気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

Sotto ケーブルインシュレーター

もう何年も前になるのですが、ケーブルインシュレーターに興味があり、簡易的に実験して効果を感じてこれは製品としてちゃんとした物を使ってみたいと色々物色したのですが、どれを見ても自分的にピンとこなく、それならとセルフプロデュースでケーブルインシュレーターを製作しました。それがこちらです。

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せっかく作ったので名前を付けようと思いなんと無くの語感でつけた名前はSotto 。

材質はジュラルミンで一般的な17sを使用、これをおにぎり型の面から円に連続して変化していく円錐状の物を2つつなぎ合わせるデザインです。接続部には極薄のテフロンワッシャーを噛ませて材料鳴きとデザインのアクセントにしました。表面処理はブラックアルマイト、表面の縞模様は加工時の物ですが、これもあえて残して表情にしています。

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この構造ですと床との接触は限りなく点に近い線接触になります。ケーブルの方もセンターに寄りつつ安定して2点での接触となります。置いた感じは多少フラフラするのですが、上からケーブルが乗ると安定して収まります。

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単純なようでかなり加工が難しいデザインで、製作にはワイヤーカットマシンを用いて材料を切り出したのですが、製作を依頼した工場ではプログラムもそうですが機械の動きの限界に挑戦したみたいな物だったと後で言われました。

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使用としてはこんな感じでまあ普通にケーブルインシュレーターです。
加工をしていただいた工場で製造販売も考えたのですが、加工費がかなり高価で商品化するには難しいかと結局自分の分を10個製作のみで製作は終了。自己満足な一品になってしましました。でも個人的にはとても気に入っていますので作ってよかったかと思います。