気侭Audio

書斎でのオーディオの記録と記憶

QSC PLD4.2

さて、年初早々パワーアンプの入れ替えを行った我がシステム。モノラル仕様でレイアウトによってはスピーカーの間のラックを無くしてすっきりとしたレイアウトも可能なので早速試してみることにしました。手持ちのLANケーブル流用スピーカーケーブルを作り直してスピーカー後ろにアンプを隠してレイアウトするとこんな感じ。

f:id:cuerex:20200218155354j:plain

真ん中の空間には何も見えなくなり本当にスッキリとしました。

このスピーカーを使い始めた当初からこのレイアウトをしてみたかったので出来上がりをかなり期待していたのですが、なんかさっぱりしすぎて物足りない感じがしてしまい少し期待外れな感じになってしまいました。

一緒の部屋で過ごす奥様の意見も ”なんか寂しい感じ”  とあまり良く無く、さりとて前と同じラックを戻してレイアウトするのもなんか芸がないので違う方法を試そうと色々探して見つけたのはこちらの製品。

f:id:cuerex:20200308103101j:plain

19インチラックマウントの機材用スタンド K&M製8Uデスクトップ用ラックスタンドです。(画像はサイトより拝借)
鉄パイプを溶接して作ったシンプルなデザインのスタンドで強度的には必要十分そうな感じ。何と言っても価格が安いのでこれでダメでもまあお試しのつもりで購入。
何時ものサウンドハウスに頼んで1日で到着し、組み立ても簡単でチャチャっと組んで今回は気分を変えて元のLANケーブルを使用せずその前に使っていたスピーカーケーブルを使って早速音出し。

f:id:cuerex:20200222092342j:plain

レイアウトはアンプの下がスカスカで裏の配線が気になりますが、低くなってあっさりでいい感じ。音も全然問題ないようでラックは当分これで行くことにしました。

ですが、やはり下の隙間から配線が見えるのが気になってどうしようか色々考えて空いたスペースを塞ぐパネルを付けてみようと思い材料を揃えて自作。
無機質というかメタリックで安っぽいデザインのアンプの雰囲気を少しでも変えるためにブラジリアンローズウッドのツキ板を張ったボードを隙間にはめ込んでみました。

f:id:cuerex:20200307220711j:plain

f:id:cuerex:20200307220728j:plain

自分的には70年代ぐらいの家具調というか少し雰囲気が変わっていい感じに仕上がったと思っています。

f:id:cuerex:20200308100319j:plain

レイアウトが決まったところで電源ケーブルも長さを合せた物を作り、スピーカーケーブルも作り直しでスピコンコネクターは半田タイプのしっかりした物をチョイス、余分なケーブルが塒を巻く事もなくアンプ裏もスッキリまとまって気持ち良いです。そしてスピーカーケーブルも単線LANケーブル流用ケーブルから捻線のキャブタイヤケーブルに変更。

 

f:id:cuerex:20200308100801j:plain

今回捻線に戻ったスピーカーケーブルに使った金属製のスピコンプラグ。半田接続でケーブル取り出し口やコネクター部もしっかりした作りで安心感あり。

f:id:cuerex:20200308100852j:plain

こちらは最初にテスト用として普通のケーブルを繋げられるように作ったスピコン用アダプター。手持ちのケーブルをテストする為に作りました。これのお陰で手持ちのスピーカーケーブルを色々テストできて今回のケーブル選定には大変助かりました。

今回スピーカーケーブルをLANケーブルの単線からキャブタイヤの撚り線に変えたのもあって少し変化がありました。自分の場合変化がダメな方向だとすぐに判断がつくのですが、悪くない変化の場合一定時間使わないとジャッジ出来ないのでケーブルに関しては暫くこのまま行くことにしました。ちなみに現在使用中のケーブルはこちら。

f:id:cuerex:20200308100705j:plain

 イギリスのカナレのようなポジションの製品、Van Damme 製の普通のキャブタイヤケーブル。ATCの内部配線もこちらが使われていました。カナレなどより持った質感が少し柔い感じでいい感じのケーブルです。

さて、肝心のアンプの音質に関しては、導入後から少しずつデバイダーのパラメーターを弄りつつ詰めている状態で、まだイコライザーを使うところまで行っていませんが、まあまあ満足したところまできている感じです。デバイダーの帯域分割周波数は以前とほぼ同じで今回のデバイダーになって新しく使えるようになった48db/octのフィルターは結局使わず全て24db/octに落ち着きました。音質は各論で言うとほんの少し高域に癖があるけど低域のだぶつきが無い為見通しが良く、その為全体的にはスッキリした感じ。間接音より直接音が多く正にモニターという音かと。高域の癖はイコライザーで慣らせるかなと思うのでそろそろイコライザーに着手しようというところです。

あと、デジタルアンプとはいえ鳴らし込みは必要なんだなということ、今の所常時通電で使っていますが、それでもやはり音を出して最低30分は鳴らさないと本来の音は出ない感じでここはアナログアンプとあまり変わらないかなと思いました。

そして今までとの違いというところ、細かい音のインプレッションとしては先に書いた通りなのですが、以前と違うところが一つありました、それは音楽のノリが良いところです。さらっと流して聴いているだけでもつい一緒に歌ってしまう感じの音というか、実際一緒に口ずさんでしまうノリの良さが有って、それがとても楽しくつい色々と音源を引っ張り出して聴いてしまいます。

やっぱり聞いて楽しいということで、このアンプに変更したのはひとまず成功のようです。これから更に詰めて行くのが楽しみです。