフォノイコライザーは今も現役です。

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そしてプレイヤーはIMMEDIAの現代版スパイラルグルーブのSG-1に。ところが残念なことに、導入直後から細かいトラブルが続き、どうも相性が良くないということで2ヶ月ほどで当家から去ってしまいました。このスパイラルグルーブとは縁がありませんでしたが、この頃、IMMEDIA関係で縁があって設計者のアラン・パーキンス氏と個人的に知り合うことができて来日時に何度か飲みに行ったりして関係は続いています。

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SG-1と前後してプリが現在の愛機Spectral DMC20-2になりました。以前にDMC-12を10年ほど使ってその後色々と回り道して結局これかと自分でも納得しています。

そしてプレイヤーは元のIMMEDIAに戻ってエミネントのアームをアップデートして今に続いています。

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と、こんな感じで細かいところは省きましたがここ10年ほどのシステムの遍歴でした。こうやってまとめると自分でもびっくりするぐらい機材が入れ替わっていて色々試した末の現在があるというのを改めて感じますね。

チタンねじその2

少し前に書いたツイーターとミッドレンジのホーン固定用ねじをチタンねじに交換したのは美観だけでなく音的に結構効果ありでした。なら、他のねじもチタン化したらもっと良くなるのじゃないかと思い、今度はツイーター/ミッドレンジフレームの取り付けねじを交換しようという目論見です。

早速前に購入したサイトで今回必要なM5X40のねじを探すと、なんと設定がありません、それではと検索してみると、同じ64チタンねじで必要な寸法のものを発見。ところが64チタンだと一本2000円以上、今回必要なのは16本なので3万円以上とちょっと二の足踏んでしまうなかなかのコストです。

あと、問題はねじの表面処理です。前のホーンの時はアルミ地肌だったのでチタンの質感が合いましたが、今回のフレームは黒なのでチタンの地の色とは合わないと思い何か表面処理はないかと調べてみますが、なかなかこれといった安価で簡単な方法が見つかりません。

最悪黒染めスプレーで自分で処理するかと思いましたが、でも何かないかと思いつつ捜索を続けると、見つけました!
64チタンでM5X40mm、表面処理は黒というまさに条件ぴったり、そして価格も一本あたり850円という安価。今回購入したのはこちらのチタンショップGKさん。

早速注文して到着したのがこちらです。

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綺麗に黒染めされた64チタンねじ、バッチリです。

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齧り防止にスレッドコンパウンドを塗って装着。

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こちらが装着前。

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そして装着後。見た目ほとんど変わりありません(苦笑)強いて言えば少しエッジがあって艶があるかという感じですか。

で、肝心の音ですが、これはかなり変わりました。

と言っても手放しで良くなったというのではありません。今までのバランスが狂ってしまい、当初かなり違和感ありました。

なもので、交換したねじの締め具合の再調整にはじまりチャンネルデバイダーのレベル調整からTS−208のレベル調整、極性入れ替え、角度調整、本体スピーカーの位置までレーザー距離計やレーザーセッターを使ってのスピーカー位置調整をして、最後に聴感での位置セットなどセッティングに朝夕2日ほど掛かって見直してやっと落ち着き何とか聴けるようになりました。

結果は良くなったとは思いますが、アンプの電源投入の時間経過やソフトの差が一段と出るようになりました。これが良くなったと言えるにはもう少し時間が掛かりそうです。

まあ、もう少し時間経過で落ち着くかと思いますが、今回は今の所まさに過ぎたるは及ばざるが如し、それでも試したいのが趣味なんですよね・・・・

Sotto ケーブルインシュレーター

もう何年も前になるのですが、ケーブルインシュレーターに興味があり、簡易的に実験して効果を感じてこれは製品としてちゃんとした物を使ってみたいと色々物色したのですが、どれを見ても自分的にピンとこなく、それならとセルフプロデュースでケーブルインシュレーターを製作しました。それがこちらです。

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せっかく作ったので名前を付けようと思いなんと無くの語感でつけた名前はSotto 。

材質はジュラルミンで一般的な17sを使用、これをおにぎり型の面から円に連続して変化していく円錐状の物を2つつなぎ合わせるデザインです。接続部には極薄のテフロンワッシャーを噛ませて材料鳴きとデザインのアクセントにしました。表面処理はブラックアルマイト、表面の縞模様は加工時の物ですが、これもあえて残して表情にしています。

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この構造ですと床との接触は限りなく点に近い線接触になります。ケーブルの方もセンターに寄りつつ安定して2点での接触となります。置いた感じは多少フラフラするのですが、上からケーブルが乗ると安定して収まります。

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単純なようでかなり加工が難しいデザインで、製作にはワイヤーカットマシンを用いて材料を切り出したのですが、製作を依頼した工場ではプログラムもそうですが機械の動きの限界に挑戦したみたいな物だったと後で言われました。

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使用としてはこんな感じでまあ普通にケーブルインシュレーターです。
加工をしていただいた工場で製造販売も考えたのですが、加工費がかなり高価で商品化するには難しいかと結局自分の分を10個製作のみで製作は終了。自己満足な一品になってしましました。でも個人的にはとても気に入っていますので作ってよかったかと思います。